まだ私も超初心者なのですが、さくらそうの交配と実生についてこれから書いていきます。
さくらそう(日本桜草)のみならずプリムラ(サクラソウ)類の多くの花には、雌しべが長い「長花柱花(長柱花)」と雌しべが短い「短花柱花(短柱花)」があり、異なる花柱形の組み合わせで受粉しやすいとされています。
正確には長短2つに分けられるのではなく、中間的なものもあったりなど差があります。
さくらそうは人工的に交配(人工授粉)しなくても昆虫の働きによって種子ができるとされていますが、鉢数が大量にないとなかなか種子ができないようにも感じられ、交配すると種子が採れる確率が高くなると思います。
我が家では自然に結実する確率が極めて低く、交配しないとなかなか種が採れません・・・

長花柱花(品種は'松の雪')
これなどは特に長いもので、雌しべ先端の柱頭が花冠(花びら)から飛び出ています。

これも似たようなもの(品種は'蛇の目傘')

こちらは上の2品種ほど長くはないもの(品種は'雪車')
でも花筒に雄しべがついている位置よりも雌しべが前に出ているので長花柱花の一種。
僅長柱花と呼ばれる場合があるのはこんなタイプだと思います。

短花柱花(品種は'小桜源氏')
画像が暗いですが雄しべの葯が見えていて、雌しべの柱頭はそれよりも奥にあります。

これも似たようなもの(品種は'笹鳴')
交配作業について以下の画像では長花柱花の雌しべに短花柱花の花粉をつけていますが、もちろん逆でも問題ないはずです。
ただこの組み合わせだと花を壊さずに交配できるので、開花鑑賞中の鉢を利用できるという利点があります。
正確に交配した組み合わせの種子が欲しい場合は、開花前に雌しべを利用する花の花冠を取り除いて袋をかける、他の鉢と隔離した場所に交配用の鉢を置くなど、虫媒による受粉を防ぐ工夫が必要かと思われます。
私の場合はとりあえず種子ができてくれれば良いといういい加減なもので・・・

交配に使う道具は大きな花なら筆などが使えるものの、さくらそうの花は小さいので私は細く裂いたティッシュペーパーを指でつまんでねじり細い棒状にしたものを使っています。

短花柱花。雄しべの葯が見えています。
開花したばかりの方が日が経ってからよりも花粉が多いようです。

ティッシュペーパーの棒を花筒に差し込んで上下左右に動かします。

ティッシュの先端に花粉がついて黄色っぽくなっています。

長花柱花。雌しべの柱頭(先端の丸い部分)が見えています。

花粉のついたティッシュの棒を花筒に差し込み、柱頭に擦り付けるように上下左右に動かします。
これで作業は完了です。
受粉すると花後に子房が膨らんできますが、人工授粉すれば必ず結実するというものでもないため、多めにやっておくと良いと思います。
今後は種子の成長と播種から実生栽培に従って随時アップしていく予定です。
さくらそう(日本桜草)のみならずプリムラ(サクラソウ)類の多くの花には、雌しべが長い「長花柱花(長柱花)」と雌しべが短い「短花柱花(短柱花)」があり、異なる花柱形の組み合わせで受粉しやすいとされています。
正確には長短2つに分けられるのではなく、中間的なものもあったりなど差があります。
さくらそうは人工的に交配(人工授粉)しなくても昆虫の働きによって種子ができるとされていますが、鉢数が大量にないとなかなか種子ができないようにも感じられ、交配すると種子が採れる確率が高くなると思います。
我が家では自然に結実する確率が極めて低く、交配しないとなかなか種が採れません・・・

長花柱花(品種は'松の雪')
これなどは特に長いもので、雌しべ先端の柱頭が花冠(花びら)から飛び出ています。

これも似たようなもの(品種は'蛇の目傘')

こちらは上の2品種ほど長くはないもの(品種は'雪車')
でも花筒に雄しべがついている位置よりも雌しべが前に出ているので長花柱花の一種。
僅長柱花と呼ばれる場合があるのはこんなタイプだと思います。

短花柱花(品種は'小桜源氏')
画像が暗いですが雄しべの葯が見えていて、雌しべの柱頭はそれよりも奥にあります。

これも似たようなもの(品種は'笹鳴')
交配作業について以下の画像では長花柱花の雌しべに短花柱花の花粉をつけていますが、もちろん逆でも問題ないはずです。
ただこの組み合わせだと花を壊さずに交配できるので、開花鑑賞中の鉢を利用できるという利点があります。
正確に交配した組み合わせの種子が欲しい場合は、開花前に雌しべを利用する花の花冠を取り除いて袋をかける、他の鉢と隔離した場所に交配用の鉢を置くなど、虫媒による受粉を防ぐ工夫が必要かと思われます。
私の場合はとりあえず種子ができてくれれば良いといういい加減なもので・・・

交配に使う道具は大きな花なら筆などが使えるものの、さくらそうの花は小さいので私は細く裂いたティッシュペーパーを指でつまんでねじり細い棒状にしたものを使っています。

短花柱花。雄しべの葯が見えています。
開花したばかりの方が日が経ってからよりも花粉が多いようです。

ティッシュペーパーの棒を花筒に差し込んで上下左右に動かします。

ティッシュの先端に花粉がついて黄色っぽくなっています。

長花柱花。雌しべの柱頭(先端の丸い部分)が見えています。

花粉のついたティッシュの棒を花筒に差し込み、柱頭に擦り付けるように上下左右に動かします。
これで作業は完了です。
受粉すると花後に子房が膨らんできますが、人工授粉すれば必ず結実するというものでもないため、多めにやっておくと良いと思います。
今後は種子の成長と播種から実生栽培に従って随時アップしていく予定です。
実生栽培の記事、楽しみにしてます。
ジベレリンの処理はされるのですか?
記事をアップしてからヌカエビさんのブログの方に伺っている間にコメント頂いていました(^_^)
私は小輪花好みだからか、花筒に爪楊枝が入らない場合があったので、この方法になりました。
今年もジベレリン処理するつもりなのですが、昨年は失敗だったらしく発芽率が著しく低かったので、どうしたものかなと('_')
説明書通りに展着剤を使わなかったからか種子が溶液上で浮いていたので、それが悪かったのかなと思っているのですが・・・