爽やかな早朝である、小鳥たちは清らかな歌を囀っている想い思いの鳴き声を
森の隅々まで響かせて、囀ることで生きていることを実感しているのであろう
柔らかな初夏の日差しは木々の間から遠慮がちに零れて雫のようにきらっと輝いて
林床の草花たちに目覚めを促していた
木々たちはさみどり色に萌えて、にこやかな笑顔のように、吹き抜けてゆく初夏の風に
話しかけ、ささやきあっていた
刻々と変わりゆく自然と暮らしのなかで、老いていきながらも、歩くあるく、あるく
歩くことで変化を実感して、なにもかもが、昨日とは違っていることに、気づき、
いま、ここに、生きている実感をぼくは味わうことができる
時はこのようにして、いま、ここに、は次の瞬間には過去となり抗いようも無く
過ぎ去っていき、また、新たに、いま、ここに、が目の前で始まるのを慄然として
ぼくらは、迎えねばならないのである、
生きるとはそのようなつながりが延々と続いて、終には終わりを迎えることになる
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