秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(夢と値切りと誕生日♪)

2012年04月19日 | Weblog
ダーリンが夢にでてきた。

一枚の板に何か書いてある。墨で書かれた漢字が幾つか、並んでいた。
義時おっちゃんから、買ったみたいだった。義時おっちゃんは
落合集落に住んでいた、茅葺き屋根の職人?だった。
石に絵や文字を彫るのも、大好きだった。
16年位前、おっちゃんは水戸黄門御殿の小さな茅葺き小屋を作った。
完成に酔いしれていたのは、唯一おっちゃんだった。
おっちゃんは、あちゃらの世界に逝って、どんな風に 今を眺めているんだろうか?

話しはもとい、
ダーリンの夢の続き。
その一枚の板を 私に見せて、ダーリンがシレーと言った。

『払うとけよ!』

「なんぼ?したん」
と ワイフは聞いた。

『72000円じゃ!』

……
……
ワイフは ムカッとイラッと した。

「値切ってやるっ!!!72000円なら、20000円まで値切ってやるっ!!
おっちゃんと、後でダーリンに内緒で交渉しよう~」

……
と思ったら、
目が覚めた。
朝だった。ニワトリは飼ってないから…なかなかった。

ダーリンの無駄遣いに、泣かされた年月が、蘇った。
ダーリンの足し算引き算を全く無視した、夫婦生活が、夢の中の
『払うとけよ!』
の顔と共に 蘇った。
ダーリンは 夢の中でも、歳をとらないで、目尻は やっぱり垂れていた。
声も、変わっていなかった。

歳をとらないから、羨ましい。
ダーリンは、49歳と11ヶ月のままで、それ以上、前に進まない。

姿は ない
姿は ないが
ワタシ達家族の中で、生きている

時々 前触れもなく
ダーリンが、ワタシのココロに 触れる。

二人で交わした、たわいのない 言葉が、ココロに触れる。そして時々一人で泣く。

ダーリンの植えた桜の木が 三本。
満開に なって 散りだした。

『あなたが空から、降らしているのね…あなたが…そこにいるのね…』
などと、ワイフは思わない。
ワイフは、最近、現実的なオバサンに成長し、家の前に降る、桜の花びらに 苛立っている。

『掃くの大変なんぞ~!だいたいなんで、家の上に植えたん~!花びら散って雨が降ったら
びじゃびじゃになって、掃くの暇かかるだろ~!』

空に向かって 愚痴る。
夫を亡くして、多額の保険金が入る、嫁さんは、多分 哀しみは半分くらいでは?ないだろうか?

ニコニコされている、嫁さんを見たら、そんな風に 感じてしまう。
世の中の夫の皆様。
自分に内緒で 妻が生命保険に加入しているかもよ。もちろん 受取人は 妻。
※これは 実話だからね。

うし女達が お母様に言う。

『母ちゃんも父ちゃんが保険に入れとったら、楽できたのになあ~!』

同情して下さって
ありがとう。

でもね
何も 入らなかったから、
父ちゃんとだけ… 向かい合えたんだよ。

明日は わたくしの
誕生日
ダーリンより 年上になってしまった

これまで
私に 生きる チカラを下さっている方々
私を支えて下さる
ともだちに
そして ブログの主様に
私から 感謝を込めて
両手いっぱいの
『ありがとう』

ワタシ幸せです。

※追伸
今 欲しいのは
新車 一台です。
誰か?ください。

か し こ


















































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