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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

若き医師の地域での臨床研修

2007-09-05 11:40:36 | 医療
医学部を卒業し、医師国家試験に合格した“医師の卵”が、
平成16年から新しい臨床研修制度で、
医師となるため研修を受けるようになりました。

目玉の一つが、病院だけでなく、
地域医療も研修するようになっている点。

私も、厚労省より定められた指針に則った
教育ワークショップを終了し、
『臨床研修指導医』となり、
当クリニックで、
聖路加国際病院の研修医を受け入れております。

昨日9/4は、聖路加国際病院で、
本年度第一回拡大研修管理委員会が開催され、
聖路加国際病院1年目の先生
(内科系8名、外科系8名、産婦人科2名、小児科2名)
と顔合わせがありました。
来年度の研修先を決める一つの目安とする会議。
医師一年目の先生は、全員挨拶されておりましたが、
病院内とくにベッドサイドの
研修ばかりで過ごしているため、
地域の医療というイメージが、わかないため、
是非、そのあたりを見てみたいと意欲十分でした。

地域とくに、開業医や保健所などで
医師となった早い段階で臨床研修することは、
非常に意義深いと思っています。
また、私が医師になった頃にはこういう制度がなく、
うらやましく思っています。

病気というものから、
患者さんを守るために、
開業医もがんばり、
病院医師もがんばり、
保健所など行政もがんばり、
医師会もがんばる。
病院内にいると、その各段階での
医療が見えないし、
みるゆとりもありません。

1~2週間という
非常に短い地域臨床研修期間であるものの
問題意識をもち、臨んでいただきたいと思います。

私のところの地域臨床研修では、
小児科開業医としての感染症を中心とした
一般外来から始まり、
子どもの健康のための多角的な取り組み、
すなわち、
病児保育の現場、
子育て支援の現場、
子育て支援の場作りのための多職種との連携、
(臨床心理士、遊びや子育てのNPOに属す人たち)
教育と医療、
そして医療の仕組みをつくる行政・区政の現場まで、
幅広く学んでほしいと、
アピールしました。


今年度は、
10月、12月に受け入れることになっています。
若い医師との交流、楽しみです。







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