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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

コロナ禍、自死と向き合う。

2020-12-15 16:28:55 | 医療

 京大100人論文、

 私が、最も悩んだテーマ。

 自死の正当化に関し論じるテーマであったため、以下のように研究者とやりとりしました。


研究者からの発題:
演題名:自死を問う:生きる理由と死ぬ理由
1







私:自死の正当化を考えることができるのは、生があるからです。
  よって、自死の正当化はありえません。

研究者:このコメント、最初あんまり理解できなかったのですが、
    噛めば噛むほど、と言いますか
    読んでいるうちに確かに…?と思いました。
    でも生→死の変化って不可逆的かつ
    必ず起こるものなので、自分で
    そのタイミング選ぶ権利はあるのかな、とも思います。
    すごく刺さりました。ありがとうございます。

私:刺して、ごめんなさい。なお、「自分でそのタイミングを選ぶ権利」もありえません。
  自死されている方は、「権利行使」ではなく、自身の苦しみから逃れるためにやむを得ず、
  あたかも出口を探すかのように向かわれているのだと思います。
  真っ暗闇の中で、唯一光がさしている方向が、自死であるかのような。
  救急・集中治療医の先生が書かれていますように(下に添付)、「死に向かわせるまでの理由」があります。
  どうか、本研究により、それら理由を減らすことができるように生かして下さい。
  最も重要な研究テーマの一つです。
  がんばってください。

研究者:権利ではなく、それしか道がないときに自分で死ぬ、ということでしょうか?
    この研究(研究というより、今の自分の中のもやもやですが)が
    どういう形で死に向かわせる理由を減らすのか、見当がつきません。
    自分で書いていながらなんですが、難しいテーマだな、と思っています。
    ありがとうございます。 


私:例えば、学び続けることは、「死に向かわせる理由を減らしてくれる」と考えます(演題No.113参照、後掲)。
  本研究をされているときに、死にたいと思わなかったように。
 


 以下、研究者との議論のようす。



***********

 現場の救急・集中治療医のコメント



*********演題 No.113*****************




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