今日出会った本。国立市長であった上原公子著『しなやかな闘い』
まちづくりが自分の命題でもあります。
上原氏は、その本で、ある章を次のように締めくくっている。
国立市の状況を述べて、「まちの政治が安定期に入るに従い、市民のまちづくりへの熱意は薄れていった。選挙の投票率の低下と議会の圧倒的与党化は、年を追うにつれ市民の政治参加を遠ざけていった。夢想だにしなかった大学通りの景観破壊が現実のものとなって初めて、市民が政治を動かす体力さえも失っていることに気付き愕然としたのである。まちづくりはいつも利権とのせめぎあいであることを、国立市民は歴史の中で十分知っていたはずであったが、市民の政治の眠りの時代は余りにも永すぎたのである。
市民が住み続けたいと思うまちづくりは、市民自身がまちを描き、市民が不断に政治参加を試みることの積み上げでしか実現できない。ようやく地方の時代を迎えようとした今日、眠りから目覚め、再びあの輝かしい市民自治のまちが復活できるのか、国立市民は景観運動で試されていると言える。」
6/26、環境建設委員会がありました。
昨夏から昨秋にかけて、論争となった月島一丁目三・四・五番地の都市計画を条例化する議案がひとつ含まれていました。
自分の質問において、行政から得た言質は、
①合意形成について
現在、内部のヒアリング中。今後、周辺地域の管理組合と話し合いを持っていく。昨年以来、周辺地域からの意見はない。話し合いはまだない状態。
今後、計画の進むごとに話し合いをもっていくことを区は約束。
②風害について
植栽などして、風害を起こらないようにする。建設後も風速の測定をし、風害がある場合は対策をとるように事業者を区は強く指導していくことを約束。
③月島の高さ制限
総合設計には、高さの制限を加えた。面的な広がりのある計画には、別途高さを制限する。
面的な広がりのある計画では、高さを許容していく。
ただし、総合設計を60-70mと制限し、一方で、190mを許容するのは、区として整合性がとれないのではないかと疑問に思うところは、自分の中では残っている。
以上。
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