本日7/27、日本橋中学校の仮校舎を浜町公園に整備することについて、浜町公園利用者や周辺住民への説明がいまだなされていないため、早急に説明会を開催すべき旨の請願が、所属する環境建設委員会の場で、審議されました。
一律に浜町公園の樹木が移植されるのではなく、開かれた場での話し合いの結果、樹木が適切に保護され、仮設校舎が大木に囲まれた学びの環境で子ども達が学べることを私は願っています。
浜町公園で、よりよい教育環境を作るための請願であったと考えています。
従って、私も、請願の紹介議員になるとともに、委員として発言を致しました。
請願の趣旨に賛成した理由は、3点あり、その部分は、同じ会派のほづみ議員が説明下さりました。
請願審議の過程で分かってきた事実も加えて、理由を記載します。
●理由1、日本橋中学校の仮校舎を浜町公園に整備することを決定するまでのプロセスの問題点
教室数不足が、令和3年4月1日の人口から推計されたため、同年8月から、検討を行政の内部で開始。
議会や町会、PTAへ知らせたのは、令和4年9月。
どのような整備手法があるかをあらゆる角度から、改築協議会を作り、開かれた場で議論して決定すべきであったが、そのプロセスを踏めなかった。
早い段階から、樹木の対応も合わせて議論ができ、根回しも早期に開始ができたはずであるが、できなかった瑕疵がある。
●理由2、日本橋中学校の仮校舎を浜町公園に整備することを決定した後の説明責任の問題点
日本橋中学校の仮校舎を浜町公園内に建てて、その間に元の場所で、改築工事をすすめることが、最初に議会に報告されたのが令和4年9月。
その時から、浜町公園利用者や周辺住民には、説明会が開催されることなく今に至っている。
結果、浜町公園利用者や周辺住民にアンケートをとっても、544名の調査で、計画を知っていたのは1/4だけで、3/4強のひとは知らない。
早急に、浜町公園利用者や周辺住民に説明をすべきところである。
10月頃に説明をするとのことであるが、プレハブ会社に発注をかけるレベルでの基本設計レベルは出来上がっており、説明の材料はそろっているのだから、説明を受けていない多くの区民がおられる以上は、早急に説明会を8月にでも開催をすべきである。2ヶ月待たせる理由はない。
●理由3、樹木の移植に向けてとられている手法の問題点
環境植栽学がご専門の藤井英二郎先生が、現場での視察をし移植の準備をされている状況をつぶさに観察し解説をくださった。かつ、本日の委員会へ意見書を提出された。
意見書にも記載があるが、移植においては、①根回しして1-2年で移植する、②根回しは夏場は避ける、③近場で移植先を探し立て曳き移植をするなどがとられていないため、移植先から戻ってくる際は、弱った状態である。
(ただし、所管課のご努力もあり、視察して、現段階で萎えている樹木は30本中の2本のみであった。所管課のご努力には感謝いたします。)
請願は、初日に即裁決が取られましたが、不採択に終わりました。
ただし、審議の中で、区の樹木を守ろうとする姿勢を確認できたところもあり、今後とも、①なるべく住民説明会を早く開催するべきこと、②実施設計に当たっては、極力大木を避けてつくり、仮設校舎が緑に囲まれた施設として整備することで教育環境のさらなる向上をめざすべきことを引き続きフォローして参る所存です。
関連ブログ:
日本橋中学校改築に関し、中央区議会でなされた主な議論への理事者の回答
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/78457fecb9d51e9269c7fe51b6c11fb1
浜町公園の樹木は、移植に向け準備中。解決すべき課題について。
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/313b2e6ba9efe9eb1f07c9741ff3c084
本日7月20日午後3時~浜町公園で、「浜町公園の公園木に関する勉強会」開催。講師は、街路樹、樹木の第一人者の一人、藤井英二郎先生(千葉大学名誉教授)、主催:浜町の緑と歴史を守る会
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/53364a42932e3e58648bfe5eb6b1bea7
現在の浜町公園の樹木の概況 (令和5年6月段階)
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/5630088aed153d417a1dfabe5ba4ceae
●移植せず現地で保存できるはずの大木
●請願者から提出された藤井先生の意見書