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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

アレルギーはなぜ起こるか 本日、講演会

2009-10-19 08:42:57 | 医療
 以下、講演会が開催されます。
 どなたでも、参加可能(無料)とのことです。
 
 もちろん、私も、参加です。楽しみにしています。
 

*第36回 感染・免疫懇話集談会 講演会***


アレルギーはなぜ起こるか

-ヒトを傷つける不快な免疫反応の理解のために-

国立成育医療センター研究所 免疫アレルギー研究部 部長

斎藤 博久先生

平成21年10月19日 月曜 午後8時~

会場 葛飾区医師会館 3階 講堂

東京都葛飾区立石5-15-12 電話 3691-8536

 アレルギー疾患患者数は増加を続け、約3割の国民が何らかの治療を必要としている。花粉症以外の多くのアレルギー疾患は3歳以前に発症するが、発症年齢はさらに低年齢化する傾向にある。
 血液中などにアレルゲン特異的IgE抗体が証明された場合、その個体はアトピーあるいはアレルギー体質を獲得したと判断される。
 ヨーロッパの農村地域で幼児期まで生育した場合、都市部と比較すると、その後のアレルゲン特異的IgE抗体保有率つまり、アレルギー体質獲得率は5分の1となる。 しかし、アレルギー体質を獲得した成人アレルギー疾患患者に対し免疫寛容を誘導すること、つまり、アレルゲン特異的IgE抗体を消失させることは非常に困難である。
 学童期以降に発症する花粉症などに比較し、乳児期早期に発症するアトピー性皮膚炎や食物アレルギーに関しては、より早い段階、つまり、母体を含めた胎児期の環境が重要であるであると想定されている。
 そして、ピーナッツアレルギーの発症予防にピーナッツの経口摂取制限は無効であり、むしろ発症リスクを高める可能性があることも最近報告されている。
 本講演では、これらの疫学的調査結果とともに、関連した免疫学の研究成果を紹介し、アレルギー疾患増加のメカニズムについて解説する。

感染・免疫懇話集談会/葛飾区医師会 

以上、
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