「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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原子力発電計画の広がり 今後、新興国43カ国へ 

2009-05-24 23:00:00 | 地球環境問題
 新聞の片隅の記事で、気になったので、書きます。

 原子力発電所を持たない新興国など43カ国(東南アジア、中東湾岸諸国、アフリカ諸国など)が新たに導入を計画していることが、23日、世界原子力協会(WNA)の調査でわかったということです。
 そして、世界の原子力産業を事実上支配する日本、米国、フランス、ロシアの四カ国の企業は政府支援を受け、プラント受注や技術協力をめぐり激しい参入競争を繰り広げているといいます。

例)
 インドネシア     :2010年 原子炉建設に着手予定
 タイ         :2014年 原子炉建設に着手予定
 アラブ首長国連邦(UAE):2020年までに運転開始目標


 <原子力発電>
 1980年代から世界の総発電量の16%程度を供給
 2008年 3億6700万キロワット ⇒ 2060年 11億4000万~35億3800万キロワット


 <WNAの分析>
*新興国での専門家の育成や技術的な蓄積が急務
*監視体制や使用済み核燃料の管理体制などの環境整備
*国際的な核拡散防止体制への参加が不可欠

 
 温室効果ガス排出も喫緊の課題であることはわかりますが、原子力も使用済み核燃料の処理が解決されておらず、将来へのつけが大きく残ることになり、慎重に計画を進めねばならないと思います。
 
 システム、設備が完璧につくろうとしても、人間自体は、間違いを起こしてしまう存在であるため、完璧なものはありえないということを前提に進める必要があると私は思います。
 すくなくとも、情報はすべて公開していく体制が必要であります。

 
 そういえば、親友の写真家中筋純は、春のチェルノブイリを写真におさめるために、つい先日、飛び立ちました。
コメント (1)
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