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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

過去のブログH29.6.22再掲します。⇒小池都知事の記者会見H29.6.20には、「築地市場の現在地での再整備の希望が込められている」その実現には、それなりの専門性が必要!

2018-01-30 22:59:59 | 築地重要

(上記ブログH30.1.30 23:00の掲載の参考として、都議選前に記載したブログ2017-06-22 04:30:46http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/8d94c9f0c327efd827148df91987a045を再掲します。)
 
 小池都知事が示された基本方針を理解の上で、都議選挙の投票行動をとる必要があると考えます。

 新聞、マスコミ報道に惑わされず、都知事の言葉と言う一次情報から、都知事の言わんとするところを理解すべきです。

 H20.6.20記者会見の全文(30分の書き起こし)を掲載いたします。
 記者会見の使用スライドはこちら
 ⇒ http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/documents/0620-1.pdf 

 この中には、築地市場の現在地での再整備の希望が込められているように私は感じました。
 ただ、たいへん難しい手法であり、このことを実現できるには、都民の熱い思いと、それなりの専門性が必要であると思います。

 すなわち、最低限、以下のことを行うことが求められるのではないでしょうか。
 1、中央卸売市場は、築地市場のままでおくこと。(ここは、小池案と大きく異なります。一時的でも、豊洲へ中央卸売市場機能は移転させません。ゴールとしての築地市場再整備では同じです。)
 2、豊洲を冷凍冷蔵庫を使用するのであれば、その部分の地下水は1.8m以下にし、地下水及び地下空間もベンゼン、水銀など検出されないようにするなど専門家会議の提言を最低限実現したことを確認のうえ、使用する。それら確認のないままには、使用はさせない。2年間ほど、検出されない安定した状態を確認することがよいであろう。本当にあるべきは、形質変更時要届出区域の解除の達成であるが。
 3、冷凍冷蔵庫分の築地市場の空いた部分や中央区施設を種地として有効に使用し、環状二号線暫定開通及び築地市場の再整備を行う。
 4、築地市場の再整備における引っ越しは、4月のPTでいうように築地市場内で1回で済ませる。
 5、環状二号線本格開通では、市場内をトンネル化する。
 6、卸売市場法の改正うんぬんは、豊洲を冷凍冷蔵庫として使用するところでの議論とする。
 などなど。
     

 来る都議会議員選挙においては、しっかりとそれを実現できる候補を、都議会議員に選ぶ必要があると考えます。
 百条委員会で焦点となったこと、すなわち、「汚染があるにも関わらず汚染のない価格で市場候補地を買うこと」を繰り返さぬような都議会になるべきと考えます。

**********東京都ホームページより******************
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/20.html 

築地市場移転問題について

【知事】
 本日、急なお声がけでございましたが、ご参集いただきまして、誠にありがとうございます。市場移転問題につきまして、本日、ご報告がございますので、私の方から冒頭発言させていただきます。

 まず、私は、築地市場の再開発を含みます市場の新たなプランについて、都の職員の方にまとめるように指示をいたしたところでございます。

 理由は2つございまして、まず1つ、豊洲市場、これまで約6000億かけて作られてきたわけでございますが、豊洲ありきで移転後の計画が不十分ではなかったか。そして、これまでの都政において、築地市場を売却して費用の穴埋めをするという計画はありましたけれども、移転後に毎年生じる年間100億円近い赤字にどう対応していくのか。そして、やがて豊洲が老朽化して、先の話でありますけれども、更新するときの費用をどうするのかといったような点は、まだよく吟味されてなかったように思います。いわば、今を生きる人たちを見ているものの、累積する赤字という負の遺産に向き合うことに将来なってしまう。子供や孫たちへの将来の責任、後世のツケに真正面から応えられるような計画がなかったのではないかと考えるからであります。
これまで、石原都知事が豊洲移転を決定されてから、行政からも議会からも、このようにロングタームの明確な計画は聞こえてこなかったように思います。ご承知のように、昨年の11月に設定をいたしましたロードマップに従って、一つ一つ行政手続きをこれまで踏んでまいりました。そして、先だって、市場のあり方戦略本部を開きまして、そしてさまざまな選択肢、今後の青写真というのが出てきたところでございます。当初は豊洲市場に移転をして、そして市場の、築地市場の跡地を売却、清算をする案ということでございましたが、今回のあり方戦略本部では、A、B、C、D、いろいろな案が出されたわけでございます。まさしく、これまでになく、戦略的な市場のあり方、その総点検をしたお蔭ではないかと考えるところでございます。
築地市場の売却でございますけれども、確かに一時的にはどっとお金が入ってくるということでございますけれども、一昔前のように、箱ものを作ったら終わり、あとは知らないというような、将来世代へのツケを残してよいものかどうなのか。私はいけないと思います。そしてまた、これまでのようなタコ足経営に終止符を打って、むしろ東京の戦略的・総合的な発展を必死に考えて実行していく最後のチャンスになると考えたからでございます。

 それから2点目でございますけれども、これまで日本一の世界に誇るブランド、築地のブランドというものは、長い間、汗水流して、必死の思いで育て、そして守ってきた市場の方々に対して、真に向き合っていく必要があると感じたからでございます。
 ご存じのように、石原都知事時代に土壌汚染の可能性が指摘された東京ガスの跡地に建てました豊洲への移転については、環境基準以下に有害物質を抑えるという約束、いわゆる「無害化」を念頭にしてきたわけでございます。都議会においても、無害化を前提とする付帯決議も存在をしてきました。
一方で、その土壌対策、汚染対策でございますが、これまで850億円以上も投じられてまいりましたけれども、今年1月から、モニタリング調査でも、いまだに有害物質が基準値を大幅に上回る数値、検出をされました。よって、現在においても無害化の約束が果たされているとは言えない状況でございます。
逆に、昨年の11月に予定通り豊洲が開場された後に、あるはずの盛り土がなかった、さらにモニタリングで有害物質が検出されていたということがわかっていたならば、既に売却された築地を失い、そして行き場を失くしてしまっていた。市場関係者の皆様、「一体どうしたらよいのか」と思ったのではないかと思うわけでございます。
その上で、先の専門家会議でございますが、安全性を検証していただいてきました平田座長が、「地上は安全だ」と、「しかしながら、有害物質が検出された地下については追加対策が必要」とのご意見を出されたところはご存じのとおりであります。改めて専門家会議が再度検証してきた、これが答えということでございました。

 先日、築地市場に、私、赴きまして、市場関係者の方々から率直なご意見も伺ってきたところでございます。「私は築地が大好きなんだ」、「この際、時間をかけても、しっかりとしたものを決めてほしい」など、築地市場の方々の切実なお声を伺ってきたところでございます。
我が国は伝統文化というものを大切にしてきた国でございます。長い間、築地市場の方々、東京都民ならず、日本が育てて守ってきた築地の伝統やブランド、私はこれらを守っていくのだという、その信念と、豊洲で累積してしまう赤字という将来の負の遺産は残してはならないという、次の世代への思いと、これから日本一の世界に誇る築地ブランドからの食に魂を込めまして、この築地を再開発するという基本方針を判断するに至ったところでございます。
築地市場の跡地を再開発するということにも、もちろん課題は山積しております。しかし、老朽化した今の築地市場で、今後30年以内に高い確率で発生すると予想されます首都直下型地震への対応も睨まなければなりません。長い間、育まれてきた築地ブランド、今後50年、60年、70年と、さらに育てていくために、応急手当てではなく、ここはしっかりとした手を打っていくべきではないかと考えるところでございます。
もちろん、最終的に決定をする権限を持つのは都議会ということになりますが、築地を再開発して、新たな東京の一大拠点をつくるという希望があれば、私は必ずやっていけるもの、実現できるものと考えているところでございます。
それでは、パワーポイントで、若干、内容をご説明していきたいと存じます。
市場移転の問題に関してまとめてみました。まず、豊洲市場の状況と課題を確認しておきます。
安全・安心の基準につきましては、先ほど申し上げましたように、これまでの議会の付帯決議、そしてまた市場長答弁などがございますが、未達成ということで、先日、私、築地市場の講堂に参りまして、皆様方に謝ってきたところでございます。今後もこの事業者と都民の皆様方からの信頼を得るためには、最大限の努力が必要だということを痛感したところでございます。
次に、豊洲市場開場後の健全な経営の計画を確保していかなければなりません。これまで都民全体の財産であります築地市場を売却して、資金を充当をするという考え方があったわけでございますが、一方で、豊洲市場につきましても、開場後も赤字が嵩むということで、これは先日の市場のあり方戦略本部においても、この数字、見通しなどは示されたところでございます。また、キャッシュフロー赤字ということにつきましては、毎年21億円という数字がはじき出されたところでございます。そして、都民の財産の処分、そして、これから税金をどーんと投入するなどということがあってはならないということでございます。

 次に、築地市場の状況を、もう一度、おさらいをしておきたいと思います。大変歴史ある築地市場でございますので、その結果として老朽化が進む、それから、耐震工事が、これは先ほど申し上げましたように、首都直下型地震にどこまで耐え得るのか、課題がございます。そしてまた、仮設建築物などの施設の改修が必要だということも指摘をされているところでございます。
それから、土壌汚染調査、これも現在も行っているところでございますけれども、必要な土壌汚染調査ということが求められると考えられます。
 それから、築地市場でありますが、こちらの方もあり方戦略本部、さらには各関係者の皆様方からのヒアリングを通じても明確なように、取扱量、そして取扱金額、さらには仲卸の業者の数は、この25年間でほぼ半減という状況でございまして、物流が、このところ特に変化が激しいということでございまして、できるだけ早急な対策が必要と考えているところでございます。
そして、築地市場の、次でございますが、築地市場の状況をもう一度改めて見直してみますと、築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都の莫大な資産であると考えられます。高い知名度、そして長い歴史、日本で唯一市場がブランドになった希有な存在と言っていいかと思います。そして、その築地ブランドの核をなすのが仲卸の皆さんでありまして、この仲卸の方々の目利き力ということが、まさにブランドの宝の部分かと思います。
一方で、不動産というのは、一言で「ロケーション」と言われるわけでございますけれども、ロケーションについては、東京の中でもこの築地の位置というのは、何ものにも代えがたいものがあるわけでございます。その上、さらに市場内外一体とした食の賑わいがあるからこそ、世界からの観光客も引きつけているという現実もございます。さらには、それが観光資源としても大きな経済価値を有しているということでございます。
そこで、都といたしまして、築地ブランドを維持、活用、発展させるということで、新しい戦略を展開すべきと考えております。その上で、透明性の高い制度の運用改善も必要かと考えております。
これらをベースにいたしまして、基本的な方針でございますけれども、「築地は守る、豊洲を活かす」ということを基本方針の1とさせていただきます。「築地の後は築地」ということも言えるかと思います。築地市場は長年培ったブランド力、そして地域との調和を活かして改めて活用することが、この大切な宝を活かす方法ではないかと考えます。
そして豊洲、一方で豊洲市場の問題でありますけれども、地下空間の追加対策については、先日の専門家会議でもご示唆のあったところでございまして、また、地下水管理システムの補強策という点も先だっての専門家会議で指摘のあったところでございまして、これら安全対策を講じた上で豊洲市場を活かすべきではないかと考えます。
さらに、この豊洲市場でございますが、冷凍冷蔵・加工などの機能を今もこれをベースに作られたものでございますけれども、そこを一層強化をして、ITを活用するユビキタス社会の物流、総合物流拠点となる中央卸売市場になると考えております。
方針の3番目でございますけれども、改めて申し上げますと、東京都といたしまして、事業者の皆様、都民の皆様の信頼回復に徹底的に取り組んでいくということでございます。
これらの基本的な方針を基にいたしまして、早急に具体的な方策を詰めていくように事務方、都庁職員の方に先ほど指示をしたところでございます。
次でありますけれども、この方針の1の意味でありますけれども、先ほどからも繰り返して申し上げておりますように、そのブランド力、そしてまた、現状の維持、保存を超えて、伝統と革新が交錯する場所へと発展させることができる。それから、築地の土地を民間とともに有効活用して自立的な経営を目指す。場外と一体となって、世界の食の関連業者を集積をしていく。そして築地、アルファベットの「TSUKIJI」とすることによって、2020年以降の東京の世界への発信の重要な拠点になるということかと存じます。もちろん、このアルファベットにしたというのは、これで決めるということではなくて、ニュアンスとしてお伝えをしているところであります。
 それから、移転をする理由でございますけれども、これはプロジェクトチームの方で、種地を転がして徐々に築地を再整備するという案を出していただいていたわけでございますけれども、施設の老朽化、そして耐震化への対応というのは急務でございますし、市場を取り巻く環境や仲卸など、事業者の経営状況もかなり厳しいものもございます。そこで、現地再整備案、つまり営業しながら改修をしていくローリング案というのは現実的にはかなり厳しいという中において、建て替えの有効な地として豊洲市場を活かしていくという考え方でございます。
そこで、新しい築地を創造していくということでございまして、この築地の土地を有効活用して、採算性も今後向上させていくという考え方であります。
築地市場の進化という点でありますけれども、卸売市場が変化をしている、取引は、せりからIT、相対取引が増加をしているという現実、そして、市場の役割や物流、加工機能が増加しているという点、これに築地のポテンシャルをかけていきますと、新たな築地の姿が見えてくるのではないかということでございます。

次に、豊洲市場でありますけれども、豊洲は羽田、そして成田に近いということでございます。そして、環状2号線の開通によりまして、さらにその利便性というのが向上するであろうと見込まれます。そして、その結果として、湾岸地域の物流センターとしても有利な立地であると考えられます。豊洲市場では、その市場機能、その中でも転配送機能、市場外流通機能を維持、発展させることによって、新たなビジネスチャンスも出てくると考えております。
それから、これはあまり知られていないことかもしれませんけれども、2020年からHCFCのフロン規制が始まり、強まりまして、各地の業務用冷凍冷蔵庫の更新需要が期待をされる時期に差し掛かります。そして、冷凍冷蔵庫を備えたセンターというのは、大きな可能性があるということでございます。
ちなみに、各地の業務用冷凍冷蔵庫でございますけれども、これはかなり年代物も多うございまして、その更新の時期とも、それからフロン規制とも重なってくるということで、グラフをご覧いただきたいと思います。
冷凍倉庫の需給ギャップの拡大ということが、この表からご覧いただけるかと存じます。そしてまた、大型物流施設の実質的な賃料は、特に東京湾岸エリアでは上昇しているということでございまして、中央卸売市場に加えて、このようなITを活用した新たな物流の拠点にもなり得るということでございます。
そこで次に、豊洲へのこれまでの過剰投資とも言うべき、この繰り返しを、築地市場のワンショットの売却で充当すべきではないと考えております。そこで、築地市場の土地は売却せずに保有して、むしろ有効活用することでキャッシュを継続的に創出できるのではないかと考えております。それから豊洲は将来的に物流機能を強化した中央卸売市場プラス物流センターとして効率経営に徹するということで、赤字の負担を軽減しつつ存続も可能にしていくという考え方でございます。よって、豊洲、そして築地。これらを両立させることが最も賢い使い道ではないか。そしてその鍵は、市場会計が独立採算制の本旨に立ち返って、そして規律のある築地再開発、そして豊洲活用による自立経営を目指すことにあるのではないかと考えております。次に簡単にグラフを示しておりますけれども、先だっての市場のあり方戦略本部の資料を基に、ざっくりと計算をしたものでございますけれども、豊洲に単に、A地点からB地点に移るということになりますと、これについてはキャッシュフロー赤字が継続をするということでございますので、それを打破するためにも、築地の再整備、そしてまた豊洲を上手く活用していくということを、機能を強化することによって収入を得るというダブルのプラスに持っていきたいと考えております。

 そこで3番目でございますが、東京都の信頼回復のための行動につきましては、築地の再開発、そして豊洲市場を活用する具体案を事業者、そして都民の皆様方とのオープンな対話の場を設けまして、広く情報公開をしながら検討していきたいと考えております。是非、皆様方からいろいろなご意見などもお伺いをし、「こういうアイデアはどうか」なども募っていきたいと考えております。そして築地の再整備でございますけれども、豊洲への移転、築地への復帰ということ。これはそれぞれの方々が選択をされることになるかと思いますけれども、特に仲卸業者への経営支援については検討してまいりたいと考えます。それから築地市場のまちづくりにつきましては、場外市場の方、また、新規の参入の意向のある方など含めた行程表を作成したいと考えております。それから築地の用地でありますけれども、もちろん土壌汚染の調査、文化財調査などが必要になってくるかと思います。そしてまた、豊洲の移転に関しては、先ほど来、冒頭に申し上げましたように議会の付帯決議、市場長答弁等ございまして、それをベースにしてさまざまなこれまでの努力を重ねてきたわけでございますが、専門家会議で提言がされておる地下空間工事、それから地下水管理システムの増強工事、それからモニタリングなどなど、これらをしっかりとするということが必要かと思います。豊洲市場の安全性をしっかりと情報公開をすることによって、風評被害を払しょくしてまいりたいと思います。

 そしてまた3番目の基本方針でございますが、東京都の信頼回復の行動として、まず豊洲移転後、豊洲市場の使い勝手の改善をしていく。それから、そのために習熟訓練、施設改修、使用ルールの整備などを行ってまいります。そして豊洲市場の経営を改善していくということでございまして、経営収支の改善を図ってまいります。そして環境の監視、モニタリングですね。地下水の管理、さらには付近の交通量の調査など行いながら安全安心の確保に努めてまいりたいと考えております。支援でございますが、業者の皆様方の経営相談を行って必要な支援策を講じてまいりたいと、このように考えております。
改めて、先ほどの3つの経営方針をまとめておきますと、築地市場につきましては、5年後を目途にして再開発をしていく。そして、環状二号線でございますが、オリンピック前に開通をさせます。そして、その後、築地市場の跡地は当面オリンピック用のデポ、輸送拠点として活用をいたします。その後、食のテーマパーク機能を有する新たな市場として、東京をけん引する一大拠点とするという考え方であります。それから二番目。豊洲中央卸市場でございますが、冷凍、冷蔵、物流、加工などの機能をさらに強化することによって、将来にわたる総合物流拠点にもなりうるという考え方でございます。それから築地の再開発と豊洲市場利用の具体案については、先ほども申し上げましたように、事業者、そして都民の皆様とのオープンな場を設けまして、広く情報公開をしながら検討してまいります。東京都は業者の皆様、都民の皆様からの信頼を回復するように、徹底的に努力をしてまいりたいと考えております。これらをまとめて、イメージでございますけれども、築地と豊洲、築地のブランド力と地域の魅力を一体化させた食のワンダーランドを作りたいと考えております。豊洲につきましては、ITを活用した総合物流センター機能ということも、中央卸売市場としての機能プラス総合物流センターにしていきたいと考えております。ちなみに築地でございますけれども、これはPTの案を持ってきた絵でありますけれども、これに特にこだわっているわけではございません。ポイントはむしろ、このお隣にある浜離宮がございまして、こちらとの一体的な活用をする。これまで折角お隣にこんな素晴らしい地がありながら有効に活用されていなかったのではないか。もちろん計画をするには年月がかかりますけれども、その中でどのようにこの築地のブランド力のある市場と、上手く活用していくかということについては、また地域の皆様方とも話をしながら進めていきたいと考えております。少々長くなりましたけれども、基本的な方針について、私の方からお話をさせていただきました。以上でございます。



質疑応答

【記者】日本テレビの久野村です。この新たな基本方針の中で、5年後を目途に再開発ということなんですけれども、その中でも少し具体的なロードマップと言いますか、一回豊洲に移るのはいつ頃というふうにされているのか。築地はオリンピックでも駐車場として使うと思うんですが、いつごろ更地にして、どういうふうに今後開発していかれるかっていうのをお願いします。

【知事】これについては、今日基本方針を述べさせていただきました。詳しい日程等々は、それこそ市場関係者の方々との話も詰めていかなければなりません。一方でオリンピックについては、日程が決まっているということから、そういった中から現実的な案に結び付けていこうと考えております。

【記者】となると、理解力不足かもしれないんですけれども、輸送機能とかは豊洲だけれども、市場機能は築地に戻るというか、市場が二つ存在することになるというのか、豊洲市場は完全にもう市場ではなく物流センターになるのか。二つの立ち位置というのは。すみません。

【知事】豊洲市場は新たな中央卸売市場としての機能、これを優先させます。その上で、先ほど申し上げましたように、さまざまな物流の変化が来ております。そういう中において、物流の機能をさらに強めていくということであって、豊洲に一旦移って、その後、売却とかそういう話ではございません。むしろ機能を強化するということを進めていきたいと思っております。また築地につきましても、中央卸売市場についての法律も今かなり転換期に来ているということもございます。それらも睨みながら、一番市場としての機能が確保できるための方策を見出していきたいと考えております。

【記者】朝日新聞の小林です。先ほどに関連してなんですけれども、この資料の中に、築地への復帰に伴う業者、特に仲卸業者とあるんですけれども。これは先ほど仰ったみたいに、一度中央卸売市場として豊洲に行った後に、築地に復帰する業者というのは、ちょっといまいち想像ができないんですけれども、これはどういった形をイメージされているんでしょうか。

【知事】基本的にそれは、まさしく業者の方々の経営方針、判断によるものだと思います。しかしながら、仲卸の方々というのは、やはり築地だからこそ経営が可能だと考える方々もおられるわけでございまして、そういった方々に対しては、築地へまた復帰される際のお手伝いはさせていただくということでございます。

【記者】卸は豊洲にあるんだけど、一部復帰する人がいるかもしれない。

【知事】いろいろな選択肢があるかと思います。

【記者】東京新聞の榊原です。豊洲市場の整備でできた借金はどうやって返すんですか。追加でかかる税金はいくらくらいになるんでしょうか。

【知事】これにつきましては、たとえば償還の問題が出てきますけれども、これについては今精査をさせてるところでございます。また、それによって、市場会計を痛むことのないように、また税金を新たに投入する事のないような、このような方策について今検討させたところでございます。

【記者】税金は投入されない。

【知事】さまざまな方法を考えて、ベストなワイズスペンディングでいきたいと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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築地再開発検討会議設置要綱

2018-01-29 23:00:00 | 築地重要
 中央区議会で問題になっている『築地再開発検討会議』について、参考までに『築地再開発検討会議設置要綱』及び構成員を見ておきます。

 中央区こそ、意見を言っていくべきところにもかかわらず、オブザーバーという形であり、改善が求められます。

*****設置要綱****

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/topics/h29/topi035.html

築地再開発検討会議設置要綱
平成29年9月22日制定 29都市政土第627号
平成29年10月12日改正 29都市政土第692号

(名称)
第1条本会議は、築地再開発検討会議(以下「会議」という。)と称する。

(目的)
第2条会議は、築地の魅力を最大限に活かした再開発に向けて、各分野で活躍している有識者・専門家等から自由な発想で幅広い意見を聴取し、まちづくりの大きな視点として整理することを目的として設置する。

(組織)
第3条会議は、知事が別途委嘱する委員をもって組織する。
2座長は委員の互選により定め、会務を総理する。
3副座長は座長が指名し、座長に事故があるときは、その職務を代理する。

(会議)
第4条会議は、座長が招集する。
2座長は、必要があると認めるときは、委員以外の者を会議に出席させることができる。
3委員又は前項の規定により会議に出席した委員以外の者に対し、謝礼金を支払うことができる。
4会議の資料及び議事録については、原則として公開とし、座長が必要と認める場合に限り、その全部又は一部を非公開とすることができる。

(守秘義務)
第5条委員又は前条第2項の規定により会議に出席した委員以外の者は、会議に関連して知りえた情報を他に漏らしてはならない。

(事務局)
第6条会議の事務局は、都市整備局都市づくり政策部土地利用計画課及び政策企画局調整部政策課とする。

(雑則)
第7条この要綱に定めるもののほか、会議の運営に関し必要な事項は、座長が別に定める。

附則(平成29年9月22日付29都市政土第627号)
この要綱は、平成29年9月22日から施行する。
附則(平成29年10月12日付29都市政土第692号)
この要綱は、平成29年10月12日から施行する。

******メンバー*****

「築地再開発検討会議」委員名簿

青木茂 株式会社 青木茂建築工房 代表取締役社長

宇田左近 ビジネス・ブレークスルー大学副学長

大崎久美子 公益社団法人全国調理師養成施設協会事務局長

岸井隆幸 日本大学理工学部教授

小池達子 弁護士

近藤誠一 元文化庁長官

デービッド・アトキンソン 株式会社小西美術工藝社代表取締役社長

出口敦 東京大学教授

安永雄玄 築地本願寺代表役員

リシャール・コラスシャネル 株式会社代表取締役社長

(五十音順、敬称略)

[事務局]都市整備局・政策企画局

[オブザーバー]中央区
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豊洲市場安全工事 また入札不調。専門家会議で、科学的検証もなく、議論が不十分なまま、対策の方針が立てられた部分。

2017-11-15 05:19:04 | 築地重要
 そもそも、平成29年6月開催の専門家会議で、科学的検証もなく、議論が不十分なまま、対策の方針が立てられた部分。

 業者が慎重になるのも、わかります。

********************************
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20171113/0003565.html


豊洲市場安全工事 また入札不調

11月13日 19時33分


 東京・築地市場の移転先の豊州市場で行う安全対策工事をめぐり、13日、入札が行われた工事3件のうち、2件で受注を希望する業者の入札価格が予定価格を上回るなどして不調に終わりました。
入札の不調は4回目で、工事の遅れも懸念されることから都は再発注に向けた手続きを急ぐことにしています。

豊洲市場では、建物の地下に盛り土がなく、空間ができていたことが発覚し、代わりの安全対策として地下空間の底をコンクリートで覆うなど、追加の安全対策工事が行われる予定です。
13日は、合わせて9件の安全対策工事のうち、3件の入札が行われましたが、都によりますと、このうち2件で入札価格が予定価格を上回るなどしたため、不調に終わったということです。
中には、都があらかじめ、予定価格を計算する判断材料として公表している金額の範囲を上回る価格で入札してきた業者もいたということです。
入札の不調は先月30日にも4件発生するなど今回で4回目で、これまでに契約が成立した工事は2件にとどまっています。
相次ぐ入札不調に工事の遅れも懸念されていて、市場の業界団体は豊洲市場のオープンの日付を決めるうえでも、予定どおりに工事を完了させるよう求めていることから、都は再発注に向けた手続きを急ぐことにしています。
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築地市場を守り通して下さった川内博史候補予定者(立憲民主/民進・元=鹿児島1区)、頑張って下さい。中央区の恩人です。

2017-10-07 06:10:46 | 築地重要

 川内博史候補予定者は、今までの築地市場移転問題において、かつて国会で重要な質問をいくつも行って下さいました。
 中央区の恩人です。
 先日の6月の豊洲土壌汚染の東京都専門家会議においても、はるばる傍聴に来られておられました。
 

 選挙区は、鹿児島1区でありますが、代議士は、国全体の問題に取り組みます。
 築地市場移転問題についても、中央卸売市場の中の中央であり、国の卸売値の基準を作っておりますので、国全体の問題です。

 私は、鹿児島1区は、川内博史候補予定者(立憲民主/民進・元=鹿児島1区)を応援させていただきます。
 

 政治家は、選挙に勝たなくては法律を作る仕事ができません。
 ただし、選挙に勝つために、主義主張を変えてまでして、自らが所属する政党を選んではならないと考えます。

*****田中龍作氏レポート******
 http://tanakaryusaku.jp/2017/10/00016753

 希望の党「君は安保法制に賛成か反対か?」

 川内氏「憲法上の疑議がある法律に賛成も反対もなく、廃止と考えます」

 希望の党「踏み絵は踏まないのか?」

 川内氏「踏みません」

 小池代表から依頼を受け希望の党の候補者選別を担当しているという人物から1日夜、川内博史候補予定者(立憲民主/民進・元=鹿児島1区)に電話があった。川内氏が自らのツイートで明らかにしていた。

 

 

 

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築地を守る裁判、築地公金返還請求訴訟。平成29年9月4日(月)14:00~東京地裁103号法廷。ご注目下さい。

2017-09-01 23:00:00 | 築地重要
 築地を守る裁判、築地公金返還請求訴訟。

 平成29年9月4日(月)14時00分から
 場所:東京地裁103号法廷

 以下は、築地市場移転問題弁護団 事務局長 弁護士 大城聡氏からのご案内です。

****************************

みなさま

日頃より大変お世話になっております。
次回の築地公金返還請求訴訟(住民訴訟)期日及び報告集会等の日時場所についてご
連絡します。

去る8月7日の進行協議手続きにおいて、東京都の弁護団が「平成14年合意等に法
的拘束力がある」という従来の主張を撤回しました。また、問題となっている平成2
3年の豊洲新市場予定地の購入に関しては、「知事の裁量権の範囲内であったか否か
について、裁判所が公正な判断をできるように関係資料の提出に努めていきたい」と
述べました。
 これまで原告弁護団は、汚染地を汚染なしの高い価格で買う旨の法的拘束力が平成
14年合意等にあるという従来の都の主張を極めて不合理であると強く批判してきま
した。都が従来の極めて不合理な主張を撤回したことは当然のことです。都は請求の
認諾までは踏み込みませんでしたが、平成14年合意等の法的拘束力があるという従
来の主張が撤回されたことにより、石原元都知事の行為を正当化する根拠は崩れまし
た。このような状況を受けて、原告弁護団としては、より一層力を尽くし、この住民
訴訟の法廷で、石原元都知事による汚染地購入が如何に酷いものであり、違法な公金
支出であったということを主張立証し、石原元都知事の責任を明らかにしたいと考え
ております。

口頭弁論期日等の日程は下記のとおりですので、引き続きご注目いただきますように
お願い申し上げます。

                         築地市場移転問題弁護団
                         事務局長 弁護士 大城聡

【築地公金返還請求訴訟】
日時:平成29年9月4日(月)14時00分から
場所:東京地裁103号法廷
※傍聴券交付に関しては裁判所ホームページでご確認ください。
※口頭弁論後、進行協議(非公開)が予定されています。

【記者会見】
日時:平成29年9月4日(月)16時00分から
場所:司法記者クラブ
※対象は報道関係者のみとなりますのでご了承ください。

【報告集会】
日時:平成29年9月4日(月)17時00分から
場所:弁護士会館504

以上
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環状二号線、暫定道路をどこに引くべきか。

2017-08-22 10:47:42 | 築地重要

 環状二号線、暫定道路をどこに引くべきか。

 ひとつの回答を与えてくれる写真です。

画像に含まれている可能性があるもの:高層ビル、空、屋外
(鈴木氏、撮影)

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新都議会に期待はするものの、築地市場移転問題について、常任委員会(経済・港湾委員会)だけで、本当に充実した議論ができるだろうか?

2017-08-09 10:51:26 | 築地重要
 ー築地を守る、豊洲を活かすー

 ものすごく、難しいことをなそうとするときに、築地市場移転問題の特別委を都議会に設置して進めることが、都知事・行政が行うプロセスを明らかにし、説明責任を果たさせていくうえで重要なことと考えます。

 新都議会に期待はするものの、常任委員会(経済・港湾委員会)だけで、本当に充実した議論ができるだろうか?


***********毎日新聞*************************
https://mainichi.jp/articles/20170809/k00/00m/040/154000c

都議会
.
豊洲移転「特別委」設置を否決 野党反発



毎日新聞2017年8月8日 22時46分(最終更新 8月8日 22時56分)

 東京都議選後、初の都議会(定数127)となる臨時会が8日開かれ、自民党など野党会派が築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転問題に関する特別委員会を設置するよう動議を提出したが、第1会派の都民ファーストの会(55人)と第2会派の公明党(23人)の「知事与党」による反対多数で否決された。野党側は「市場問題は議論が不十分だ」と反発している。


 この日、与党側は正副議長や常任委員会の委員長ポストの過半数を得て議会の主導権を握ったが、知事へのチェック機能を果たせるのか、実質的な議論が始まる9月の定例会で問われそうだ。

 小池百合子知事は6月に記者会見し、豊洲と築地双方に市場機能を残す「豊洲移転・築地再開発」の基本方針を表明した。この日の本会議で、自民の山崎一輝議員は動議の趣旨説明で「基本方針を突如発表したが、いまだ都議会に対しては報告や説明が一切ない」と批判した。

 賛成討論に立った共産党の尾崎あや子議員も「環境アセスメントのほか(築地市場跡地の)2020年東京五輪・パラリンピックの輸送拠点工事など、市場移転と連動している事業についても解明すべき問題が山積している。関係するすべての部局に質疑ができる特別委が必要」と訴えた。

 一方、設置に反対した都民ファーストの中山寛進議員は「小池知事の決断で新たな局面に入っている。市場当局の調整過程を、本会議や常任委員会で着実、スピーディーにチェックすることが都議会の役割」とし、公明の伊藤興一議員も「移転か否かの方向は明確であり、特別委の役割は果たせた。屋上屋を架すように特別委を設置することは、チェック機能強化とは言えない」と反論した。

 特別委を巡っては、都議選告示直前の6月に小池知事が基本方針を発表したことを受け、改選前に最大会派だった自民が「議会への説明が全くない」として都議の任期切れ前の開催を求めていた。これに対し、都民ファーストは「特別委を設置せずとも、常任委で議論できる」(増子博樹幹事長)との立場を示している。

 ただ、東京五輪・パラリンピックに関する特別委は、都民ファーストも公明も賛成して全会一致で設置が決まった。野党会派からは「特別委で知事が追及されるのを避ける狙いではないか」(自民幹部)との声が上がり、与党側の「ダブルスタンダード」とも言える対応に反発している。

 新議長には、都民ファーストの尾崎大介議員が、副議長には公明の長橋桂一議員がそれぞれ選出された。【柳澤一男、森健太郎】
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「築地を何とか残せないの?」「豊洲へは仮移転」小池都知事の「築地ブランド」を守る姿勢。築地のブランドを何が何でも守る中央区の姿勢とその方向性は同じ!

2017-08-06 10:37:58 | 築地重要
 豊洲移転には、土壌汚染対策の完了と、その対策により基準通りに汚染が検出されなくなっていることの確認という高いハードルがあります。
 場合によっては、「中央卸売市場」の看板は、豊洲には、移転できないかもしれません。

 また、以下の記事からも、小池都知事には、築地のブランドをなんとか守ろうとする意思を、私は感じます。
 中央区の姿勢、築地のブランドを何が何でも、守る姿勢とその方向性は同じ。



*********毎日新聞20170805***************************

https://mainichi.jp/articles/20170805/k00/00m/010/140000c

小池知事


築地再開発案、当初から 側近「職員信用せず」


毎日新聞2017年8月5日 07時30分(最終更新 8月5日 07時30分)

 「(豊洲移転・築地再開発)の基本方針の原案は、庁内の検討がまとまる前からあった」。東京都の市場移転問題を巡って、小池百合子知事が庁内にオープンな議論の場を作る傍ら、都顧問ら外部有識者と検討を重ねていたことを側近らが証言した。全国の注目を集めた市場移転に関する基本方針は、都民に見えない形で決められていた。

 市場移転について、小池知事は当初、豊洲市場(江東区)の汚染問題などを検討する二つの有識者会議の議論を踏まえて方針を決定するとしていた。だが、市場の事業継続性を課題に挙げ、今年3月下旬に「新たな外部有識者会議を」と都幹部らに指示した。

 これに対し、顧問も都幹部も「庁内の検討体制も整えた方がいい」などと進言したため、副知事を本部長とする「市場のあり方戦略本部」を設置。その上で戦略本部を「有識者の議論を集約し、知事の判断の材料を整える機関」と位置づけた。

 戦略本部は報道陣にほぼ公開され、議論はオープンな形で進んでいるかのように見えた。だが、小池知事は戦略本部とは別に、記録に残さない形で外部有識者らと協議を続けた。

 「築地を何とか残せないの?」。戦略本部で築地再整備の課題が議論される中、小池知事は周辺に漏らした。「築地ブランド」にこだわる姿勢に、顧問らは豊洲移転・築地再開発の検討を進めた。戦略本部が「豊洲移転・築地売却」と「豊洲移転・築地貸し付け」の案をまとめる6月15日より前の段階だった。

 その後も協議は続き、最終的に複数の顧問らが準備した豊洲移転・築地再開発の資料に小池知事が筆を入れ、6月20日の緊急記者会見で発表した。方針の内容が都幹部に初めて伝わったのは、会見の約1時間前。「豊洲へは仮移転」と打ち出す意向を知った都幹部は「中央卸売市場は豊洲ですよね」と進言するのがやっとだったという。移転しなければ国からの補助金などを返還しなければならないからだ。

 戦略本部を作りながら最終案を検討させなかった理由を、側近の一人は「知事は、職員が(市場の将来像などを広い視野で考える)鳥の目を持っていないと問題視していた」と説明。「全ての分野で職員を遠ざけているわけではないが、都議会自民党などと共に『豊洲ありき』で進めてきた市場移転については職員を信用できなかった」という証言もある。

 顧問らとの協議の記録は、残されていない。会見直前の都幹部の進言の記録もなく、都民は巨額な都税が投入される可能性がある事業の決定過程を知ることはできない。それでも別の側近は言った。「知事はいろいろな人の話を聞いて判断している。そういう政治判断は情報公開の対象ではない」【林田七恵、森健太郎】

記録残すべきだ

 情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長の話 知事は豊洲市場で盛り土をしないと決めた過程の記録がないことを批判してきたが、今回はそれと同じ構図だ。記録がなければ、なぜ二つの市場を作ると判断し、どの程度の収益を見込んだのかなど、都民の資産の使い方を決めた根拠が分からない。「加計学園問題」で政治判断に基づく決定過程の不透明さが指摘されているように、選挙を経た知事の政治判断であれば一層、記録を残し、情報公開すべきだ。
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築地場外市場 火災H29.8.3からの復興・復旧計画

2017-08-04 07:23:19 | 築地重要

 築地市場移転問題に緊急課題が加わりました。

 翌朝H29.8.4の現場。

 場外市場は、まさに、中央区の問題となります。

 復興・復旧に向け、知恵を絞らねばなりません。


 

 息子の同級生のご家族のお店も火災現場に含まれており、とても心配です。





 

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築地市場の建物の価値 建築学の専門家の皆様より

2017-07-04 23:00:00 | 築地重要

 建築の専門家の皆様も築地市場の建物の価値を髙く評価されています。

http://www.docomomojapan.com/docomomo/wp-content/uploads/2017/07/2b1574ab3e846822c13223ffce15a5ee.pdf

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明日の投票日、中央区で選出すべき都議会議員は、無所属 森山高至氏であると考えます。森山氏を心から推薦させていただきます。

2017-07-01 22:57:24 | 築地重要

 築地を守りたいという思いが、力となり結集し、森山高至氏を立候補に導きました。

 そして、今日まで、選挙戦を戦い切りました。

 明日の投票日、中央区で選出すべき都議会議員は、無所属 森山高至氏であると考えます。森山氏を強く推薦させていただきます。


 森山氏は、築地再生の第一人者として、築地市場を現在地で改修をし、即、環状二号線を開通させます。
 築地市場があるから、環状二号線が通せないという誤解された情報が出回っていますが、築地市場内の仮設の施設をどかして行けば、開通に至ることが可能です。

 森山氏は、建築エコノミストという専門家として、中央区のあまりにも早すぎる超高層のまちづくりを正していく力があります。
 おいついていない保育施設や高齢者施設を、増やして参ります。
 都市計画、まちづくりの専門家であり、その視点から、まちのマスタープランを立てて下さることでしょう。

 森山氏の人柄として、区民、都民の声を、現場に入って聞いて下さるかたであると断言させていただきます。
 なぜなら、選挙戦の最中の6/26(月)、まだ、街頭での時間がありながら、19時半から21時まで、月島のまちづくりの勉強会に足をはこんでくださり、私のクリニック周辺の地元の方々の、急に浮上した再開発問題でお困りの声を、真摯になって聞いてくださいました。自分の選挙のことも忘るほどに、自分の専門分野のことでもあったがゆえに、のめり込んで聞いて下さいました。
 この方は、選挙期間中に約束された、情報公開の小池都知事の姿勢のもと、出された資料を、都民に代わりわかりやすく噛み砕いて解説下さり、私たちに都政を考えるきっかけを与えて下さると信じています。

 マスコミから漏れ伝わる情報からすると、中央区の情勢は読み切れず、また、森山氏は、よいところを行っているとのことです。
 最終日も、中央区中を回り、私も、少しだけご一緒させていただきましたが、まちの反応は非常によかったと感じるところです。

 あと一押し、どうか明日の7月2日の投票日には、完全無所属の森山高至へ、貴重な一票を行使いただけますようにどうかよろしくお願い申し上げます。

 まだ、決めておられないかたも、どうか、各候補の選挙期間中に語ったことばを参考に、投票先をお決めください。
 都知事がよいといったひとだからとか、ではなく、その候補の言葉に触れ、考え方に触れて、お決めくださるよう、お願い申し上げます。

 小坂個人からのお願いであるとともに、子ども達の未来のために誰がよいかと言えば、小坂クリニックとしても、森山高至氏を、クリニックを挙げて、心から推薦させていただきます。

以上


森山氏の情報

フェースブック:https://www.facebook.com/moriyamatakashi.jp/?hc_ref=NEWSFEED

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都議選立候補者という都民の民意(築地市場移転問題に関する公開質問状)途中経過H29.6.29。築地移転反対6割弱、小池案反対8割強。

2017-06-29 23:00:00 | 築地重要

 都議選立候補者という都民の民意(築地市場移転問題に関する公開質問状)途中経過(N=66)。

 築地移転反対6割弱58%(条件によるをいれれば、6割強62%)、小池案反対8割強82%

 他の質問としては、

 今回の都議選では、築地市場移転問題を重大争点と考える候補が、約9割の88%(問1)。

 豊洲へ移転をする場合、「無害化3条件」を達成すべきと考える候補が、約6割の62%(問2)。
 
注、「無害化3条件」とは、
〇平成22年3月28日に都議会予算特別委員会は、土壌汚染対策について次のように決議している。
「2土壌汚染対策について、効果確認実験結果を科学的に検証し有効性を確認するとともに、継続的にオープンな形で検証し、無害化された安全な状態での開場を可能とすること。」
〇平成23年(2011年)2月23日の平成23年予算特別委員会での岡田中央卸売市場長答弁は、次のとおりである。
「汚染土壌が無害化された安全な状態とは、
①技術会議により有効性が確認された土壌汚染対策を確実に行うことで
②操業に由来いたします汚染物質がすべて除去、浄化され、
③土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になること
であると考えてございます。」
 上記、「①土壌汚染対策が確実に行われること、②操業由来汚染物質が全て除去、③地下水汚染が環境基準以下」の3つの条件を、都議会において予算執行を行う上での付帯決議で約束された「無害化3条件」という。

 専門家会議の「提言}H29.6.11に問題があると考える候補が、約6割の59%(問3)。

 

 立候補者は、供託金をかけて戦っているかたがたであり、真意を表明していると思います。

 重要な事実であり、取り急ぎ、平成29.6.29段階の途中経過をお伝え致します。
 まだ、回答をいただいていない候補には、お一人お一人お電話をして回答をお願いしているところであり、最終的な数字は、変わる可能性もあります。





公開質問状実施者:築地市場移転問題裁判原告団事務局

公開質問状 質問内容の詳細:http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/9e9a387f7448050c335a946ee1451e44

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都議会議員選挙 立候補者の皆様へ、「築地市場移転問題に関する公開質問状」ご回答のお願い:築地市場移転問題裁判原告団事務局

2017-06-24 06:16:15 | 築地重要

 築地市場移転問題裁判原告団事務局として、今回の都議会議員選挙 立候補者の方々に、築地市場移転問題に関する公開質問状をお送りさせていただきました。

 約260名ほどのかたが、立候補されています。
 ネットにて、事前に選挙事務所の把握に努めましたが、公開されていない、または、見つかりにくく、把握できなかった立候補のかたが、26名おられます。

 立候補された皆様、公開質問状への回答のご協力をお願いいたします。


******以下、公開質問の内容*******
faxの場合の回答先:03-5547-1166(築地市場移転問題裁判原告団事務局)

メールの場合の回答先:kosakakazuki@gmail.com  (築地市場移転問題裁判原告団事務局 小坂和輝)


ご質問:
【公開質問状 回答用紙】回答〆切6/25(日)(期限が短く誠に恐縮ですが、厳守をお願い致します。遅れた場合であっても、できる限り更新をして掲載の対応を取るように努力致します。但し、間に合わない場合は、「無回答」の形の掲載となりますことを、どうかご了承願います。)


お名前:                           

ご所属:                                      

選挙区:           

ご住所:                                            

お電話番号:                          

FAX:                    

ご質問:(  )内のいずれかに、〇をご記入ください。【5】のみ理由も、ご記入下さい。

【1】築地市場の豊洲への移転問題は、今回の都議選の重大争点の一つと考えておられますか?(はい・いいえ)
 
【2】築地市場の豊洲への移転をする場合、「無害化3条件」(資料2参照)を達成すべきと考えますか?(はい・いいえ)
資料2:http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/shijouptshukou/houkokusyo.pdf  (71ページ)

【3】傍聴者との質疑が紛糾の末に出された専門家会議の提言(H29.6.11)「豊洲市場における対応策について」(資料3参照)には、何か問題点があるとお考えですか?(はい・いいえ)
資料3:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/expert/06/matome.pdf 

【4】築地市場の豊洲への移転に賛成ですか?反対ですか?(賛成・反対)

【5】小池都知事がH29.6.20の緊急記者会見「市場移転問題に関して」で提案された「3つの基本方針」(資料5参照)に賛成ですか?反対ですか?(賛成・反対)その理由もお書きください。
資料5:http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/documents/0620-1.pdf 


**********「築地市場移転問題に関する公開質問状」 ご回答のお願い *******************

都議会議員選挙 立候補者の皆様へ


 日頃より、都政の発展にご尽力賜り、誠に感謝申し上げます。

 私たちは、築地市場移転に関して問題意識を持ち、その問題点を法廷の公開の場で明らかにするため、8年前から『コアサンプル破棄差止訴訟』など同問題に関連した三つの訴訟を提起して参りました。
 マスコミ報道で盛んに取り上げられている通り、現在、三つ目の住民訴訟『豊洲新市場用地取得(2011年分)に関する公金返還請求訴訟』が山場を迎えています。小池新都知事の指示により都側の弁護士が交替し、また、今までは出されていなかった資料が公開されるなど、これからの審議の深まりに期待をするところです。例えば、裁判資料乙第146号(別紙資料1)は、土壌汚染があることを踏まえ、購入価格をどうするか庁内で検討したことを示しており、土壌汚染地の購入について百条委員会でも繰り返されていた「平成14年合意に縛られていたがために、汚染があるにもかかわらず汚染のない価格で購入した」という今までの東京都の主張を根底から覆えすもののひとつとなりえます。また、先日、石原元都知事ご自身もこの訴訟に補助参加されることとなりました。引き続きご注目いただけますと幸いです(次回は、9月4日午後2時東京地方裁判所103号法廷)。
 
 さて、小池都知事は、6月17日、無害化ができていないことを市場関係者に直接会い、謝罪をされました。しかしながら、「無害化3条件」自体は、都議会との約束(平成22年3月28日都議会予算特別委員会付帯決議第二項、資料2参照)として、今でも東京都の方針であることは、6月11日開催の第6回専門家会議での市場長の回答においても再確認をされているところです。また、中央区も移転容認をかつて致しましたが、食の安心・安全を守る基準として「無害化3条件」をあげ(現在も堅持)、これが満たされることを条件に移転を容認致しました(中央区長議長連名 都知事宛て『豊洲新市場予定地の土壌汚染対策に係る要望について』H22.8.12参照)。「無害化3条件」が守られておらず、中央区も移転容認を撤回せざるを得ない状況にあると考えます。場外市場業者からも、現在地での再整備を望む声が17日の場で、小池都知事に届けられています。
 豊洲移転候補地は、土壌汚染対策法上、操業由来の土壌汚染が残るがゆえに「形質変更時要届出区域(一般管理区域)」に指定されています。もともと都が予定した自然由来の土壌汚染のみ残る「形質変更時要届出区域(自然由来特例区域)」ではなくなっていることが重大な事実です。11日に出された『専門家会議の提言』(資料3)は、地下に汚染が残り、地下水モニタリングで汚染を把握していくことが柱になっています。これでは、地下水モニタリングにおいて、第9回モニタリング結果のように汚染が出るたびに、市場での価格形成に影響が出て、食の安全・安心の問題や市場で働く皆様への健康被害とともに、“築地ブランド”を守ることもまた出来なくなることが懸念されます。
一方、築地市場は、土壌汚染が見つかってはいるものの、地歴からして広範囲に広がっているわけではなく、また、市場問題プロジェクトチームで示されたように改修も可能とされています。
築地市場の現在地での再整備が、市場で働かれている多くの皆様そして場外市場も含めた地元中央区の願いであり、築地の地で“築地ブランド”が守られることこそ、東京都の魅力を高めることに貢献していくことになると、私たちは考えています。

 なお、小池都知事は、6月20日の緊急記者会見「市場移転問題に関して」において、築地市場の進化を基軸とする「3つの基本方針」すなわち、「①築地は守る、豊洲を活かす、②豊洲市場は、冷凍冷蔵・加工等の機能を強化し、ITを活用した総合物流拠点とする。③東京都は、事業者の皆さま、都民の皆さまの信頼回復に徹底的に取り組む。」を提案しました。記者会見に使用されたスライドの主要部分を最後に添付します(資料5、公開されている都のアドレスを最後に記載)。

 このように都政の最重要課題である築地市場の移転問題に関して如何にお考えであるかを、私たち都民に教えて頂き、投票のための資料とするため、別紙「公開質問状」をお送りさせていただきました。
 ご回答をいただけますようにお願い申し上げます。

 いただきましたご回答は集計をし、①市場関係者への配布、②ホームページ・勉強会での公表や③司法記者クラブ等報道機関への資料として提供を致したいと考えております。ご参考までに、平成21年(2009年)の前々回都議会議員選挙時に実施された同内容の公開質問状の集計結果(資料4)を同封させていただきます。

 同封致しました封筒によるご返信又はファックスにて、期限が短くて大変恐縮ではありますが、6月25日(日)(消印有効)までのご回答をお願い致します。
 ご回答のない場合は、「無回答」の形で公表をさせていただきます。
 期限後に届いた場合であっても、極力更新をして、公表内容に反映をさせていく努力を致しますが、間に合わない場合には、「無回答」となりますことをどうかご了承願います。
 ご不明な点は、事務局(03-5547-1191 集計担当:斉藤宛て)まで、ご連絡下さい。
 ご多忙のところ誠に申し訳ございませんが、ご協力の程、どうかよろしくお願い申し上げます。

 皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。

以上

平成29年6月21日

築地市場移転問題裁判原告団事務局
小坂和輝

〒104-0052東京都中央区月島3-30-4飯島ビル1F
電話03-5547-1191
Fax03-5547-1166



都知事 緊急記者会見「市場移転問題に関して」H29.6.20全文:
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/20.html 
同記者会見で使用された全てのスライド:
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/documents/0620-1.pdf 

【参考文献】
築地市場移転問題原告団・弁護団 梓澤和幸、大城 聡、水谷和子 編集
『築地移転の謎 なぜ汚染地なのか』    花伝社  発行2017.6.1
畑 明郎 編集『築地市場の豊洲移転?』  本の泉社 発行2017.3.20
宇都宮健児ら 『築地の闇をひらく』    大月書店 発行2016.12.26

以上

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都議選始まる。最も重要な選挙区の一つは、ここ中央区。私は、建築エコノミスト 森山高至さん(無所属)を応援致します。

2017-06-23 18:28:53 | 築地重要
 都議選挙が、始まりました。投票日7月2日(日)。

 最も重要な選挙区の一つは、ここ中央区と考えます。

 私は、完全無所属で立候補された 建築エコノミスト 森山髙至(もりやま たかし)さんを応援致します。

 旧体制を破り、小池都知事に、物申しつつ、改革を進めることができるのは、専門的知見を有した森山氏が適任であると考えるからです。

 森山氏の具体的な実績として、小池氏の信頼を得て参画した東京都の組織「市場問題プロジェクトチーム」で、築地市場の再整備案を提案下さった一人です。
 都議になった暁には、それを実行に移して下さることを約束されています。
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小池都知事の記者会見H29.6.20には、「築地市場の現在地での再整備の希望が込められている」その実現には、それなりの専門性が必要!

2017-06-22 04:30:46 | 築地重要

 小池都知事が示された基本方針を理解の上で、都議選挙の投票行動をとる必要があると考えます。

 新聞、マスコミ報道に惑わされず、都知事の言葉と言う一次情報から、都知事の言わんとするところを理解すべきです。

 H20.6.20記者会見の全文(30分の書き起こし)を掲載いたします。
 記者会見の使用スライドはこちら
 ⇒ http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/documents/0620-1.pdf 

 この中には、築地市場の現在地での再整備の希望が込められているように私は感じました。
 ただ、たいへん難しい手法であり、このことを実現できるには、都民の熱い思いと、それなりの専門性が必要であると思います。

 すなわち、最低限、以下のことを行うことが求められるのではないでしょうか。
 1、中央卸売市場は、築地市場のままでおくこと。(ここは、小池案と大きく異なります。一時的でも、豊洲へ中央卸売市場機能は移転させません。ゴールとしての築地市場再整備では同じです。)
 2、豊洲を冷凍冷蔵庫を使用するのであれば、その部分の地下水は1.8m以下にし、地下水及び地下空間もベンゼン、水銀など検出されないようにするなど専門家会議の提言を最低限実現したことを確認のうえ、使用する。それら確認のないままには、使用はさせない。2年間ほど、検出されない安定した状態を確認することがよいであろう。本当にあるべきは、形質変更時要届出区域の解除の達成であるが。
 3、冷凍冷蔵庫分の築地市場の空いた部分や中央区施設を種地として有効に使用し、環状二号線暫定開通及び築地市場の再整備を行う。
 4、築地市場の再整備における引っ越しは、4月のPTでいうように築地市場内で1回で済ませる。
 5、環状二号線本格開通では、市場内をトンネル化する。
 6、卸売市場法の改正うんぬんは、豊洲を冷凍冷蔵庫として使用するところでの議論とする。
 などなど。
     

 来る都議会議員選挙においては、しっかりとそれを実現できる候補を、都議会議員に選ぶ必要があると考えます。
 百条委員会で焦点となったこと、すなわち、「汚染があるにも関わらず汚染のない価格で市場候補地を買うこと」を繰り返さぬような都議会になるべきと考えます。

**********東京都ホームページより******************
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2017/06/20.html 

築地市場移転問題について

【知事】
 本日、急なお声がけでございましたが、ご参集いただきまして、誠にありがとうございます。市場移転問題につきまして、本日、ご報告がございますので、私の方から冒頭発言させていただきます。

 まず、私は、築地市場の再開発を含みます市場の新たなプランについて、都の職員の方にまとめるように指示をいたしたところでございます。

 理由は2つございまして、まず1つ、豊洲市場、これまで約6000億かけて作られてきたわけでございますが、豊洲ありきで移転後の計画が不十分ではなかったか。そして、これまでの都政において、築地市場を売却して費用の穴埋めをするという計画はありましたけれども、移転後に毎年生じる年間100億円近い赤字にどう対応していくのか。そして、やがて豊洲が老朽化して、先の話でありますけれども、更新するときの費用をどうするのかといったような点は、まだよく吟味されてなかったように思います。いわば、今を生きる人たちを見ているものの、累積する赤字という負の遺産に向き合うことに将来なってしまう。子供や孫たちへの将来の責任、後世のツケに真正面から応えられるような計画がなかったのではないかと考えるからであります。
これまで、石原都知事が豊洲移転を決定されてから、行政からも議会からも、このようにロングタームの明確な計画は聞こえてこなかったように思います。ご承知のように、昨年の11月に設定をいたしましたロードマップに従って、一つ一つ行政手続きをこれまで踏んでまいりました。そして、先だって、市場のあり方戦略本部を開きまして、そしてさまざまな選択肢、今後の青写真というのが出てきたところでございます。当初は豊洲市場に移転をして、そして市場の、築地市場の跡地を売却、清算をする案ということでございましたが、今回のあり方戦略本部では、A、B、C、D、いろいろな案が出されたわけでございます。まさしく、これまでになく、戦略的な市場のあり方、その総点検をしたお蔭ではないかと考えるところでございます。
築地市場の売却でございますけれども、確かに一時的にはどっとお金が入ってくるということでございますけれども、一昔前のように、箱ものを作ったら終わり、あとは知らないというような、将来世代へのツケを残してよいものかどうなのか。私はいけないと思います。そしてまた、これまでのようなタコ足経営に終止符を打って、むしろ東京の戦略的・総合的な発展を必死に考えて実行していく最後のチャンスになると考えたからでございます。

 それから2点目でございますけれども、これまで日本一の世界に誇るブランド、築地のブランドというものは、長い間、汗水流して、必死の思いで育て、そして守ってきた市場の方々に対して、真に向き合っていく必要があると感じたからでございます。
 ご存じのように、石原都知事時代に土壌汚染の可能性が指摘された東京ガスの跡地に建てました豊洲への移転については、環境基準以下に有害物質を抑えるという約束、いわゆる「無害化」を念頭にしてきたわけでございます。都議会においても、無害化を前提とする付帯決議も存在をしてきました。
一方で、その土壌対策、汚染対策でございますが、これまで850億円以上も投じられてまいりましたけれども、今年1月から、モニタリング調査でも、いまだに有害物質が基準値を大幅に上回る数値、検出をされました。よって、現在においても無害化の約束が果たされているとは言えない状況でございます。
逆に、昨年の11月に予定通り豊洲が開場された後に、あるはずの盛り土がなかった、さらにモニタリングで有害物質が検出されていたということがわかっていたならば、既に売却された築地を失い、そして行き場を失くしてしまっていた。市場関係者の皆様、「一体どうしたらよいのか」と思ったのではないかと思うわけでございます。
その上で、先の専門家会議でございますが、安全性を検証していただいてきました平田座長が、「地上は安全だ」と、「しかしながら、有害物質が検出された地下については追加対策が必要」とのご意見を出されたところはご存じのとおりであります。改めて専門家会議が再度検証してきた、これが答えということでございました。

 先日、築地市場に、私、赴きまして、市場関係者の方々から率直なご意見も伺ってきたところでございます。「私は築地が大好きなんだ」、「この際、時間をかけても、しっかりとしたものを決めてほしい」など、築地市場の方々の切実なお声を伺ってきたところでございます。
我が国は伝統文化というものを大切にしてきた国でございます。長い間、築地市場の方々、東京都民ならず、日本が育てて守ってきた築地の伝統やブランド、私はこれらを守っていくのだという、その信念と、豊洲で累積してしまう赤字という将来の負の遺産は残してはならないという、次の世代への思いと、これから日本一の世界に誇る築地ブランドからの食に魂を込めまして、この築地を再開発するという基本方針を判断するに至ったところでございます。
築地市場の跡地を再開発するということにも、もちろん課題は山積しております。しかし、老朽化した今の築地市場で、今後30年以内に高い確率で発生すると予想されます首都直下型地震への対応も睨まなければなりません。長い間、育まれてきた築地ブランド、今後50年、60年、70年と、さらに育てていくために、応急手当てではなく、ここはしっかりとした手を打っていくべきではないかと考えるところでございます。
もちろん、最終的に決定をする権限を持つのは都議会ということになりますが、築地を再開発して、新たな東京の一大拠点をつくるという希望があれば、私は必ずやっていけるもの、実現できるものと考えているところでございます。
それでは、パワーポイントで、若干、内容をご説明していきたいと存じます。
市場移転の問題に関してまとめてみました。まず、豊洲市場の状況と課題を確認しておきます。
安全・安心の基準につきましては、先ほど申し上げましたように、これまでの議会の付帯決議、そしてまた市場長答弁などがございますが、未達成ということで、先日、私、築地市場の講堂に参りまして、皆様方に謝ってきたところでございます。今後もこの事業者と都民の皆様方からの信頼を得るためには、最大限の努力が必要だということを痛感したところでございます。
次に、豊洲市場開場後の健全な経営の計画を確保していかなければなりません。これまで都民全体の財産であります築地市場を売却して、資金を充当をするという考え方があったわけでございますが、一方で、豊洲市場につきましても、開場後も赤字が嵩むということで、これは先日の市場のあり方戦略本部においても、この数字、見通しなどは示されたところでございます。また、キャッシュフロー赤字ということにつきましては、毎年21億円という数字がはじき出されたところでございます。そして、都民の財産の処分、そして、これから税金をどーんと投入するなどということがあってはならないということでございます。

 次に、築地市場の状況を、もう一度、おさらいをしておきたいと思います。大変歴史ある築地市場でございますので、その結果として老朽化が進む、それから、耐震工事が、これは先ほど申し上げましたように、首都直下型地震にどこまで耐え得るのか、課題がございます。そしてまた、仮設建築物などの施設の改修が必要だということも指摘をされているところでございます。
それから、土壌汚染調査、これも現在も行っているところでございますけれども、必要な土壌汚染調査ということが求められると考えられます。
 それから、築地市場でありますが、こちらの方もあり方戦略本部、さらには各関係者の皆様方からのヒアリングを通じても明確なように、取扱量、そして取扱金額、さらには仲卸の業者の数は、この25年間でほぼ半減という状況でございまして、物流が、このところ特に変化が激しいということでございまして、できるだけ早急な対策が必要と考えているところでございます。
そして、築地市場の、次でございますが、築地市場の状況をもう一度改めて見直してみますと、築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都の莫大な資産であると考えられます。高い知名度、そして長い歴史、日本で唯一市場がブランドになった希有な存在と言っていいかと思います。そして、その築地ブランドの核をなすのが仲卸の皆さんでありまして、この仲卸の方々の目利き力ということが、まさにブランドの宝の部分かと思います。
一方で、不動産というのは、一言で「ロケーション」と言われるわけでございますけれども、ロケーションについては、東京の中でもこの築地の位置というのは、何ものにも代えがたいものがあるわけでございます。その上、さらに市場内外一体とした食の賑わいがあるからこそ、世界からの観光客も引きつけているという現実もございます。さらには、それが観光資源としても大きな経済価値を有しているということでございます。
そこで、都といたしまして、築地ブランドを維持、活用、発展させるということで、新しい戦略を展開すべきと考えております。その上で、透明性の高い制度の運用改善も必要かと考えております。
これらをベースにいたしまして、基本的な方針でございますけれども、「築地は守る、豊洲を活かす」ということを基本方針の1とさせていただきます。「築地の後は築地」ということも言えるかと思います。築地市場は長年培ったブランド力、そして地域との調和を活かして改めて活用することが、この大切な宝を活かす方法ではないかと考えます。
そして豊洲、一方で豊洲市場の問題でありますけれども、地下空間の追加対策については、先日の専門家会議でもご示唆のあったところでございまして、また、地下水管理システムの補強策という点も先だっての専門家会議で指摘のあったところでございまして、これら安全対策を講じた上で豊洲市場を活かすべきではないかと考えます。
さらに、この豊洲市場でございますが、冷凍冷蔵・加工などの機能を今もこれをベースに作られたものでございますけれども、そこを一層強化をして、ITを活用するユビキタス社会の物流、総合物流拠点となる中央卸売市場になると考えております。
方針の3番目でございますけれども、改めて申し上げますと、東京都といたしまして、事業者の皆様、都民の皆様の信頼回復に徹底的に取り組んでいくということでございます。
これらの基本的な方針を基にいたしまして、早急に具体的な方策を詰めていくように事務方、都庁職員の方に先ほど指示をしたところでございます。
次でありますけれども、この方針の1の意味でありますけれども、先ほどからも繰り返して申し上げておりますように、そのブランド力、そしてまた、現状の維持、保存を超えて、伝統と革新が交錯する場所へと発展させることができる。それから、築地の土地を民間とともに有効活用して自立的な経営を目指す。場外と一体となって、世界の食の関連業者を集積をしていく。そして築地、アルファベットの「TSUKIJI」とすることによって、2020年以降の東京の世界への発信の重要な拠点になるということかと存じます。もちろん、このアルファベットにしたというのは、これで決めるということではなくて、ニュアンスとしてお伝えをしているところであります。
 それから、移転をする理由でございますけれども、これはプロジェクトチームの方で、種地を転がして徐々に築地を再整備するという案を出していただいていたわけでございますけれども、施設の老朽化、そして耐震化への対応というのは急務でございますし、市場を取り巻く環境や仲卸など、事業者の経営状況もかなり厳しいものもございます。そこで、現地再整備案、つまり営業しながら改修をしていくローリング案というのは現実的にはかなり厳しいという中において、建て替えの有効な地として豊洲市場を活かしていくという考え方でございます。
そこで、新しい築地を創造していくということでございまして、この築地の土地を有効活用して、採算性も今後向上させていくという考え方であります。
築地市場の進化という点でありますけれども、卸売市場が変化をしている、取引は、せりからIT、相対取引が増加をしているという現実、そして、市場の役割や物流、加工機能が増加しているという点、これに築地のポテンシャルをかけていきますと、新たな築地の姿が見えてくるのではないかということでございます。

次に、豊洲市場でありますけれども、豊洲は羽田、そして成田に近いということでございます。そして、環状2号線の開通によりまして、さらにその利便性というのが向上するであろうと見込まれます。そして、その結果として、湾岸地域の物流センターとしても有利な立地であると考えられます。豊洲市場では、その市場機能、その中でも転配送機能、市場外流通機能を維持、発展させることによって、新たなビジネスチャンスも出てくると考えております。
それから、これはあまり知られていないことかもしれませんけれども、2020年からHCFCのフロン規制が始まり、強まりまして、各地の業務用冷凍冷蔵庫の更新需要が期待をされる時期に差し掛かります。そして、冷凍冷蔵庫を備えたセンターというのは、大きな可能性があるということでございます。
ちなみに、各地の業務用冷凍冷蔵庫でございますけれども、これはかなり年代物も多うございまして、その更新の時期とも、それからフロン規制とも重なってくるということで、グラフをご覧いただきたいと思います。
冷凍倉庫の需給ギャップの拡大ということが、この表からご覧いただけるかと存じます。そしてまた、大型物流施設の実質的な賃料は、特に東京湾岸エリアでは上昇しているということでございまして、中央卸売市場に加えて、このようなITを活用した新たな物流の拠点にもなり得るということでございます。
そこで次に、豊洲へのこれまでの過剰投資とも言うべき、この繰り返しを、築地市場のワンショットの売却で充当すべきではないと考えております。そこで、築地市場の土地は売却せずに保有して、むしろ有効活用することでキャッシュを継続的に創出できるのではないかと考えております。それから豊洲は将来的に物流機能を強化した中央卸売市場プラス物流センターとして効率経営に徹するということで、赤字の負担を軽減しつつ存続も可能にしていくという考え方でございます。よって、豊洲、そして築地。これらを両立させることが最も賢い使い道ではないか。そしてその鍵は、市場会計が独立採算制の本旨に立ち返って、そして規律のある築地再開発、そして豊洲活用による自立経営を目指すことにあるのではないかと考えております。次に簡単にグラフを示しておりますけれども、先だっての市場のあり方戦略本部の資料を基に、ざっくりと計算をしたものでございますけれども、豊洲に単に、A地点からB地点に移るということになりますと、これについてはキャッシュフロー赤字が継続をするということでございますので、それを打破するためにも、築地の再整備、そしてまた豊洲を上手く活用していくということを、機能を強化することによって収入を得るというダブルのプラスに持っていきたいと考えております。

 そこで3番目でございますが、東京都の信頼回復のための行動につきましては、築地の再開発、そして豊洲市場を活用する具体案を事業者、そして都民の皆様方とのオープンな対話の場を設けまして、広く情報公開をしながら検討していきたいと考えております。是非、皆様方からいろいろなご意見などもお伺いをし、「こういうアイデアはどうか」なども募っていきたいと考えております。そして築地の再整備でございますけれども、豊洲への移転、築地への復帰ということ。これはそれぞれの方々が選択をされることになるかと思いますけれども、特に仲卸業者への経営支援については検討してまいりたいと考えます。それから築地市場のまちづくりにつきましては、場外市場の方、また、新規の参入の意向のある方など含めた行程表を作成したいと考えております。それから築地の用地でありますけれども、もちろん土壌汚染の調査、文化財調査などが必要になってくるかと思います。そしてまた、豊洲の移転に関しては、先ほど来、冒頭に申し上げましたように議会の付帯決議、市場長答弁等ございまして、それをベースにしてさまざまなこれまでの努力を重ねてきたわけでございますが、専門家会議で提言がされておる地下空間工事、それから地下水管理システムの増強工事、それからモニタリングなどなど、これらをしっかりとするということが必要かと思います。豊洲市場の安全性をしっかりと情報公開をすることによって、風評被害を払しょくしてまいりたいと思います。

 そしてまた3番目の基本方針でございますが、東京都の信頼回復の行動として、まず豊洲移転後、豊洲市場の使い勝手の改善をしていく。それから、そのために習熟訓練、施設改修、使用ルールの整備などを行ってまいります。そして豊洲市場の経営を改善していくということでございまして、経営収支の改善を図ってまいります。そして環境の監視、モニタリングですね。地下水の管理、さらには付近の交通量の調査など行いながら安全安心の確保に努めてまいりたいと考えております。支援でございますが、業者の皆様方の経営相談を行って必要な支援策を講じてまいりたいと、このように考えております。
改めて、先ほどの3つの経営方針をまとめておきますと、築地市場につきましては、5年後を目途にして再開発をしていく。そして、環状二号線でございますが、オリンピック前に開通をさせます。そして、その後、築地市場の跡地は当面オリンピック用のデポ、輸送拠点として活用をいたします。その後、食のテーマパーク機能を有する新たな市場として、東京をけん引する一大拠点とするという考え方であります。それから二番目。豊洲中央卸市場でございますが、冷凍、冷蔵、物流、加工などの機能をさらに強化することによって、将来にわたる総合物流拠点にもなりうるという考え方でございます。それから築地の再開発と豊洲市場利用の具体案については、先ほども申し上げましたように、事業者、そして都民の皆様とのオープンな場を設けまして、広く情報公開をしながら検討してまいります。東京都は業者の皆様、都民の皆様からの信頼を回復するように、徹底的に努力をしてまいりたいと考えております。これらをまとめて、イメージでございますけれども、築地と豊洲、築地のブランド力と地域の魅力を一体化させた食のワンダーランドを作りたいと考えております。豊洲につきましては、ITを活用した総合物流センター機能ということも、中央卸売市場としての機能プラス総合物流センターにしていきたいと考えております。ちなみに築地でございますけれども、これはPTの案を持ってきた絵でありますけれども、これに特にこだわっているわけではございません。ポイントはむしろ、このお隣にある浜離宮がございまして、こちらとの一体的な活用をする。これまで折角お隣にこんな素晴らしい地がありながら有効に活用されていなかったのではないか。もちろん計画をするには年月がかかりますけれども、その中でどのようにこの築地のブランド力のある市場と、上手く活用していくかということについては、また地域の皆様方とも話をしながら進めていきたいと考えております。少々長くなりましたけれども、基本的な方針について、私の方からお話をさせていただきました。以上でございます。



質疑応答

【記者】日本テレビの久野村です。この新たな基本方針の中で、5年後を目途に再開発ということなんですけれども、その中でも少し具体的なロードマップと言いますか、一回豊洲に移るのはいつ頃というふうにされているのか。築地はオリンピックでも駐車場として使うと思うんですが、いつごろ更地にして、どういうふうに今後開発していかれるかっていうのをお願いします。

【知事】これについては、今日基本方針を述べさせていただきました。詳しい日程等々は、それこそ市場関係者の方々との話も詰めていかなければなりません。一方でオリンピックについては、日程が決まっているということから、そういった中から現実的な案に結び付けていこうと考えております。

【記者】となると、理解力不足かもしれないんですけれども、輸送機能とかは豊洲だけれども、市場機能は築地に戻るというか、市場が二つ存在することになるというのか、豊洲市場は完全にもう市場ではなく物流センターになるのか。二つの立ち位置というのは。すみません。

【知事】豊洲市場は新たな中央卸売市場としての機能、これを優先させます。その上で、先ほど申し上げましたように、さまざまな物流の変化が来ております。そういう中において、物流の機能をさらに強めていくということであって、豊洲に一旦移って、その後、売却とかそういう話ではございません。むしろ機能を強化するということを進めていきたいと思っております。また築地につきましても、中央卸売市場についての法律も今かなり転換期に来ているということもございます。それらも睨みながら、一番市場としての機能が確保できるための方策を見出していきたいと考えております。

【記者】朝日新聞の小林です。先ほどに関連してなんですけれども、この資料の中に、築地への復帰に伴う業者、特に仲卸業者とあるんですけれども。これは先ほど仰ったみたいに、一度中央卸売市場として豊洲に行った後に、築地に復帰する業者というのは、ちょっといまいち想像ができないんですけれども、これはどういった形をイメージされているんでしょうか。

【知事】基本的にそれは、まさしく業者の方々の経営方針、判断によるものだと思います。しかしながら、仲卸の方々というのは、やはり築地だからこそ経営が可能だと考える方々もおられるわけでございまして、そういった方々に対しては、築地へまた復帰される際のお手伝いはさせていただくということでございます。

【記者】卸は豊洲にあるんだけど、一部復帰する人がいるかもしれない。

【知事】いろいろな選択肢があるかと思います。

【記者】東京新聞の榊原です。豊洲市場の整備でできた借金はどうやって返すんですか。追加でかかる税金はいくらくらいになるんでしょうか。

【知事】これにつきましては、たとえば償還の問題が出てきますけれども、これについては今精査をさせてるところでございます。また、それによって、市場会計を痛むことのないように、また税金を新たに投入する事のないような、このような方策について今検討させたところでございます。

【記者】税金は投入されない。

【知事】さまざまな方法を考えて、ベストなワイズスペンディングでいきたいと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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