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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

『1Q84』のテーマとは?

2009-10-03 23:00:00 | 社会問題
 10/3は、早稲田大学国際政治学教授坪井善明氏のゼミがあった。

 課題図書は、毛色を変えて『1Q84』。

 一番の本書のテーマは、何か。

 
 第一章でタクシー運転手が口にする「見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」という言葉がキーワード。

 誰にとっても安定した世界などもはや存在しない。

 たとえば、健康人から病人になったり、お金や仕事を失って貧困になると、とたんに昨日と違う世界を生きざるを得なくなる。
 

 現代とは、表裏が錯綜した複雑な局面で構成される奇々怪々の世界。

 そして表の「自由な」世界の裏では、宗教によく似た全体主義が支配しているのではないか。


 その不条理な全体主義的な世界を打ち負かすものは何か。

 村上氏によると、「それは愛。」
 性的なエロスでもなく、一緒に住みたいという即物的な恋愛感情でもなく、互いに思いやる心という性差を超えたアガペー(無限の愛)こそ、人間社会の基本にあるべき情感であると主張。
 キリスト教の神の愛を想定するのではなく、あくまで日本という空間の1984年という時代の中での「愛」の形を示し、2009年の現在でも有効ではないかと、本書で説く。
 
 坪井教授の解説であるが、大いに納得致した次第。


*補足
 『1Q84』は、BOOK1(4月-6月)、BOOK2(7月-9月)の二冊が出ています。
 これで、終わりかと思っていたら、あと、一冊でることを知りました。
 なぜなら、1984年には、あと、10月-12月が残っているから。
 ということは、さらなる展開がある。。。。

 また、村上春樹氏は、この『1Q84』で、「ノーベル文学賞」をねらうということも、ゼミの話題で、盛り上がりました。
 
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流通の問題、日本の問題

2009-05-12 23:00:00 | 社会問題
 先日、訪れたかの地。

 非常にびっくりしたことがありました。
 太平洋を見渡す高台に、人工物ができつつありました。車に乗って通過するほんの数秒間、窓からその建設現場をみたのでありますが、とてもとても巨大でした。
 聞くところ、大手スーパーができるのだといいます。

 車社会で、ここに乗りつけ、人は買っていくようになるのでしょう。かの地だけでなく、周辺から集客を見込むのでしょう。無料乗り合いバスを運行して、人を乗せていくこともありうるでしょう。

 このような巨大なものと、既存の商店街や街の小売店は、どうやって対抗すればよいのでしょうか。
 大きなものに飲み込まれるしかないと思います。

 一見、消費者にとっては、便利になったように見えるのかもしれませんが、なにか大切なものを失って行っているような気がします。

 昨年の環境建設委員会で訪れた熊本県八代市も大手スーパーの進出でゆれていました。

 築地市場移転問題にもつながると思います。

 大手スーパーの進出(おそらくそこには、大手スーパー間の厳しい競争もあるのだと思いますが)と、ここでは述べていませんが、ネットなどを通じた宅配販売、これらが、今、日本の流通をかえ、日本社会を大きく変えています。
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都庁へ 2/6第二弾 『雇用と地域経済に関する緊急要望書』提出

2009-02-08 19:50:55 | 社会問題
 派遣切り問題が深刻化する中で、地方議員が2/6集い、東京都知事に『雇用と地域経済に関する緊急要望書』を提出いたしました。

 地方議員53名が集まり「雇用問題・地域経済に関する東京地方議員懇談会」を結成して提出しました。
 私は、年末年始の「年越し派遣村」に注目をしてきましたが、そのことを知った知り合いの議員から声を掛けていただき、私も懇談会に参加させていただきました。

 今後、地方議員でネットワークを組み、雇用問題について、以下の内容について行動していく予定です。

①各自の自治体での取り組みの現状を分析する。

②各自の自治体で現状分析した内容を情報交換する。

③企業・工場で、雇用の現状に関して、直接調査を実施する。

④非正規雇用者の方々と面談し、雇用の現状に関して、直接調査を実施する。

⑤労働組合、市民団体、他地域の議員と連携をする。

⑥厚労省に対し、他地域議員と共同提言を行う。

以上。


 写真は、都知事への要望書に対して、都庁当局職員7名から回答をいただいているところ。

 今回の要望書提出に関しての記事が、翌日2/7の東京新聞で取り上げられていました。



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中央区緊急就労相談窓口を開設

2009-01-19 23:00:01 | 社会問題
 1月19日、中央区緊急就労相談窓口が開設されましたので、お知らせいたします。

****以下、中央区ホームページから転載*****

ハローワークプラザ八重洲内に中央区緊急就労相談窓口を開設します

 中央区では、ハローワーク飯田橋の協力を得て、中央区八重洲に所在するハローワークプラザ八重洲内に臨時に中央区緊急就労相談窓口を開設することといたしました。昨年の金融危機以降雇用情勢が大変に厳しくなってきていることから、中央区民をはじめ現在中央区に在勤している方を対象にお仕事に関する相談をお受けいたします。

中央区緊急就労相談窓口

受付開始 平成21年1月19日(月曜日)から

相談期間 平成21年1月24日(土曜日)から3月21日(土曜日)まで
       ※日曜、祝日を除く

相談時間 平日 午前11時30分から午後8時
       土曜日 午前10時から午後5時

※なお、相談は予約制となっておりますので、下記までご連絡ください。

【中央区緊急就労相談窓口】
電話 090-3228-7061
場所 ハローワークプラザ八重洲内
住所 中央区八重洲1-5-3不二ビル7階
    ・JR東京駅八重洲北口より徒歩2分
    ・東京地下鉄銀座線・東西線日本橋駅A3出口より徒歩3分

本文ここまで

****以上、転載終わり****
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新春恒例 日本記者クラブ「2009年予想アンケート」

2009-01-13 19:17:57 | 社会問題

2009年を予想して、次の設問に答えよ。

①2009年12月31日現在、わが国の首相は誰か

②総選挙で民主党は単独過半数を獲得するか

③日経平均株価が一万円を回復することがあるか

④東京為替市場で、一ドル=70円以上の円高になることがあるか

⑤第3四半期までの中国の実質経済成長率が年率5%を下回ることがあるか

⑥12月31日現在で北朝鮮の金正日氏は総書記の座にあるか

⑦米3大ネットとCNNいずれかの世論調査で、オバマ米大統領の支持率が50%を切ることがあるか

⑧コペンハーゲンの第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議で、中国、インドも数値目標義務を負う形でポスト京都議定書が合意されるか

⑨ゴルフの石川遼プロは賞金王になるか

⑩2016年の五輪開催地は、東京、シカゴ、リオデジャネイロ、マドリードのいずれに決まるか


皆さんの予想は、いかがですか?
だれか、我こそはという方が、いらっしゃったら、回答をコメントの形でお送り下さい。
全問正解しても商品はでませんが。。。


ちなみに、参考までに2008年の問題を下記に掲載します。
それなりに、2008年の争点になった事柄が、問題になっていると、振り返ってみて、思います。出題者はよく将来を見据えて、問題を出しているなあと、感心致します。
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/101826f22b1ace601a9e5d87ef4b610c


*2008年を予想して、次の設問に答えよ。


①2008年12月31日現在、わが国の首相は誰か

②民主党中心の政権が生まれるか

③拉致問題が進展し日朝国交正常化が実現するか

④新しい日銀総裁はだれか
(福井現総裁は3月19日に任期満了)

⑤原油価格(米国産WTI期近物)が今年中に1バレル=120ドルを超えることがあるか

⑥米大統領選でヒラリー・クリントン上院議員が当選するか

⑦アメリカがイランを軍事攻撃するか

⑧青色発光ダイオード開発者の中村修二カリフォルニア大教授がノーベル賞を受賞するか

⑨2年連続で国内最高気温が更新されるか

⑩北京五輪の野球で星野ジャパンが金メダルを獲得するか

以上、

2008年の結果は正解者がいなかったといいます。特に④新しい日銀総裁はだれかは、全員がはずれたそうです。

参考:よみうり寸評 2009/01/13


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中央区派遣村終了

2009-01-12 14:43:25 | 社会問題
成人式を終え、中央区派遣村の現場へ。すでに、退所され、一時的に次の施設へ移られたあとでした。
日本の雇用、セーフティネットをめぐる問題は続いて行きます。
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では、どのような雇用対策があるのか?

2009-01-10 10:05:49 | 社会問題

 派遣労働者の突然の解雇、職と住居を失い、路頭に迷う多くの人が出ている状況です。
 では、どのような対策を立てていけばよいのでしょうか?

 一般的なところを押さえた社説でしたので、掲載させていただきます。
 キーワードや重要な文章に赤字や下線を引きました。


*****朝日新聞社説 (09/01/09)*****

派遣切り拡大の衝撃―雇用を立て直す契機に

 仕事も住まいも失った派遣労働者が増え続ける中で、雇用対策を盛り込んだ第2次補正予算案などをめぐる国会論戦が始まった。

 失業した人たちの生活をどう支え、どんな仕事につなげていくか。できる限りの手だてを急がねばならない。

 問題は、こうした短期の対策に加えて、不安定な雇用を生み出す今の仕組み、「働き方」のありようを中・長期的にどう考えるかだ。

■政府が想定せぬ事態

 にわかに焦点となってきたのが、製造業への派遣労働を巡る問題だ。

 厚生労働省は3月末までに、少なくとも8万5千人の非正社員が職を失うとみているが、その3分の2が製造業で働く派遣労働者だ。工場の稼働は景気変動の影響を受けやすい。最も弱い立場の人々を世界不況が直撃した。

 当初は通訳のような専門的な仕事に限られていた派遣という働き方が一気に広がったのは90年代後半。国際競争の荒波とバブル崩壊後の不況が重なった時期に、企業は必要な時だけ雇える働き手をほしがった。「多様な働き方」の名のもとに規制は緩められた。

 その流れを加速したのが小泉政権である。そして5年前に製造業への派遣が解禁された。

 解禁が審議された当時は、失業率が戦後最悪の水準。厚生労働相だった坂口力氏は「とにかくどんな形でもいいから働く場をという考えだった。景気が回復すれば正社員に戻ると期待していた」と後に語っている。

 失業率はその後、景気回復にも伴いかなり改善した。ただ、坂口氏の言葉とは逆に派遣で働く人々はその後も急速に増え続け、正社員からの置き換えが進んでしまった。社員を大事にする日本企業の価値観も、利益追求や株主重視という米国型経営に引っ張られて姿を変えた。

 一方で、肝心な働き手を守るしくみの整備は置き去りにされ、その結果生じた社会のひずみが一気に広がっている。

■製造業派遣の再検討を

 「派遣を切られた途端に、単なる失業じゃなくて生活ができなくなる」

 国会で民主党の菅直人代表代行は、現状の深刻さを強調した。野党は、製造業への派遣を禁じる方向で動き出している。舛添厚労相も個人的な見解と断りつつ規制に前向きだ。

 経済界は反発する。繁閑に対応できる雇用の調整弁はほしい。賃金の低い国々と競うには、弾力性のある雇用が不可欠だ。急に規制強化をすれば、かえって雇用機会を減らす。そんな理屈だ。いずれも大切な論点ではある。

 しかし、目の前の現実を見れば、立場の弱い派遣という働き方をここまで広げたのは、やはり行き過ぎだったと言わざるをえない。

 製造業は常用雇用が望ましいと麻生首相も認めている。

 製造業の現場で派遣として働く50万人近い人々に失職の危機が拡大しないよう配慮しつつ、製造業派遣について規制する方向で、最良の策について与野党で検討を始めるべきだろう。

 これをきっかけに、派遣労働全般のあり方についても論議を深めたい。

 同時に取り組むべきことがある。

 解雇や派遣切りが、今ほど深刻な事態につながった原因は、非正社員を増やして雇用の流動化を進めながら、失業しても安心して次の職探しが出来るようなセーフティーネット(安全網)の整備を怠ってきたことだ。

■使い捨てぬしくみに

 たとえば、期間工なども含め非正社員として働く人々は、一般的に失業した時の安全網が正社員よりもろい。

 失業手当や職業訓練を受けられる雇用保険は、これまで1年以上雇われる見込みがなければ加入できない仕組みだった。政府は、この要件を半年に短縮する方針を打ち出したが、それでも2~3カ月の契約を繰り返す細切れ派遣の人には適用されない。

 安全網からこぼれる人をなくすには、まず非正社員を原則としてすべて雇用保険に入れることだ。立場が不安定な非正社員を支えられる仕組みでなければ意味がない。

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は、失業者の住宅確保や職業訓練の支援のために、企業が出資しあって基金を作る構想を示している。短期の働き手を活用したい企業は、その人たちが失業した時の生活保障や再就職支援に備えて応分の負担をすべきだろう。

 非正社員と正社員との賃金や待遇の格差も縮めていかねばならない。同じような労働に同じ賃金を払うという考え方を広げていきたい。雇用を守るため、正社員も含めて働く時間を短くし、互いに仕事を分け合うワークシェアリングについても労使で議論を始めたい。

 少子高齢化で働き手が減っていく。世の中の変化で人手の余る分野から、不足する介護などへと働き手を移す方法も、政府や自治体、産業界が一体となって考えるときだ。

 働き手は、生活者であり消費者でもある。安い賃金で使い捨てといわれるような雇い方をしていれば結局、消費を冷え込ませ、力強い内需は生まれようがない。

 働き方を考え直し、雇用の仕組みをよりよいものに作り直すことは、日本経済を強くすることにもつながる。そんな視点を忘れたくない。

*****転載終わり*****

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1/9 中央区 派遣村へ (受け入れ五日目)

2009-01-10 06:33:52 | 社会問題
 1/9診療を終え、派遣村へ行きました。
 どの程度の方が、就労先や住居の目途がついたかを知りたく思っています。

 一日を終え、その後の打ち合わせを、都の職員がされていました。
 
 1/9新聞記事夕刊では、「派遣村」実行委員会が、16日まで都内2箇所の旅館を借り上げたと報道されていました。

*****朝日新聞 夕刊(09/01/09)*****
 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」から都内4施設に移った元派遣労働者らの滞在期限が12日となっていることについて、「派遣村」の実行委員会は都内2ヶ所の旅館を借り上げ、250人分の宿泊場所を16日まで確保したと9日発表した。12日に引っ越しするという。
******転載終わり*******


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1/8 中央区 派遣村へ (受け入れ四日目)

2009-01-09 10:29:53 | 社会問題
 1/8 診療を終え、中央区が開設している京橋と日本橋の派遣村へ行きました。

 受け入れ四日目。
 区の職員や、実際の運営を委託されている「中高年事業団 やまて企業組合」の職員の方に状況をお伺いしました。

 体調を崩す人が出るなど健康上の大きな問題は生じていないとのことでした。
 ただ、七十~八十人という大勢が体育館で、寝泊りをすることのストレスは、誰もが抱いているのでしょう。小さなトラブルはあるようです。例えば、消灯後、体育館のどの列の電気を点けておくか、一応順番にしているのだけど、不満がでるといったものです。

 この派遣村には、12日までという期限があります。1/9金の平日を最後に、あとは土・日・祝日。

 労働局の相談員が来られ、就職相談など行っているとのことです。なんとか、全員が、居住先・就労先が見付かることを期待しています。

 これは、日本の問題のほんの一部分、それも幸いにして東京まで来ることができた方々の場合です。
 三月までに非正規雇用で職を失う人は、少なくとも8万5千人です。うち、3分の2が製造業で働く派遣労働者。

 根本的な解決には程遠い状況です。
 
 できうる対策を各レベル、各機関で考えていかねばなりません。
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1/7 中央区 派遣村へ (受け入れ三日目)

2009-01-07 15:50:03 | 社会問題
 本日1/7、昼の時間をぬって、中央区の派遣村を訪問しました。

 昨日訪問の際に、健康管理に若干の不安が残っていました。
 本日、東京都及び中央区のご配慮かと思いますが、毎日一時間程度、保健師さんによる健康相談の時間そして、1/10土曜日には、結核なども含め健康診断の時間が設けられるようになっておりました。

 本日の健康相談で、異常が分かり、医療機関受診のケースもあったということです。

 七、八十名の集団での野外テントその後の講堂や体育館での生活では、時間がたつとかなりの負担が体にかかってくると思います。
 もちろん野外や路上よりはましでしょうが、早期発見・早期治療で、重症化や流行する前に対応していきたいものです。
 この度の都・区の対応に感謝申し上げます。
 
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1/6中央区 派遣村へ (受け入れ二日目)

2009-01-07 11:50:27 | 社会問題
 1/6診療を終え、中央区の場所では、2日目を向かえた『派遣村』を訪問しました。
 今回、4箇所の『派遣村』のうち2箇所を中央区が場所を提供しています。京橋と日本橋にあります。
 京橋の方は、80名、日本橋は74名の方が、滞在されていらっしゃいました。
 多くの入所者は、日比谷公園(千代田区内)での滞在時に、生活保護申請を千代田区に提出済みであり、その回答を待っている段階。

 昨日より、労働局のハローワークの方々が、各施設5名程度づつ来られ、ブースを設けて、就労相談が開始されていました。

 広い体育館を使って、そこで宿泊します。石油ストーブをいくつか点けて暖をとります。
 本日、東京都から、入浴券が各自2枚、配布されました。

 東京都の職員も来られています。東京都福祉保健局生活福士部 生活支援課 自立支援担当の方とお話をしました。

 健康管理が気になりましたので、お伺いしましたが、医療機関は、生活保護申請中でも、受診可能であるということで、こちらにおられる方は、皆、医療機関へのアクセスは可能であるということでした。
 現在、体調を大きく崩された方はおられません。ただし、集団生活であり、時節柄インフルエンザも流行り始める時期であり、予断を許すことは出来ないと思います。(ストーブにやかんなどを置き、加湿をかけるのも有効かもしれません。)
 生活保護がおりるかどうか、就職先が見付かるかどうか、多くの不安を抱えての集団での体育館内での寝泊りであり、ストレスも非常にかかるものと想像できます。
 
 昨日は、一人の方に、近くの公衆浴場への道を案内しながら、いろいろとお話をしました。
 年齢がいって、就職できる職が限られてきている状況、「たこべや」というまかないつき宿で留まりながらの仕事のきつい状況、就職の面接を受けに行く交通費さえもないという状況、悲惨な雇用の現場の一端をお伺いすることとなりました。

 数はわかりませんが、派遣村には、中には、路上生活を長期間されていた方もいらっしゃいます。
 今回の派遣村が、広い意味で、「貧困」の問題を解決する糸口になればと思います。

 中央区の職員の皆様も、施設維持のため、ご尽力をいただきお疲れ様でございます。
 夜間も二名の当直体制とのことでした。
 もし、落ち着くようでしたら、一名に減らし、職員の皆様の負担を少しでも軽減できないかと思います。
 東京都の問題そして日本の問題ではありますが、どうか引き続きの対応をよろしくお願い申し上げます。


 
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1/5 派遣村 中央区へ ( 受け入れ初日)

2009-01-06 06:34:56 | 社会問題

 中央区の二施設へ、派遣村の方々が、移動となりました。 

 診療を終え、遅くなりましたが、22時過ぎ、その施設の一つへ行きました。
 すでに、施設は施錠され、外からは、何も分かりませんでした。 

 ちょうど、区の職員が出てこられたところでしたので、お聞きすると、区の二施設は、両施設各70名ほどの方が、滞在することになったということでした。  
 先のブログにも書きましたが、滞在している方々の体調管理、医療相談、医療が必要な場合の受診、そのあたりがスムーズに行っているのかどうか、まず、気になるところです。 
 区に確認しましたが、下記、引用新聞記事にもありますように、相談員が配置され対応されることにはなっています。

 厚労相も「派遣法改正案、修正前向き」と1/5の夕刊にはありました。 引き続き、フォローして行きたいと思います。


*****関連記事、朝日新聞より*****
(下線や赤字は、重要箇所に、私が記しました。)

年越し派遣村、都内4施設に移転

2009年1月6日1時28分

写真新しい宿泊所に移り、入所手続きをする元派遣労働者ら=5日午後、東京都中央区、細川卓撮影

 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」で年末年始を過ごした約500人のうち286人が5日、「閉村」に伴い、東京都や中央区が用意した施設に移った。1週間、都が食事を提供し、東京労働局は関東圏を中心に約3千人分の寮付きの就職先を紹介する。

 千代田区役所では、派遣村にいた75人が生活保護を申請し、医療機関で診療を受ける必要がある人など10人には即日支給された。ほかの申請者は後日、再び面接を受ける。同区は通常より早い1週間程度で結果を出すという。

 申請した男性(56)は千葉県の建設会社に派遣されていたが、「仕事がない」と告げられ、昨年暮れに寮を出て、路上生活をしていたという。「住まいがほしい。今は次の仕事のメドも立たず、不安でいっぱいだ」と言った。

 中央区が用意した小学校跡の一つに5日夕、約80人がバスで到着した。大きな荷物を両手に、毛布やストーブが用意された体育館に入った。昨年末から派遣村にいたという男性(46)の所持金は65円。「寝る場所ができて助かった。仕事を見つけ、今年こそ普通の年にしたい」と話した。

 各施設には、健康や就労に関する相談員が常駐する。施設の提供は12日までで、都は「自助努力が大前提で、今回は人道的観点からの措置。期限までに仕事と居場所を見つけてほしい」としている

 厚生労働省の調べだけでも、3月までに職を失う非正社員数は8万5千人を上回る見込み。村長を務めた湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長は「職と住居を失った人々が緊急的に保護され、生活について総合的に相談できる窓口がある施設を国の責任で作っていく必要がある」と訴えた。

****引用終わり*****

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派遣村へ、 そこは、被災地でした。

2009-01-05 07:28:45 | 社会問題
 2009年、日本は、年越し派遣村で始まったと思います。  

 1/4の夜、日比谷公園の派遣村へ再度行きました。  

 急な解雇で、職や住居を失った方々、約500名が集まっていらっしゃいました。   

 本日1/5から、彼等の引き続きの場所を中央区が提供いたします。(4箇所のうちの2箇所) 厚労省の取り計らい、厚労省からの要請への中央区の迅速な対応に感謝いたします。 
 ただ、このような派遣労働者の解雇で、行き場をなくした人が生じるという根本的な日本の問題があるというこの現実、今後解決に向け、課題は山積みです。
 
 医療ボランティアとして協力を私はできませんでしたが、医療相談の窓口で状況をお伺いしました。 
 1/4は、112名(+α、窓口がもうひとつあるため)の方へ対応され、中には、病状が進行し、病院へ搬送のケースもあったということでした。 
 夜、その場所にいらした医師は、小児科医でした。その方は、派遣村のことを聞きつけ、12/31にボランティアとして駆けつけ、今日までのできる部分の医療を担当されてこられました。不幸中の幸いといいますか、小児の患者さんはいなかったということでした。  

 厚労省が開放した講堂、ここは、所狭しと、おそらく一人一畳程度かと思いますが、隙間もなく、年を越す行き場のない方々で溢れかえった状態でした。なお、女性は、別途、ホテルなどを確保し、別の場所で滞在します。 
 この現実を目の当たりにして、“被災地”の印象を強く受けました。まさに、人が起こした人災の発生現場です。 
 日本のセーフティネットが機能しない現実がそこにはありました。  

 さて、本日1/5から中央区として、彼等の受け入れが始まります。どうか対応をよろしくお願い申し上げます。 
 区議としては、彼等個々のケースによりそい、行政との橋渡しの役が必要になるかもしれません。 
 医師としては、引き続きの医療相談、応急処置が必要になると思います。医師会の有志の先生方と、医療の確保ができればと思っています。医療相談のできる場所の確保からはじめる必要があるかと思っています。 


******関連記事 朝日新聞より引用******

都内4カ所500人分の宿泊場所確保 年越し派遣村

2009年1月4日22時45分

 

写真厚労省講堂の開放期限を翌日に控え、今後の対応のため一堂に集まった元派遣労働者ら=4日午後、東京都千代田区の日比谷公園、遠藤真梨撮影

写真昼食の配給開始30分前には、炊き出しを待つ人の長蛇の列が=4日午前、東京都千代田区の日比谷公園、遠藤真梨撮影

写真厚労省の講堂では、朝礼中にタオルで体をふきながら身支度する男性の姿も=4日午前、東京都・霞が関、遠藤真梨撮影

 「派遣切り」などで仕事と住まいを失った人たちに寝場所と食事を提供する東京・日比谷公園の「年越し派遣村」は4日、昨年12月31日の開村から5日間で500人近い人が入村登録をした。派遣村は仕事始めの5日朝に活動を終えるため、実行委員会が厚生労働省などと調整した結果、5日から12日まで、都内4カ所の公共施設に500人分の宿泊場所を確保することになった。

 開放されるのは中央区の閉校になった小学校2カ所と、練馬区にある都の体育館、大田区にある都の労働者向け一時宿泊施設。4施設にはハローワークによる就労相談や都社会福祉協議会による緊急資金貸し付け相談などの窓口を設ける。期限は12日までの予定だが、実行委員会側は、次の居場所が定まるまでは追い出されないとみている。厚労省から施設の開放を要請された都は、「人道的見地から」の措置だとしている。

 派遣村の入村者のうち、希望者は5日に、日比谷公園や厚労省の講堂から、公共施設に移動する。ボランティアが日比谷公園で行っていた炊き出しも5日朝で終わるため、食事は3食、行政側が弁当を提供する。

 「満額回答。皆さんの声と存在が届いた結果です」。村長の湯浅誠・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長が4日夜、新たな宿泊場所について村民に報告すると、集まった人たちから大きな拍手が起こった。

 昨年11月末に山口県内の自動車工場で雇い止めとなり、出身地の東京に戻り仕事を探していた元派遣社員の男性(51)は「とりあえず移る場所ができてよかった。ただ、1週間後のことを考えると安心はできない」と硬い表情を崩さなかった。岡山県の自動車部品工場の派遣契約を中途解除された男性(48)も「みんなが集まっていたから圧力がかかって国も動いたと思う。それがバラバラになると不安もある」と話した。

 4日午後には、民主党の菅直人代表代行や国民新党の亀井久興幹事長、新党大地の鈴木宗男代表ら野党各党の幹部も訪れ、福島瑞穂・社民党首が「これは政治災害であり雇用災害だ」、志位和夫・共産党委員長は「政治の責任で衣食住を確保しなければいけない」などと述べた。

 5日は通常国会が開会するため、入村者らは国会へのデモ行進や、議員会館内での集会で、与野党に派遣切りの実情を訴えて対策を講じるよう求める予定だ。

 派遣村の入村者のうち170人超が生活保護の申請を希望しており、5日から手続きに入る。

 このため、東京都千代田区は5日朝から、同区役所1階の区民ホールに臨時窓口を設け、職員OBも動員して生活保護の申請に訪れる人の相談に応じる。正式決定するまでには2週間程度かかる見込みだという。

*****引用終わり****

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派遣村へ

2009-01-03 22:57:46 | 社会問題
できることを、自分たちの手でやっている人たちがいます。
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認証保育園の芋掘り遠足とホームレスの救急搬送と魚食検定

2008-10-22 23:00:00 | 社会問題
認証保育園の定期の健診に行きました。
明日、芋掘り遠足に行くそうです。
有楽町線に乗り、沿線でお願いした農家の畑でするといいます。
区立の保育園、幼稚園なら、
区の準備したバスに乗り、区の農園でできたかもしれませんが、
私立の認証保育園は、
自身の限られた財政の中での切り盛りで大変かと思います。
「子ども達のために、なんとかいい保育を!」というその思いに、
いつも頭が下がる思いです。

健診を済ませて、区役所へ。
帰りに、区役所玄関まん前に、救急車が停車していました。
近くの職員にお尋ねすると、
ホームレスの方が、具合が悪くなり、救急車を呼んだらしいが、
受け入れ先に困っており、
区の生活保護担当の職員がまず、事情を伺っている最中でした。
社会構造の一つの課題が見えると思います。

区役所からの帰りに、2009年のカレンダーを買いに、
本屋に立ち寄りました。
本屋によると、いつもお目当て以上のものを買ってしまいます。
レジ近くに、「魚食スペシャスト検定」の本が置いてありました。
食育のあり方を、課題の一つとして頭の片隅においておるが故に、
手に取ると、著者のひとりが、生田與克氏でありました。
生田氏には、日頃よりご指導いただいております。
「こりゃ買うしかない。」と、今回も予定外の買物をすると、
店のおかみさんと、魚食検定の話題で盛り上がりました。
築地市場がある中央区では、
是非、この検定は、盛んになってほしいという点で、
意見が一致しました。
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