早春の花たち➇ ムラサキハナナ

　3.11　あの大震災からもう13年も経つんですね。未だに大きな傷跡が残っているのに今度は能登で大きな地震で、新たな被害が出ています。地震国の宿命でしょうがやりきれない思いでいっぱいです。宇宙でも稀に見る美しい星なんですから、穏やかな地球に生まれ変わってほしいですね。

　春への歩みは今ひとつですが、今日は東京も13度超えと久しぶりに温もりを感じる天気になってます。春の花は黄色っぽいのが多い中でちょっと異色ともいえる紫の花、ムラサキハナナも咲き始めています。正式な名はオオアラセイトウ（大紫羅欄花）というそうですが、紫色の菜の花のような花を咲かせる植物ということでムラサキハナナ（紫葉菜）と呼ばれています。アブラナ科ですから菜の花と近い種でハナダイコンとも呼ばれますが、本来のハナダイコンは別の種です。もう一つの名はショカツサイで、これは三国志で有名な諸葛孔明が戦地で食用にして栽培を奨励したことに由来するそうです。

　花びらが4枚の十字型の花で、繁殖力は強く道端や空き地でも普通に育ち、群生することが多く地面いっぱいに咲いていると実に見ごたえのある花です。以前、石神井公園のヤマザクラの木の下いっぱいいに群生していた時はサクラの花とムラサキハナナが一緒に楽しめましたが、ヤマザクラがなくなって寂しいです。鉄道の線路脇に咲いているのもよく見ますが、この花の特徴ですね。花言葉は「聡明」「優秀」「あふれる知恵」「変わらぬ愛」だそうです。