アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

映画ファン集まれ!「映画のまち、大泉」展

2016-01-15 15:18:57 | Weblog
 戦後、テレビジョンの普及、発展にともない一時、斜陽産業といわれた映画が力強い復活をみせています。映画の誕生から120周年を迎えたのを記念して、練馬区の大泉学園のゆめりあギャラリーで大泉シネマパラダイス「映画のまち、大泉」展が15日から始まりました。1935年(昭和10年)、振興キネマ東京撮影所が大泉で設立されて以来、練馬・大泉はシネマのまちとして親しまれてきました。戦後、東宝、日活、東横映画などが発起人となり「株式会社太泉スタヂオ」が設立され貸しスタヂオとなり、黒澤明監督の名作「野良犬」(新東宝)をはじめ数々の作品が生み出され、後に「太泉映画株式会社」として自主制作も行いましたが、1951年(昭和26年)に太泉映画、東横映画、東京映画配給が合併し「東映」が発足、東映東京撮影所として娯楽映画を次々に生み出しています。

 昨年、振興キネマが現在の東映東京撮影所の地に設立されて80年という節目の年を迎え、今年は映画誕生120周年にあたるのを記念して練馬区では改めて映画ゆかりの地大泉で「映画」の魅力を感じてもらい、名画の数々を当時のポスターなどで振り返ってもらえたらと、大泉シネマパラダイス「映画のまち、大泉」&「懐かしの名作映画ポスター」展を企画しました。「映画のまち、大泉」展では溝口健二監督の「愛怨峡」のプログラムなど新興キネマ時代の資料や数少ない太泉映画の記録などのほか、東映動画になってからの「ひめゆりの塔」「白蛇伝」といった作品の資料が展示されています。

 「懐かしの名作映画ポスター」展には、映画初期の「モダン・タイムス」から「シェーン」「ローマの休日」「マイフェアレディ」など各映画配給会社専属のデザイナーたちの個性的なグラフィックデザインによるポスターが57点。「シェーン、カムバック」の声が、禁じられた遊びの切ないギターの調べが聞こえてきそうな、昔の思い出があふれる傑作ポスターの数々に圧倒されます。ゆめりあギャラリーは西武池袋線大泉学園駅北口から1分のゆめりあホール7階。入場は無料で21日まで開催中です。
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