アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

JAXAi 本当に不要ですか

2010-11-17 15:08:50 | Weblog
 6月に、7年間の宇宙空間の旅の末、満身創痍で地球に帰還して小惑星イトカワの地表サンプルの入ったカプセルを届けてくれた小惑星探査機「はやぶさ」。カプセル内の調査の結果、イトカワの粒子が検出されたというニュースが世界を駆け巡りました。月以外の天体の試料を持ち帰ったのは人類初の偉業ということで、日本の科学技術の水準の高さが全世界にアピールされました。来月7日には「あかつき」が金星に到達する予定で、宇宙への注目が高まっていますが、その陰で東京駅近くにあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)のインフォメーションセンター「JAXAi」が年内で閉館しようとしています。


 民主党の事業仕分けで廃止とされたためです。いわば無駄な施設であるとの烙印を押されたわけですが、次代を担う青少年や子供の夢を育むこうした施設が不要とされる仕訳のあり方には疑問を感じます。JAXAiは宇宙を身近に感じてもらい、日本の宇宙航空関連の最新の動きや今後の開発計画などを知ってもらおうと設置されたもので、気軽に立ち寄れるようにと東京駅から徒歩1分の丸の内オアゾ2階にあります。宇宙空間から見た地球の映像や本物のロケットエンジンや宇宙服などが展示されており、無料で見学できます。地球上にはまだまだ解決しなければならない問題が多いとはいえ、科学技術の進歩、推進には宇宙空間への視点が重要な分野でありそれが人類の飛躍につながるとして各国とも力をいれています。それには小さい時から親しむことも大切ですが、票につながりにくいのか政治家にはこうした施設は不要に見えるようです。


 施設そのものはさほど広くはありませんがさまざまな試料がコンパクトに展示されており、宇宙を身近に感じることのできる優れた施設であると私は思います。無駄と言うなら他にももっとたくさんありますね。いちいち名前は挙げませんが、皆さんにも見当はつくことでしょう。事業仕分けそのものが単なる政治ショウとかパフォーマンスに過ぎないとの批判も出てきています。無駄を一掃するという考えのもとに行われる仕分けを否定するものではありませんが、JAXAiの廃止は何とも残念です。再考の余地はないのでしょうか。
コメント
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