波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「新しい道」⑫

2020-07-09 15:47:42 | Weblog
人は成長と共に考え方が変わってくる。自分の生き方、自分の進む道が親や兄弟の影響から離れ自分自身の意思と希望で生きようとする、それが正しいか、間違っているかは別として自分の意志で言動が行われ、そしてそれによって生き方が新しく生まれてくる。私自身も親や兄の教育しつけ、指導の下に会った世界から自分自身の世界へと足を踏み入れたことになる。日々の行動はもちろん、会社の方針計画も含めて自分の行動は自分で決めていた。しかしそれは全てがよかったということではない。家庭を犠牲にして自分勝手な行動へと走ったこともあり、会社の方針にもどこまで耳を傾けていたかはわからない。縛られていた反動もあり、当時は自分の思うまま先輩の言われるまま、時間があれば勝手な行動に走っていたのである。当時は経済的にも少し余裕ができていたことも大きな影響があったと思う。そんな中で取引先に架橋と言われる台湾人の人がいた。彼らは日本へ単身出来てとても不自由な生活を辛抱して努力して財を成し家庭を作り、会社を始めていた。そして日本の技術を取り入れようとしていたのである。「🅼さん、台湾の会社から日本の技術を取り入れたいと希望が出ました。きょうりょくしてもらえませんか。」初めて外国からの話である。まだ日本では海外との取引は限られたところでしかなく(大手企業)小さな会社へは稀な話であった。それも個人的にである。私はこの話は誰にも話さず、どうしたものかとしばらく考えてみた。そして一番会社でも心を許せる🅼氏に相談することにした。勿論疑似ゆつ的なことは自分ではどうすることもできないがマネージメントはできる二人で力を合わせれば何とかなる。そんな思いであった。

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