波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「閑話休題」

2021-04-09 10:04:28 | Weblog
私が東京から郊外へ移り住んで早10年以上が過ぎている。この小さな町には商店街もあり、桜並木、ハナミズキもあり、住み心地のよいところであった。しかし現在では商店街は年々店が閉鎖してコンビニ、蕎麦屋、花や、お茶店、食堂となくなり、自転車屋さんが残るのみとなっている。そんななかで、商店街を見守っている桜並木(わずか30本足らずだが)が今年も見事な花を咲かせ、花吹雪を散らして見せてくれた。然しこ桜も樹齢を重ねていて1本、1本と年々減り続けている。この流れを見続けてきた自転車屋さんの話によると空洞化した60年以上過ぎた桜は1本づつ処理されて穴が開いたように減っているそうです。何れこの桜並木も消えて商店街ともども、無くなってしまうのかと寂しい限りである。
そんな中で4月の末から5月にかけて桜通りに並んで立っているハナミズキがこれから咲き始めてくれる。私はこのハナミズキになぜか心惹かれている。
桜の次に咲くことも、静かに落ち着いた色といい、花弁もしとやかで、日本的で静かで落ち着いていて、それでいて色は七色といってよいくらい薄赤色、桃色、青、白と色とりどりに咲いてくれる。誠に日本人の姿を花にしたようでびったり落ち着くのだ。然し」この花は日本の物ではなく、減産はアメリカだということで驚きなのだが、桜よりは花の咲いている時間も長く、楽しませてくれるのがよい。
人の目には余り目立たないところも日本的と言えないだろうか。私はこのハナミズキが好きである。(先始めるのが楽しみで待っている。)
暑い夏を前にしばらくの間、こうして日本の春を静かに待ちわび、楽しめる喜びを感じている。

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