今から30年前になるので、だっこん伝えられる現在とは全く違ってしまっていると思うが、北京、上海、大連。広州、深圳。そして香港(まだ中国ではなくイギリス領)行くことが出来た。今でもその時のことがはっきりと記憶にあるが、中でも天安門広場を朝自転車での通勤ラッシュの光景は忘れられないし、上海の郊外を車で通過するときに窓から降りかかる雪のような柳の葉の降りかかる景色はいかにも中国らしい風景であった。大連の日系企業の見学はなかなかできないチャンスで、散歩のとき歩いた道にはかつての満州時代の旧日本式の家屋敷が残っていて、当時の雰囲気があったことも覚えている。深圳から香港へのドライブ中に道端から袋を担いだ人たちが駆け寄り「ライチ」を売り込まれ、それを買って帰り、ホテルの冷蔵庫で冷やし始めて食べたときのおいしさは今でも忘れられない。昔楊貴妃が北京からわざわざ取り寄せて好んで食べていたとの逸話もさもありなんと思われ、日本ではなかなか食べる機会がないが、あの上品な甘さとみずみずしい柔らかい実はほかの果物では味わえない気がしている。
広州は中国でも独特な雰囲気があり、世界博覧会などがよく行われていたが、のどかな風景は全体が公園のような雰囲気があり、独特な雰囲気があったことを覚えている。然し一歩郊外へ出て田舎へ入ると別世界のような雰囲気があり、観光地でなければ外国人も行かないようなところでは、何となく落ちるかない雰囲気があったことも事実だ。(今は近代化していると思うが)香港はその中では完全に別世界であった。現在は中国だが、当時はイギリス領としての雰囲気がいっぱいで、「百万ドルの夜景」と言われる小高い丘からの夜景は鉛筆を並べ立てたようなビル群を背景に見事であったのは今でも懐かしく思い出される。
広州は中国でも独特な雰囲気があり、世界博覧会などがよく行われていたが、のどかな風景は全体が公園のような雰囲気があり、独特な雰囲気があったことを覚えている。然し一歩郊外へ出て田舎へ入ると別世界のような雰囲気があり、観光地でなければ外国人も行かないようなところでは、何となく落ちるかない雰囲気があったことも事実だ。(今は近代化していると思うが)香港はその中では完全に別世界であった。現在は中国だが、当時はイギリス領としての雰囲気がいっぱいで、「百万ドルの夜景」と言われる小高い丘からの夜景は鉛筆を並べ立てたようなビル群を背景に見事であったのは今でも懐かしく思い出される。