ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

おばあちゃんのおっぱい(1)

2021-01-27 | 乳がん
去年 娘が下の子を出産した頃の事だから、
もう1年近く経つ。

たぶん 入院中の事だったろう、
孫①と一緒に よくお風呂に入った。

子供をお風呂に入れる、となると、
「俺の出番だ」とばかりに張り切る亭主をひとり持っているが、
その頃の亭主は 例によってなんやかやと 忙しく、
家に居ない事も多かった。

私はよく 孫①と一緒にお風呂に入り、
最初はぎこちなくても 
だんだんに 普通に入れるようになった頃。

孫①が その質問を発した。




 「おばあちゃんのおっぱいはー、」

お?



 「こっちは ちゃんと大きいのにー、

  どうして、こっちはー。」

お?  来たかな?



 「んーーー。」

何て言う? 何て言う?



 「どうして、こんな、

  変なカタチなの?」

そう来たか?!





いつかは来ると思っていた。

そういう質問、来るよね、と思っていた。

そうか、来たか。

ついに来たか。

そう来たか。

「変なカタチ」か。

そうだな、確かに、「変なカタチ」だ。



私は 幼い孫が懸命に考えて生み出した言葉の的確さに
ちょっと驚き、ちょっと嬉しくなり、
そして
ちょっとだけ 哀しみを感じた。





えーとね。

おばあちゃんのおっぱいはね。




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