ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

夜詩部 @岐阜県岐阜市 (※移転)

2021年03月04日 | 岐阜県(岐阜)

地図アプリを眺めていて気になる文言を見付けてしまった。そこには”ルーマニア料理”と書いてある。気になる…。気になったら選択肢は”行く”しかない(笑)。その店「夜詩部(ヤシベ)」は岐阜市を流れる長良川に架かる鏡島大橋を北上した川向うにあり、幹線道路から1本脇に入った所にあった。カラオケ店との共同駐車場に車を停め店へ。様子が分からないので思い切ってドアを開けてみた。中は結構広く、テーブルも沢山置いてある。先客は喫茶利用のおばちゃん2人と柴犬1匹。ルーマニア人の女性主人が1人でやっていらっしゃるようだ。席に腰を下ろし、柴犬の不審者尋問を受けた後(笑)、主人に「ランチを…」とお願いすると、本当はコロナ禍で予約のみでやっているが、少し時間がかかってもよければ…という旨を告げられた。もちろん構わないと答え、無事「ランチセット」が頂けることに。この広い店内に大勢の客が来たら1人では大変だろうナなんて思いつつ、興味深い料理の載ったメニューを眺めて出来上がりを待つ。

まずは小さめでパサッとした口当たりのブレッドが6切れとスープ「チョルバ・デ・プイ(鳥肉スープ)」が供された(※料理名と日本語説明はメニューに依る)。黄色っぽい色のスープで中には人参、セロリ、トマト、玉ねぎなどの野菜が入って酸味があり、じんわりと旨い。そして後からカラフルな小鉢が並んだプレートが運ばれた。料理は説明を受けたが覚えきれず、後からメニューで再確認。4種類の料理とサラダの5鉢。「オストロペル(トマトソースで煮込んだ牛鶏肉)」、「サルーマレ(ルーマニア風のロールキャベツ)」、「ファソレ・ク・クルナツィ(ルーマニアの豆とソーセージの煮込み料理)」、「ポレンタ」、それに野菜サラダ。どれも程良い味付けで、トマト、ハーブ、フェタチーズ、サワークリームを多用しているのが印象に残る。旨いなァ。どれも正に家庭料理っていう感じ。

鮮やかな黄色の「ポレンタ」(ルーマニア名は「ママリガ」)はとうもろこし粉を粥のように煮たものだそう。主人曰く、味が無いと年配の人には不評なのだとか。「自分達だって白い御飯やお粥を食べるときにはそれだけでは食べないでしょ」って言ってやったらと提案したら「次からそう言います!」だって(笑)。野菜サラダにかかったドレッシングにはバラの香りが付いている。面白い。終わりには濃いコーヒーと「サラム・デ・ビスクイツィ」というココア味のクッキーサンドで了。大満足のランチだった。それぞれの料理の量は少ないけれど、どれもワインにぴったりと合いそうな風味。”ルーマニア料理”と聞いて妻が一緒に来るかは分からないが、次はドライバーをお願いして一緒に来るか、市バスでも使って来ようかな。ランチセットだけでワインが1本空きそうだ。(勘定は¥1,450)

 

Romanian Dining Cafe 夜詩部

岐阜県岐阜市北島6-1-12

※岐阜市今小町32に移転しました

 

( 岐阜 ぎふ やしべ ヤシベ ルーマニア料理 ルーマニア家庭料理 România 喫茶 ランチ カフェ モーニング グロス・アンドラさん 移転 yashibe )


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