ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

堂島 サンボア・バー @大阪市北区・堂島

2022年09月15日 | 大阪府

大阪短期滞在。一度は行ってみたいと思っていた堂島の「サンボア」。こちらは大正7年(1918)に創業した「岡西ミルクホール」を創始とするバーで昭和11年(1936)年の創業(※1935年とも)。現在サンボアを名乗るバーは大阪、神戸、京都、東京に14軒。前から気になっていたので、その歴史をちょっと調べてみるとだいたい以下のようになった。

 大正 7年(1918)神戸にて創業者の岡西氏が「岡西ミルクホール」を創業
 大正12年(1923)店名を「サンボア」と改名
 大正14年(1925)北浜に移転「北浜サンボア」
 昭和 9年(1934)岡西氏の元でバーテンダーをしていた鍵澤氏が独立「中之島サンボア」
 昭和11年(1936)移転して「堂島サンボア」創業
 平成22年(2010)「堂島サンボア」で修業した津田氏が東京で独立「数寄屋橋サンボア」

   ※文献や記事によって記述が違うので年号や詳細に誤りがある可能性もあります

前からHPに4軒しか載っていないのが不思議だったが、独立した津田氏がオーナーの店が4軒ということなのだろう。店のある辺りにはバーやクラブ、スナックが多い。夕方でもまだ明るく、これから出勤する着物を着たお姉さん方が外を歩いているような時間だったが、この後に予定していた用事が遅くなりそうだったので、思い切ってドアを開けてみた。昭和30年(1955)建造だという建物の店内はカウンターと、脇にテーブルのある椅子席、そしてテーブル席がいくつか。年季の入った店内は外が明るいこともあってまだ雰囲気こそ出ていないが、しっとりと落ち着いた感じ。BGMは無し。先客は2名程。カウンター内には年配の方(主人?)と若いのが1人。サンボアといえば氷の入らないハイボール。サンボア出身のバーテンダーので呑んだこともある。カウンターに貼り付いて、自分の前に立っている若い衆に「ハイボール」をお願いした。

若い衆が「ウイスキーは何を?」と訊いてきた。ここのハイボールは定番がサントリーの角瓶だとはもちろん知っていたが、「こちらのスタンダードな銘柄で」と答えた。すると「特にそういうのは無いんですが…。」と。もう…こちらが一見なのは分かっているだろうから、そういう時は一番有名な「サントリーの角でよろしいですか?」と言ってくれればすんなりといくのに。向こうが言葉を継がないので内心「面倒だなァ」と思っていると、年配の方が「よく出るのはサントリーの角ですが…。」と助け船を出してくれた。「お願いします」と返事。若いのの所作を見つめる。もちろん氷は無しで、瓶のウィルキンソン炭酸水を垂直に立ててドボドボと荒っぽく注ぎ入れるのがこちら流(ステア代わりなのだとか)。仕上げのレモンピールは絞ったかどうだか確認出来なかった。出来上がった濃いめの「ハイボール」をゴクッとやる。お通しは皮付きのピーナッツ。「サラミソーセージ」を追加。厚めのサラミとカットレモン、ピクルス盛り合わせ。酒のお代わりは年配の方に「ギムレット」をお願いした。ジンはゴードンズ。擦り切りで置かれた「ギムレット」はこちらもかなりの濃いめ。サラミをつまみながら啜る。常連客には話を合わせているが、基本放っておかれるのはいい感じ。歩き疲れて立って呑み続けるのは辛いので勘定してもらった。次はしっかりと暗くなってから来よう。(勘定は¥3,000程)

 

 

堂島SAMBOA BAR

大阪府大阪市北区堂島1-5-40

 

( 大阪 おおさか 堂島 どうじま 北新地 堂島サンボアバー SAMBOA BAR オーセンティックバー バー 角ハイボール カクテル 角瓶 )


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