ムッシュかまやつ・泉谷しげる (6月13日・可児市文化創造センター)
岐阜県可児市で行われた泉谷しげるのライヴに参戦。トーク&ライヴということだったのでトーク7割かな(笑)と覚悟の上、会場へ。とても綺麗で上品な感じの会場なので泉谷に合うのか心配しつつ、入場する。ステージにはソファが用意してある。地方会場だが、結構大きいハコなので客の入りを心配したが、1階席で6~7割とまあまあの入り。趣向からすると、もっと小さい会場の方が合っているような気もする。客の年齢層はさすがに高い。
司会の女性と2人がステージに登場。ソファに座ってトークを繰り広げる(といってもほとんど泉谷が司会の女性と丁々発止やり合うだけだったが)。ゲストに地元のヤイリ・ギターの方を招いてギターに関するトーク。この日はみんなで会場すぐ近くの工場見学もしたんだとか。行ってみると町工場程度の小さな会社でびっくりするけれど、知名度は全世界的で、各国の有名アーティスト御用達のすごい会社です。
ライヴはまず、かまやつひろし氏の有名曲を中心に演奏。泉谷のギターは相変わらず騒がしいが、やっぱり真面目だ、この人。年長者を罵倒しつつも(笑)気を使っている。最初サポート・ギタリストが誰かよく分からなかったが、泉谷が紹介してびっくり、アナーキーの藤沼伸一だ! しかもアコースティック・ギター、目茶苦茶上手い。こんなテクニシャンだとは知らなかったので感動した。ギターのタッチからして2人とは全然違い(失礼)、素晴しい音色。だから演奏中は目が藤沼氏に釘付け。かまやつ氏作曲のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング・テーマ、「やつらの足音のバラード」良かったなぁ。
途中でかまやつ氏が抜けて泉谷と藤沼氏の2人のセット。順番は覚えていないが、「里帰り」「旅立て女房」「野良犬」など渋い選曲。アカペラでやった「おー脳」「黒いカバン」はまあお遊びとして、藤沼氏がボトルネックを披露して、自分の好きな「春のからっ風」を演ってくれたので感激した。「すべて時代のせいにして」「春夏秋冬」などを演奏、かまやつ氏がストーンズのTシャツを着てステージに戻って、数曲演り、ラストの「野生のバラッド」と続いた。この2人だとトークも老人ネタが多いのは仕方ないが(実際、老人だし)、ライヴもしっかり演ってくれて良かった。かまやつ氏は自身でも洋楽ばっかり聴いていると言っていたが、ギターの弾き方もまんまキース・リチャーズ(Keith Richards)(笑)。泉谷は客を巻き込んで飛ばせたり、客席に降りて周ったりと、相変わらずサービス精神たっぷり。真面目だなー。そして、なんと言っても藤沼氏のアコギに感動。久しぶりに泉谷のライヴを見て、昔、ルーザー(The Loser)の学園祭ライヴを追っかけしていた頃を思い出した。
(泉谷しげるのみ敬称略、セットリストについてはたぶん誤りがあります)
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