あけましておめでとうございます。
ずっと恋い焦がれていた店(←大げさ)にようやく訪問することが出来た。大垣市の「盛升(もりしょう)」。酒場好きには有名な店だが、自分は今までなかなかタイミングが合わず、ようやく訪問となっても平日にもある休みに当たってしまい、過去に店の前で3度も振られている。この日は岐阜市内に居たのだが、思い立ってJR線に乗り、わざわざ大垣駅まで。前に休みだったのは何曜日だったかなァ、と相変わらずよく調べずに駅からの道のりを歩いていくと、ちゃんと明かりが灯っていた。店内の賑やかな喧騒が外まで聞こえてくる。まさか満席でサヨウナラなんてことにならないだろうな…と戸を開けると、さすがに沢山の客。幸いカウンターは数席空いていたので、ホッとしながら上に提灯がぶら下がっているコの字カウンターの角の席に腰を下ろした。
忙しく立ち働くお母さんにタイミングを合わせて、まずは瓶ビールを注文。こちらの銘柄は好みの赤星(サッポロラガー)。そしてお通しで運ばれたのは小皿に盛られた「里芋田楽」と「鰯の煮付け」。あぁ、これだけでもうズキューンとやられてしまう。周りを見回すと小上がり席にはサラリーマンのグループ客も多く、鍋をつついている人が多い。鍋もいいなァ。カウンターの反対側に座る1人呑みの老齢の男性は、イヤホンを付けてケータイで動画を見ながら呑んでいる。ハイテク…(苦笑)。時代だなァ。店の壁には大相撲関係の飾り物が多い。つまみには「コロッケ」を注文。テキパキお母さんが奥の厨房に行って出来るか確かめていた。OKとのこと。しばらくして運ばれた手作り「コロッケ」は丸い形のものが3つ。千切りキャベツとトマトが添えられ、一緒に「カゴメソース」のボトルが置かれた。肉気がたっぷりで旨い。ソースをぶっかけて熱々を頬張り、ビールで流していく。
次は「一級酒正一合」に移行。お母さんに「コップか盃かどっちがいい?」って訊かれたので「コップ」でお願いする。熱燗で頼んだが出てきたのは持てない程の”とびきり燗”。銘柄は「千代菊」で1合瓶そのまま出される。これがまた安い。追加した酒肴は「ホルモン」。ぶつ切りの内臓肉が茹でられ、その上からどて味噌がかけられて、刻み葱が振られている。これが食感良く、旨いのなんの。量もたっぷりで幸せ。もっと食べたい、もっと呑みたいが、この日はここまで。居心地がいいからか自分にしては長居したほう。噂に違わぬ素晴らしい酒場だった。すでに次の訪問が楽しみ。次は正真正銘の大ジョッキ(昔サイズ)で、エビフライ、酒に代えてマグロぬた、なんてどうかなァ(妄想中)。(勘定は¥1,890)
※ 残念ながら健康上の理由で閉店されました(平成30年4月現在)
大衆酒場 盛升
岐阜県大垣市栗屋町37
( 大垣 おおがき もりしょう 盛升 酒場 大衆酒場 居酒屋 やきとり 鍋物 串かつ 大ジョッキ 吉田類 酒場放浪記 )
見て頂いておりましたか!ありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
>香川県高松市
高松にいらっしゃるんですねー。ひろしさんのことですから、きっと色々な店を巡られて
いるんでしょう。行ってみたいナ、香川県。
>赤武
若い人達の活躍する蔵と聞いていたので、グローバルな市場を視野に入れた、もっと華やかな
香りの造りなのかなと思いきや、小手先に走らずしっかりと腰の座った味わいでとても
気に入りました。出来れば色々な温度で燗をつけて、もう少し素性を探りたかったのですが、
親戚の集まる賑やかな宴でしたので、グイグイといってしまい、あっという間に無くなって
しまいました(笑)。
>義侠
さすがひろしさん、すでに呑んでいらっしゃいましたか。私は昨年初めて味わったのですが
武骨な感じと繊細な感じが同居する面白い酒ですね。気に入っています。
今年もよろしくお願いいたします。
(喪中のため、失礼いたします)
仕事のため 一昨年五月から香川県高松市におります。
現在、年末年始で福岡に帰省中です。
お正月のお酒、楽しまれてください!。
赤武はかなり媒体に採り上げられてますね~。
義侠は、酒種、味わいに関係なく期待を裏切りませんね!。
あと、Shapes of Things / Yardbirdsは今は亡き ゲイリー・ムーアが日本で売れた後、カバーしていました。
逆にオリジナルを聴くと、あまりの違いにスベってしまった思い出があります。
(60年代の良さですね!)
その後のゲイリーは本来のブルースを全うすることになります…。