ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

浅田屋 @名古屋市中区・大須 (※閉店)

2021年10月21日 | 名古屋(中区)

大須にある麺類食堂「浅田屋」へ。かつて名古屋市内には同じ屋号の麺類食堂がいくつもあったが何か関係があったのかな。そのうちのほとんどは閉店してしまって、残っているのはここ以外に伏見と、移転して再開した那古野ぐらいか。こちらは赤門通から少し北に上がった路地にある。現在2代目だとのこと。暖簾をくぐると、中は土間にテーブル席が4つ。横に小さい小上がり席が2つとこじんまり。テーブル席に腰掛けさせてもらい、壁に貼られた品書きを眺める。麺類食堂でよくある洋食は扱っていない模様。札に書かれた品の他にセット物が充実している。その中から「Aセット:玉子丼(小)+きしめん」というのがあったので給仕の女性にお願いした。

しばらく待っているとお盆にのったAセットが到着。小さめの丼の玉子丼、きしめん、たくあん、別皿の刻みネギ、というラインナップ。きしめんには花鰹、ほうれん草、油揚げ、赤縁の蒲鉾という具材。つゆの色は濃く、きしめんとは?と問われて写真で出てきそうな東海地方標準のきしめんの姿だ。つゆの味もしっかりと濃いめ。後から甘味がじんわりとやってくる。麺は白っぽく軟らかめ。のっている油揚げは甘く煮ていないものだった。丼はつゆ多め。きしめんとたくあんを挟みながらいただいた。食べ終わると額に汗が。旨かった。勘定して帰ろうとすると給仕の女性から熨斗の付いたチョコレート菓子を渡された。何でもこの10月で店を閉めるのだとか。客への感謝の気持ちという事だろうが、閉店するというのに常連でもない自分に何という心遣い。店を出て振り返ると閉店を知らせる小さな紙が控えめに貼られていた。もう一度来られるかな…。(勘定は¥700)

※令和3年10月末を以って閉店されました

 

めん処 浅田屋

愛知県名古屋市中区大須3-12-16

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす あさだ屋 あさだや 麺処浅田屋 セット きしめん うどん そば みそ煮込みうどん 中華そば 閉店 廃業 )

コメント
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