ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Miles Davis Quintet: Live in Europe 1969

2013年03月27日 | ジャズ

Miles

Miles Davis Quintet: Live in Europe 1969 (2013)

マイルス(Miles Davis)のいわゆるロスト・クインテット(Wayne Shorter, Chick Corea, Dave Holland, Jack DeJohnette )期のライヴがブートレグ・シリーズ第2弾として発売された。今まで公式に発売されていたのは「1969 マイルス」だけだったので、電化マイルスが好きな人間にとっては素晴しい発掘。ただマイルスのボックスセットは今までに何種類も発売されているものの、ブートレグ音源(海賊盤)で散々研究しつくされているだけに、収録内容や選曲についての公式盤の「詰めの甘さ」がいつも指摘されていて、このセットも前出のアルバムに既に発表済みの音源の音質との差や、収録セットに漏れがあるなど色々言われてしまっている。

自分はそこまでマニアックに追及出来るタイプではないので、この値段(現在は更に安価に!)でこの時期のマイルスが3セットも楽しめて、しかも映像(DVD)も付いてくるなんて贅沢で、もっと小出しにしても…と要らぬ心配をしてしまう程。ボックス・セットってどうしても流し聴きしか出来なくて、結局印象に残ることが少ないからなぁ。

フランス語のメンバー紹介の後、いきなりトップ・ギアに入れての「Directions」。フリーキーなマイルスのトランペットにメンバーがこれならどうだと応えていく緊張感あふれる演奏。アコースティックなジャズが好きな人には全く希求しない音楽だろうけど、自分は元々ロックから入っているし、特にこの時期のマイルスは完全に「ロック」として聴いているので、カッコ良さに惚れ惚れする。尖ってるなぁ。…でもさすがに3枚ないしはDVD入れて4枚続けては聴けない(笑)。インパクトも初めて「1969マイルス」を聴いた時の方が当然大きい。日本盤の収録時間を見ると178分(!)。ヘトヘトになってグッタリ。ボチボチと聴いていきます(そう言いつつ以前購入した「The Complete Columbia Album Collectionも本当にボチボチしか聴けていない…)。

日本盤との価格差は現在約5,000円。誰が日本盤を買う?

amazonにて購入(¥2,609)

  • CD (2013/1/29)
  • Disc: 4
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Sony Legacy
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