ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Northern Lights - Southern Cross / The Band

2013年03月05日 | クラシック・ロック

Band_2

Northern Lights - Southern Cross / The Band (1975)

ライヴ盤を除くと6枚目となるザ・バンド(The Band)のオリジナル・アルバム。ボブ・ディラン(Bob Dylan)とのツアーを終えて、「シャングリラ」と呼ばれる自分達のスタジオで録音された。まるっきりの新作としては「Cahoots」以来だから、約4年ぶりか。2001年に発表されたリマスター盤で、ボーナス・トラックが2曲追加されている。ただ個人的にはこのボーナス2曲は無くてもよかったかな。

音はアナログ・レコードで昔に聴いた印象と全然違い、高音はクリアーで解像度が良く、中低音も腰がすわっていてバランス良く、彼らのアナログ的な(当時はアナログしか無いか)豊潤な音作りが楽しめる。実はリマスター前のCDも持っているが、情報量が随分違うように聴こえる。

ザ・バンドがやっているような音楽が本当に楽しめるようになったのはまだ最近のこと。やっと若葉マークがとれて余裕を持って遠出が楽しめるようになったという感じか。自分が彼らの音楽を初めて聴いたのは小学生か中学生の時で、家に姉所有のアナログ・ベスト盤「軌跡」があった。印象はもったり、まったりという感じで音的にもダルいし、いい感じは全くなかった。加えてルックスも髭面で年寄り臭い。ディランとの活動なんて情報は全く知らなかったしね。何しろ当時はピコピコ・サウンドとMTV全盛期。そんな音に構っちゃいられなかった。その頃にこのリマスター音を聴いていたら印象は違っただろうか…。

その後、ディランを聴きだしてからもあまり印象は変わらず、長い年月が過ぎても変わらなかったが、CDでベストくらい買ってみようと「To Kingdom Come」というリマスター2枚組を買った頃から印象がグッと変わってきた。肌に浸み込むというか、心にどっしりと乗っかるというか、それまでのロックには感じなかった別の快感を感じるようになる。ちょうど自分の音楽の好みに、スワンプやカントリー、アトランティック・ソウルなどが入ってきた頃だったし、年齢的にも許容度が大きくなって、琴線に触れるものがあったのだろう。それからリマスターCDで買い直すようになったので随分と遅い。

amazonにて購入(¥595)

  • CD (2001/4/27)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Extra tracks, Original recording remastered, Import
  • Label: Capitol
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