ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Best Of Volume 1 / Depeche Mode

2019年11月03日 | オルタナティヴ・ロック

The Best Of Volume 1 / Depeche Mode (2006)

1980年にデビューしたイングランド出身のシンセ・ポップ・バンド、ディペッシュ・モード(Depeche Mode)のベスト盤。「イングランド~」と書いたが、この記事を書くまでずっとドイツのバンドだと思っていた(笑)。自分が彼らの音楽を初めて聴いたのは1984年のヒット曲「People Are People」だったが、その曲のPVの雰囲気と、コラージュされた音から勝手に思い込んでいたようだ…。その頃のイメージが強くて、後に”オルタナティヴ・ロック”として飛躍した90年代の作品は、コンピ盤やカヴァーされた楽曲を聴いた程度であまり聴いてこなかった。名曲「Personal Jesus」も本家を聴くよりも先にジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)やマリリン・マンソン(Marilyn Manson)のカヴァーの方を先に耳にしていたと思う。

何と説明していいか分からないが、音はエレクトリックなのに曲としてはアコースティックな感触がする曲群。こんなにいい曲が沢山あるとは知らなかった。もちろんポップな曲もあるのだが、どこか影があり、耳に残る。しかも音的には全然違うのだが、曲調やコード進行がブルーズを思わせるものも多いのが意外だった。80年代のシンセ・ポップ・バンドは90年代になると、途端に古臭い音に感じられて忘れ去られたバンドも少なくないが、彼らは上手くオルタナティヴに移行したようだ。「オルタナティヴ・ロック」の定義は難しいし、ジャンルの境界線も特徴もあってないようなものだけれど、あの時代にリアル・タイムで聴いていた自分には、何となく音の感触というか空気感で”オルタナ”が感じられる(自分の個人的なキーワードは”リック・ルービン”)。ずっと活躍しているわりに、メンバーは色々な問題を抱えていてキャリアを通じて順風満帆ではなかったようだが、気に入ったのでオルタナ期のアルバムを1枚買ってみようかな。 

オークションにて購入(¥527)

  • CD  (2006/11/14)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Mute
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The Swing House Acoustic Sessions / Vintage Trouble

2019年08月28日 | オルタナティヴ・ロック

The Swing House Acoustic Sessions / Vintage Trouble (2014)

ヴィンテージ・トラブル(Vintage Trouble)が2014年に発表したアコースティック・セッションのEP5曲入り。翌年に出た日本盤にはブルーノート東京でのライヴ音源等のボーナス・トラックが3曲追加されているので、選ぶならそちらの方がいい。自分はこのEPを持っていなかったから良かったが、実は日本盤と間違えてうっかり落札してしまった(笑)。

ファースト・アルバムが出て4年の歳月が経ち、ライヴでの爆発力からたちまち世界で注目された彼らだが、”畳みかけるように出さなければいけなかった”セカンド・アルバムがなかなか出ず、ブルー・ノート・レーベルからやっと発売される直前というタイミングのEP(尤も自分が彼らを知ったのは初来日直前なのでこの流れは後から知ったのだが…)。うち2曲はファースト収録曲。色々なラジオ番組に出演したりしていた時にこうしたアコースティックな演奏をしていたので別段驚くような企画ではないが、彼らの演奏力とか、音楽的なセンスが光るアレンジではある。彼らの爆発的なエネルギーを知っているという前提なので、すごくいいかと訊かれると「悪くない」としか答えられないが…。

オークションにて購入(¥662)

  • CD  (2015/8/12)
  • Disc : 1
  • Format: CD
  • Label : SMJ
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Let's Rock / The Black Keys

2019年08月01日 | オルタナティヴ・ロック

Let's Rock / The Black Keys (2019)

発売されたばかりのブラック・キーズ(The Black Keys)のニュー・アルバム。何と5年ぶりの作品。2015年には来日を予定していて、チケットもゲットしていたにも関わらずパトリック・カーニー(Patrick Carney)の怪我で中止(涙)。その間にはダン・オーバック(Dan Auerbach)がソロ、別グループ(The Arcs)活動を始め、パトリックも別活動を開始。あぁ、もうこのままバンドは消滅してしまうのかな…と危惧していたので、うれしい復活作。タイトルが「Let's Rock」というのも嬉しい。というのも前作「Turn Blue」(2014)ではガッツのあるギター・ロック・スタイルの曲が少なくて正直消化不良に陥っていたのだ。

この新譜発売にあたって、バカバカしい70年代風プロモを沢山作り、9「Go」は不仲説を逆手に取った楽しいPVを発表。元々PVなどではこういうおふざけをやるバンドなので「あの雰囲気が戻ってきた」と喜ぶファンも多いのでは。相変わらず音の感触は70年代のアナログ録音的へヴィー・ロック。こうでなくちゃ。イキのいい以前のサウンドが復活し、3、4なんかを聞いているとまるでTレックス(T Rex)のように聴こえてくる。ダンのヴォーカルは、骨太のギター、ドラムの音に反して、どちらかというと繊細で、歌い方もマーク・ボラン(Marc Bolan)に似ているからかな。9月からツアーが始まるようだが、果たして日本には来るのだろうか。今度こそ…。

amazonにて購入(¥1,548)

  • CD  (2019/6/28)
  • Disc : 1
  • Format CD, Import
  • Label : Nonesuch

 

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Original Album Series / The Pogues

2019年03月16日 | オルタナティヴ・ロック

Original Album Series / The Pogues (2009)

このブログではお馴染みの「Original Album Series」(って誰も読んじゃいないだろうけれど…)。簡易紙ジャケ5枚組。今回はポーグス(The Pogues)。シェーン・マクガワン(Shane MacGowan ※日本ではマガウアン、マクゴーワンなど様々な表記)を中心とするロックにケルト音楽の要素を組み入れ80年代に人気を博したバンド。シェーンは1976-77年頃のオリジナル・ロンドン・パンクの観客(のちにバンド結成)として有名だった。自分が初めてポーグスを知ったのはクラッシュ(The Clash)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)がプロデュースをしたり、メンバーに加わってライヴ活動をしてから。それでベスト盤を買って聴き始めた。そのうち重度のアル中だったシェーンが脱退し、一度は解散するもシェーンも復帰して再結成し活動を続けた。ここに収められたのは初期の5枚。

・「Red Roses For Me」(84年)
・「Rum,Sodomy&The Lash」(85年)※プロデューサー:エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)
・「If I Should Fall From Grace With God」(88年)※プロデューサー:スティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)
・「Peace And Love」(89年)※プロデューサー:スティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)
・「Hell's Ditch」(90年)※プロデューサー:ジョー・ストラマー(Joe Strummer)

もちろんポーグスといえばこの5枚と言って差し支えない(はず)。当初本国でどのように評されたのか知らないが、最初に聴いた時はやせっぽちのパンクスだったシェーン(写真やヴィデオで見ていた)と音楽が結びつかず、バンジョー、アコーディオン、マンドリンなどを含む音楽的要素が全然しっくりこなかった。ケルトとアイリッシュと意味を混同していたが、さにあらず(ケルトはもう少し広範囲な括りだそう)。馴染むまでに時間はかかったが、だんだんシェーンの酔いどれヴォーカルと、(その文化圏の人間でもないのに)郷愁を誘う楽曲が好きになっていった。1、2枚目とその後では3年のブランクがあるが、そのブランクでグッと洗練された音になった感じがする。この5枚の中ではやはり「If I Should Fall From~(邦題:堕ちた天使)」の完成度が一番高い。大ヒット曲でクリスマスの定番曲にもなった「Fairytale of New York」が収録されているのはもちろん、クセのある彼らのサウンドが特徴を残したまますんなり入ってくる聴きやすさもある。でも「Hell's Ditch」のなんとなく全編に漂う物悲しさも捨てがたいなァ。

オークションにて購入(¥1,080)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: ボックスセット, CD, インポート
  • Label : Warner Music
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Water For Your Soul / Joss Stone

2018年11月17日 | オルタナティヴ・ロック

Water For Your Soul / Joss Stone (2015)

何だかんだ言って時々聴きたくなるジョス・ストーン(Joss Stone)が、EMIとの係争の末、自身のインディペンデント・レーベル「Stone'd Records」から発表した通算7枚目のアルバム。いい加減飽きていたのでリアルタイムで購入した訳ではないが、中古レコード店で見つけた時に、その場でサクッと検索したら”ジョスのレゲエ・アルバム”なんて載っていたのを見かけて衝動的に買ってしまった。2011年のミック・ジャガー(Mick Jagger)他とのスーパー・グループ「Superheavy」では、ボブ・マーリー(Bob Marley)の末っ子ダミアン・マーリー(Damian Marley)が参加していたこともあってレゲエ調の曲も収録されていたが、それが妙にハマっていたので聴いてみたくなったのだ。きっかけはやはりSuperheavyだったらしいが、アルバムでのダミアンとのコラボは限られているようだ。

さてこのアルバム、一聴すると自分が予想していたほどレゲエレゲエしていなくて、エッセンスとしてレゲエっぽさを採用しているだけかな、と感じたのだが、聞き流すのではなく、個々の曲にフォーカスして聴くとしっかりとレゲエ。ま、レゲエそれ自体が多様化してクラシックなスタイルを失いつつあるので、それに固執する自分のような聴き手にはすぐにはピンと来ないのかもしれない。強く激しくソウルフルに歌い上げるという彼女のヴォーカル・スタイルからいくと随分肩の力が抜けている感じもしてなかなかイイ。最近の彼女のアルバムからは感じ取れずにいたメロディーが”耳に残る”という感じもちゃんとあって楽しめた。

中古店にて購入(¥324)

CD (2015/7/31)

  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Stone'd Records Ltd
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Rearviewmirror : Greatest Hits 1991-2003 / Pearl Jam

2018年03月24日 | オルタナティヴ・ロック

Rearviewmirror : Greatest Hits 1991-2003 / Pearl Jam (2004)

オルタナティヴ・ロック全盛期の90年代に一世を風靡したジャンル”グランジ”。ニルヴァーナ(Nirvana)を先頭に様々なアーティストが現れて消えていった。そんな中で現在まで活動して人気を博している数少ないバンドのひとつ、パール・ジャム(Peal Jam)。グランジの中心だったシアトル出身。ヴォーカルのエディー・ヴェダー(Eddie Vedder)を中心として、当時から根強い人気を誇り、現在ではアメリカン・ロックの代表的なバンドのひとつに数えられるまでになった。自分は最初の3枚を熱心に聴いていたので、その後の活動には正直疎いが、素人臭かった彼らもすでに重鎮。自分達の音楽スタイルにこだわり、頑固で生真面目な態度は今も変わっていないようだ。

ベスト選曲に加えてアルバム未収録曲も収録し、基本的にはハードな曲が並ぶ1枚目(Up Side)と落ち着いたテンポの曲が並ぶ2枚目(Down Side)に分かれている。駆け出しの頃のファースト・アルバム収録曲は(当時はそんなに気にならなかったが)ミックスやマスタリングに不満だったとみえて、ここでは新しくリミックスされたヴァージョンが収録されている。ちょっと芝居がかって血管が切れそうな位に振り絞るようなエディー・ヴェダーのヴォーカルは好き嫌いが分かれるだろうが、普段着のヘヴィー・メタルという側面があったグランジも、自分は当時からニルヴァーナの音楽は全然好きになれず(今でも彼らの良さがさっぱり分からない)、パール・ジャムも含めて一括りにされる風潮にしっくりこなかった覚えもある。このベスト盤を聴くと2枚目のアルバムからプロデューサー(Brendan O'Brien)が共通しているからか、後年も印象はあまり変わらない。中にはまんまジミヘンのギターっていう曲も。日本盤だったので詳細な年表や歌詞カードが付いていたが、めっきり視力の落ちたオッサンには厳しいくらいの極小文字だったので熟読するのは諦めた(苦笑)。

オークションにて購入(¥480)

  • CD (2004/12/29)
  • Disc : 2
  • Label :  Sony Music Japan International
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The Getaway / Red Hot Chili Peppers

2018年02月23日 | オルタナティヴ・ロック

The Getaway / Red Hot Chili Peppers  (2016)

前作から5年ぶりのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のオリジナル・アルバム。それまでかなり長い間組んでいたプロデューサー、リック・ルービン(Rick Rubin)を起用せず、デンジャー・マウス(Danger Mouse)が担当した。自分はファンキーなスタイルの彼らが好きなオールド・ファンなので、彼らの音楽がしっくりこなくなってから随分と時間が経つ。ジョン・フルシアンテ(John Fruciante)が復活してから1、2枚はしっかり聴いたが、その後はライヴを除いてほとんど真剣に聴かなくなってしまっているので、ニュー・アルバムは惰性で買っているようなもの。前作もどんな曲が入っていたかさえ思い出せない体たらく。いつも買わなきゃいいと思うんだけれど、やはり若い頃に死ぬほど聴いたアーティストと決別するのは難しい。

一聴して、やはりシャウトしないアンソニー(Anthony Kiedis)や、フリー(Flea)の存在を強調させる為だけに存在するベース・ラインなど、相変わらずしっくりこないところも多い。アンソニーがああいったメロディアスな歌唱(下手だけど・笑)になってしまってから魂を揺さぶられるような曲には巡り会えていない。ロック、ファンク、ヒップホップ、ヘヴィー・メタルのミクスチュァが原点だった彼ら。もう若い頃のやんちゃな彼らの幻影を追うのは愚行だというのはもちろん分かる。でも仕方ないのだ。好き嫌いってそういうもの。でも今回は、何度も繰り返し聴いていて、以前より”聴けて”いて自分でもビックリ。自分も同じように歳をとってきたということか、それともやっと自分が”追いついた”のか。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2016/6/17)
  • Disc  : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : WEA
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Global A Go-Go / Joe Strummer & The Mescaleros

2018年02月13日 | オルタナティヴ・ロック

Global A Go-Go / Joe Strummer & The Mescaleros (2001)

ジョー・ストラマー(Joe Strummer)率いるザ・メスカレロス(Joe Strummer & The Mescaleros)の2枚目のアルバム。彼ほどのアーティストでもメジャーとの契約は難しかったのか、あるいはわざとそうした道を選んだのか、レコード会社はアメリカのパンク系インディー・レーベルのHellcat Records。クラッシュ(The Clash)にはあれだけ入れ込んだのに、ソロの後、バンドを結成した後はずっと熱が入らなかった。彼のラスト・アルバムもやっと最近になってから聴いた体たらく。きっと活動し始めた頃にライヴを観ていれば違ったんだろうと思うが、フジロックには初回に参加したきりだし、その後来日公演があったのかどうかも知らなかった。

あまりジャンル分け出来ないような曲が多いのは彼らしくロック、レゲエ、ラテンなど様々な音楽を自分なりに消化しているからだろう。所々にダブの手法なども感じられる音作り。ただ全体的には物悲しい曲調が多く、スカッとするロック・チューンは少ない。3「Global A Go-Go」にはあのロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)がヴォーカルで参加している(今まで全然知らなかった)。このアルバムのプロモーション・ツアーに密着したドキュメンタリー映画「Let's Rock Again!」を見たことがあって、彼ほどの名声があっても、ほとんどドサ回りのようなこじんまりとしたツアーにあ然としたものだ。それでもジョーはいつでもフレンドリーで、小さいラジオ局にも出かけてプロモーションに奮闘し、ファンにもとことん優しいのはパンクの頃から変わらない。最後の長尺のインスト曲がジョー自身もプロデュースや、ツアーで参加したポーグス(The Pogues)を思わせる。

 オークションにて購入(¥381)

  • CD (2001/7/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Hellcat Records
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Yours, Dreamily, / The Arcs

2018年01月27日 | オルタナティヴ・ロック

Yours, Dreamily, / The Arcs (2015)

2015年に発売されたブラック・キーズ(The Black Keys)のダン・オーバック(Dan Auerbach)の新しいバンド、ジ・アークス(The Arcs)のファースト・アルバム。もう音楽が頭からとめどなく溢れ出ているんだろうな。ソロ・アルバムには飽き足らず、別バンドまで作ってしまった。バンド・メンバーの詳細はよく知らないが当人を入れて6名。気になる音楽はというと、ダン得意の哀愁漂うメロディーにガレージっぽいサウンドが重なるもの…ってこれブラック・キーズやソロ作品と路線変わらないじゃないか…。ま、それが彼の音楽スタイルなんだろうけども、こうなってくるともうブラック・キーズの活動は望み薄なのだろうか…(2015年の来日公演中止が恨めしい…)。

彼の音楽を聴いていると、メロディーや楽器のタッチは70年代ロックを彷彿とさせるんだけれど、実際に例を出せるかというとそうもいかないという絶妙なニュー”レトロ”感。ただ元々2ピース・バンドのブラック・キーズのダイナミズムがツボにハマった自分としては、同様の路線を一般的なバンド形式で演られても、今ひとつしっくりこない。故に2009年のソロ作品も愛聴したかと言われるとそうでもなく、2014年のブラック・キーズの作品「Turn Blue」も過去の作品と比べると聴いた回数は少ないに違いない。故にこの作品も、ブラック・キーズやソロ作品と区別がつくかというと…、たぶん無理(笑)。気に入ったかと問われれば、正直「大して驚きもなければ面白くもない」とちょっと辛口に。

オークションにて購入(¥664)

  • CD (2015/9/11)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Nonesuch
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Cracking The Code / Stephen Dale Petit

2017年10月20日 | オルタナティヴ・ロック

Cracking The Code / Stephen Dale Petit (2013)

この日本では有名でないアーティスト、ステファン・デイル・プチ(Stephen Dale Petit 読み方あってるかな?)が引っ掛かったのは、アルバムに元ストーンズ(The Rolling Stones)のミック・テイラー(Mick Taylor)と、ブルースの大御所ハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)の相棒ヒューバート・サムリン(Hubert Sumlin)が参加していると知ったから。本当はロン・ウッド(Ron Wood)も参加していると勘違いしたから購入に至ったんだけど、どうも違ったようだ(笑)。この面々から想像出来るように音楽の根幹はブルーズ・ベースのロック。アメリカ人らしいが、名前といい、スーツでキメたファッションといい、ヨーロッパの香りが強い。実際イギリスで活動していたらしいし、1969年生まれだそうだから、もうある程度活動歴があるようだ。この他にもゲストにドクター・ジョン(Dr.John)や、ブラック・キーズ(The Black Keys)のパトリック・カーニー(Patric Carney)、トロンボーンのクリス・バーバー(Chris Barber)など多彩な顔ぶれが参加している。この面子だけを見ても只者ではないということが想像出来るゾ。

 Stephen Dale Petit - Guitar & Vocals
 Hubert Sumlin - Lead guitar "Get You Off" and second guitar on "Holla"
 Mick Taylor - Third guitar on "Holla" and second guitar on "Hubert’s Blues"
 Dr. John - Keyboards on "Get You Off" and Organ on "Hubert’s Blues"
 Chris Barber - Trombone on "Hubert’s Blues"
 Angela Brooks - Backing Vocals on "Holla", "Get You Off" and "Hubert’s Blues"
 Andy Caine - Backing Vocals on "Holla"
 Patrick Carney - Drums on "Holla"
 Jack Greenwood - Drums on "Hubert’s Blues" and "Holla"
 Sam Odiwe - Bass
 Jon Moody - Keyboards
 Chris Williams - Drums

それでもファースト・アルバムが2008年というから随分と遅咲きだ。へヴィーなブルーズ・マナーに沿った曲ばかりという訳ではなく、どちらかというとポップだが、曲のまとまりも良く小気味いい。ギターはかっこいいし、ヴォーカルはどことなくピーター・ウルフ(Peter Wolf)を彷彿とさせる。実際のライヴ映像を見たことはないが、なんとなくヴィンテージ・トラブル(Vintage Trouble)をイメージしてしまった。ブルーズとはいっても正直アメリカ本国ではあまり受けなさそうな感じだが、洒落た感じがあるのでヨーロッパでは好かれるんじゃないかな。来日したらライヴで見てみたい奴だ。 

 

amazonにて購入(¥1,100)

  • CD (2013/9/24)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Universal UK
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