BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

「神様」のペット─

2009年08月05日 | 凡日記


唐突ですが、今
『志賀直哉随筆集』(高橋英夫編、岩波文庫)
を読んでいます。

まだまだ途中までしか
読んでいないので、
読後の感想は後日書こうと
思っているところです。

けれども、未だ4分の1も
読んでいないのに、
とてつもなく面白い。
本当に、ココロ穏やかにさせ、
かつ和ませてくれます。

ゆるい文体で、しかしながら
明瞭にその風景を思い起こさせる
臨場感溢れる文体。

しかし、内容は、ゆるい。
「小説の神様」の地位を
揺ぎ無いものとした翁文士が、
迷子になった飼い犬を
ダッシュで追いかける。

けれどもそれがまた、
贅沢なエッセイ、という
感じがして好いのですよ。
洗練された文体なのに、
内容は「神様」のペットを巡る
些細なドタバタ劇。
美しい文章を前に、
時に微笑み、そして笑う。

およそ50~80年前に
書かれたエッセイとは
思えぬほどに、楽しいのです。

もっとも、残りの4分の3は、
いくらか考えさせられる
テーマも有るようですが。

少なくとも読んでしまった
ところまでは、
動物好きを満足させる
朗らかなお話なのです。
あ、ヤモリさんだけ、
災難な目に遭ってはいますが。



高校の国語で、
『城の崎にて』というエッセイを
読んで、志賀直哉の作品に
すっかりはまり込んでいました。
と、いうのは、暫くの期間。
『暗夜行路』は長すぎて、
途中で投げ出してしまいました。

代わりに、夏目漱石に
どんどん傾倒していってしまい
(これも国語ではまったため)、
暫く志賀直哉作品に疎いまま
今に至ってしまいました。

そして今更ながら、
志賀作品を読み、
ワタクシ的に第2次ブームが
到来しているわけでございます。

『暗夜行路』は、まだまだ
実家のダンボールの中に
眠っております。
今度こそは。読了したいと
決意する所なのです。


   


長崎は猛暑間近です、
明日は猛暑になると
いうことです。

一昨日くらいまで、
実に快適に眠れていたのが、
嘘の如く熱帯夜に苦しむ
昨日今日でございます。

やや、体調もへばり気味です。
皆々様も体調管理を
怠らぬよう、元気に
過ごすのでございますよ。