一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

「海賊と呼ばれた男」を読んで、「新しい歴史教科書」をあらためて開く

2013-05-23 15:59:32 | 日記

教育民政常任委員会の視察研修が終わりました。

高齢化問題、エネルギー問題、そして教育問題。それぞれについて、各自治体から

丁寧な説明をいただきました。これからの議会活動に活かしていきたいと思っています。

 

さて、今回の視察は移動が多かったため、持ち込んだ本を一気に読むことができました。

今回は、春頃から本屋さんに山積みになっていて、とても気になっいた「海賊とよばれた男」

を購入し、少し重かったのですがカバンに入れました。

 

歴史の節目や激動期には傑物と呼ばれる人物が光り輝きます。

若いころに読んだ「竜馬がゆく」は今も私の手元にあり、手放すことのできない大切な本ですし、

最近よく、ゲームのコマーシャルに出てくる「三国志」は、何度か読み返したとても面白い本でした。

 

出光佐三をモデルとしたこの作品はとても面白かった。

この作品を書いた百田尚樹さんは、今は非常に有名ですが、まだ無名の頃、

今年から一関図書館の副館長となった伊藤清彦さんにすすめられて「永遠の0」を読みました。

つくづく、伊藤清彦副館長の本を選ぶ力に感服します。副館長は、百田さんとも交流があるようですので、

新一関図書館オープン後には、是非とも一関図書館に招いていただきたいものと思っています。

 

この本を読んでいるのと並行して、連日「橋本大阪市長」がテレビに出て、一生懸命持論を

しゃべっています。私は、今回なぜ橋下市長がわざわざああいう発言をしたのか解せませんし、

しゃべればしゃべるほど深みにはまるような気がしています。「船中八策」を発表した頃の

輝きが薄れています。

 

あらためて、私たちは歴史を正しく学ぶべきだと思っています。

市PTA連合会の会長をしていた時、教科書選定委員をする機会がありました。

なりたくてもなかなかなれない委員だと思いますし、貴重な経験をさせていただいたと思っています。

その時話題になったのが、扶桑社の「新しい歴史教科書」です。一関市では、採用されませんでしたが、

様々な自治体で採用され話題になりました。

この時も、この本について賛否が大きく報道されました。

今回、「海賊とよばれた男」を読み、出光佐三が生きた時代が気になり、この本をあらためて開いてみました。

とても読みやすく、学生時代、なぜあんなに歴史の時間が退屈だったのか不思議になります。

いま、つくづく道徳教育の重要さと歴史を正しく学ぶことの大切さを思います。

学校の先生は、居眠りする生徒を横目で見ながら、熱い思いを授業に活かせないもどかしさがあるのかもしれません。

 

出光佐三が戦った相手は、欧米列強の猛者、そして公権力。その激しい生きざまに

勇気をもらいます。

ただ、一つ気になったのは、最初の妻との別れ方とその後。

残念ながらそこだけは、私には理解できませんでした。