新年度を迎えて、小学校から大学までの入学式のニュースでにぎわっています。
近畿大学の入学式は、同校卒業生で歌手の「つんく」が式のプロデユースをやったそうです。その式の冒頭、病によりご自分の声帯を切除し、声が出なくなったことを発表し、話題となっています。
そんな巨大な私学の、芸能人の話題はさらっと聞き流したのですが・・・・
思わず聞き入った大学の入学式のニュースがありました。
この4日、「信州大学の山沢清人学長」が同大学の8学部約2000人の新入生を前にした挨拶です。
聞き入って、賛意を覚えた挨拶のその部分を抜粋してみました。
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信州大学が置かれた自然環境の豊かさ、モノやサービスがあふれることなく、先輩諸氏は、地に足が着いた社会で知的に物事を考え、創造的な思考を育てる環境を手にすることができた・・・と言いながらつづけます・・・
『 皆様はどうでしょうか。残念なことですが、昨今、この信州でもモノやサービスが溢れ始めました。その代表例は、携帯電話です。アニメやゲームなどいくらでも無為に時間を潰せる機会が増えています。スマホ依存症は知性、個性、独創性にとって毒以外の何物でもありません。スマホの「見慣れた世界」にいると、脳の取り込み情報は低下し、時間が速く過ぎ去ってしまいます。
「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」 スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます』
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と言い切りました。
みごとな提言と言わざるを得ません。
この国だけに限らず、先進国を中心にして、あらゆる国の人々が「スマホ「の虜になっています。
わたし達の身の回りでも、四六時ちゅう「スマホ」を操作している若者を見受けます。
公共の乗り物の中、歩きながら、自転車に乗りながら、信号を渡りながら、お風呂に入ってまでも「スマホ」を操作し続けます。
だいたい通信手段の、そのための用具は「緊急・必要なとき」にのみ使用するものだと昔から思っていて、いまもほとんどそれに近い使い方をしています。
「スマホ」に取り込まれ、人類がこのまま行くとしたら、やがて地球は人間以外の生物に支配されることになりますでしょう。
いまこそ「信州大学学長、山沢清人氏」の提言を真摯に受け止める必要があると思うのです。
誘い合わせて来たらしい隣の席に若いビジネスマン2人、それぞれスマホと向き合い何の会話もなく定食をたいらげ、無言で一緒に店を後にしました・・驚きました^^;
お元気のようでなによりです。
「食べる」のページ、少し更新が無かったようで、
どうされたのかな? と気にしていました。
ごぶさたをお詫びします。
もうひとつ、驚き。
お世話になってきた整形外科の待合室で、娘と同年代位の男性が、松葉杖を横にスマホではなく文庫本にご執心・・それに驚いた自分に、もっと驚きました・・^^;
昔はごく普通の光景でしたよね・・
そうですか、青年が・・・・うれしいですね。
わたしも、医院・病院にはかならず文庫本を持参して読みふけりますが・・・
多くの患者さんは、備え付けの「週刊誌」か「婦人向けの雑誌」ですね。出なければTVに夢中か「スマホ」・・・・(嘆)