かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

似通った二つのできごと 

2010-07-18 17:58:00 | インポート
こじつけと言われても仕方がないのですが、どうもその「心構え」が似通っているように思うのです。

<できごとの 1>
夏山登山で最悪の遭難事故となった「大雪連峰トムラウシ遭難事故」から、7月16日でまる一年になりました。

ここへ来て、生存者を伴っての警察の実地検証や「中高年登山者」への警告・啓蒙が喧しく言われています。

遭難の原因として、① 日程に縛られた強行軍 ② 参加者の力量差 ③ ガイドの判断ミス ④ なによりも本州の高山と比べ「標高はさほどでも無い北の国の山々」を軽く見て、その気象変化の恐ろしさへの知識が無かった・・・などなどが挙げられます。

<できごとの 2>
一週間前の11日、参議院議員選挙が実施されました。

大方の予想通り与党が大敗を喫し、ねじれ現象による政局の混乱がもたらす国民への悪影響が心配されます。

結果を選択したのは国民そのものですから、悪影響は甘受しなければならないのかもしれません。

それにしても今回の選挙戦に望んだ与党の「心構え」が、前記の「夏山遭難事故」と似通っていることに気付きます。

① 普天間基地問題でみずから日程を設けそれに縛られた。首相交代からの日程の余裕がなく施政方針も煉られず、有権者に浸透しなかった。

② 首相をはじめ幹部の力量不足から、党内のまとまりが無く、てんでんバラバラの発言に終始した。

③ 首相の判断ミスで「消費税」をとつぜん持ち出したことが決定的であった。

④ 一番の敗因はやっぱり「浮動層」という大方の有権者の風を読むことができなかったところにあります。

近年の選挙は、もはや「組織票」に頼る時代ではありません。一見無責任風に装うっている「浮動層」ですが、自分達に直結する問題については実にシビアに看ているのです。

「浮動層」が引き起こす「気象変化」を軽く見てはならなかったのです。

さて、「中高年の登山熱」はあいかわらずホットで、大雪山山系はきょうも多くの登山ツアーの群れで賑わっています。

それでも日程に余裕を持つとか、防寒着をよけいに持参するとかの若干の対策が講じられているようです。

ですが一方の政界与党は、いまだ対策を講じる元気も失せて、仲間内で「鉄砲の打ち合い」にエネルギーを費やしているありさまです。

ねじれ現象を作った「浮動層」は、これから当分の間「イラつき」の思いを強いられることを覚悟せねばなりません。

photo by karusan from OCNフォトフレンド

<静寂の然別湖>
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涙のあれこれ 

2010-07-04 11:59:00 | インポート
<ま袖持ち なみだをのごひ・・・万葉集巻20>
―――涙はほんらい、常に少量ずつ分泌されて目を湿し、かつ洗う役目があるが、精神感動や諸刺激によって分泌が盛んとなる―――

涙・その1<涙顔で訴える・・・大嶽親方(元貴闘力)>
部屋の経営者として、若い弟子たちを育てる立場にありながら、みずから違法行為に手を染めていました。
当初の調査では一貫して、この行為を否定していたとのこと。

とどのつまりが「すべて自分が悪かった」と白状し、大関や弟子たちへの酌量を「涙顔で訴えて」おりましたが・・・・
はたしてこの涙が、世間一般に通用するのかどうか?難しいところです。


涙・その2<涙を呑む・・・サムライBLUEの駒野選手>
大会前までは、バッシングと蔑みの大合唱でしたが、勝ち上がってベスト16へ進んだ彼らでした。

死闘を演じたあの延長試合のPK戦で惜しくも「涙を呑み」ました。
おもわずこぼれる「駒野の涙」に多くのフアンも涙しました。

ですが、このピッチで涙を流した駒野と、かれを励まし立ち直らせた仲間たちは英雄として凱旋することになりました。


涙・その3<惜別の涙・・・パク・ヨンハの「ご婦人フアン」>
韓流ドラマ「冬のソナタ」で、主人公役ペ・ヨンジュンの恋敵を演じた「パク・ヨンハ」は、甘いマスクとソフトな語り口で、「この国の年配ご婦人方」に絶大な人気があるようです。

その「パク・ヨンハ」が先日とつぜん自殺死してしまいました。
彼の葬儀に「この国の年配ご婦人フアン」が急遽200人ほども押しかけました。
葬儀3日目の出棺・お別れ巡回には100人ほどのかの人々が、タクシーを借り切って付き従ったと報道にありました。

かの人々の、「・・・私の人生そのものでした」と泣き崩れる姿は、地元韓国の人々にとって人気俳優のとつぜんの死以上に、奇異なことだったようです(なによりも、家で留守を守っている家族の心情をそん度してしまいます)

だいぶ前のことになりますが、「冬ソナ」のロケ聖地?を見物に行ったご婦人が行方不明になりました。事件に巻き込まれたようで、いまだ安否が判っていません。

熱烈なフアンが居てこそ人気スターの存在があるのでしょうが、しょせん「・・・人生そのもの」なんて言う「フアン心理」はある日とつぜん胡散霧消してしまうのでは・・・と思いながら、かの人々の熱気に圧倒されています。


涙・その4<嬉し涙と悔し涙・・・7月11日の被審判者>
まだ少し先の話しですが、行われる参議院議員選挙では、当然ながら勝敗が分れます。

嬉し涙を流す人、悔し涙を流す人とさまざまでしょうが、どちらのグループの人々がこの国の人々に「喜びの涙」を与えてくれるのか・・・・

ここはしっかりと泪目をぬぐって見極めねばなりません。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<美瑛の白樺の散策路>
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「独り相撲」の果てに

2010-07-01 22:00:00 | インポート

「独り相撲」・・・相手にかまわず、自分だけが気張って事をすること。
広辞苑の解釈の一つにこうあります。

朝青龍のいなくなった相撲界を白鳳が「独り横綱」として頑張っています。
そんな「日本相撲協会」がいま、数々の不祥事の露呈で存亡の危機に瀕しています。

「国技」というお墨付きのもと、相撲競技の指導・普及、相撲に関する伝統文化の保持・・・という名目で、財団法人としての特別な地位を与えられています。
これに胡坐を掻いて?かどうか、「唯我独尊の相撲村社会」で「独り相撲」をとって来た結果が、こんにちのありさまになっています。

この国のスポーツの普及は多様化しています。
野球やサッカーを筆頭に、水泳、陸上競技、テニス、バトミントン、スキー、スケート、etc. などに人気が集中しています。

この国固有のスポーツ、相撲、柔道、剣道などはむしろマイナーになっています。
いま子供たちが、相撲を遊びやスポーツとして選び励んでいる風景は、全国のどこにもほとんど見当たりません。

大相撲の上位力士の多くが「外国人」になったことで、相撲への興味はますます薄れています。

「相撲協会」の特殊な組織形態、とりわけ「親方制度」と「部屋制度」を根本から変えるほどの改革をしなければ、不祥事の都度「除名や謹慎」を科したところで、またぞろ同じようなことが起こるのは目に見えています。

「独り相撲」はもうこれくらいにして、世間的常識との「四つ相撲」をガップリと披露して欲しい・・・と思うのです。

photo by karusan from OCNフォトフレンド

<美瑛から白金温泉への途中にある(青池)>
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