かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

つづく自然界の異変 

2012-09-30 22:54:11 | 日記・エッセイ・コラム

  いま、台風17号が列島を縦断し各地に被害をもたらしています。

台風の被害もさることながら、ことしは「異常集中豪雨」の被害がいたるところで発生しています。併せて「竜巻(もどき)」の発生回数も頻繁です。121700_2
<o:p></o:p>

 地球全体の平均気温が上昇し、いままでの観測データと違った現象が起きているように感じられます。<o:p></o:p>

 北の国の漁場にも異変が連続しています。<o:p></o:p>

 この時季、獲れたことのない魚類が次々と網にかかる反面、獲れるべき魚がほとんど獲れず漁業関係者は困っています。Whaleshark_img_1yuchan

異変の例

 ① 道東沖で昨年はほぼゼロだった「サバ」が、ことしは27日現在で(6,640トン)も獲れている。高い海水温でプランクトンが異常発生し、サバが南下しない。加えて東北地域の漁業者が、原発事故の影響で漁を自粛していることも影響している。5315600

市場でさばききれないため、釧路の巻き網漁業組合では一日200トンまでの、初の水揚げ規制措置を打ち出した。サンマもいまだに豊漁の連続で漁獲制限が続いているようです。<o:p></o:p>

 ② 羅臼町では温暖な外洋を高速で遊泳すり「カジキ」が定置網にかかったりする。

③ 広尾町では「クロマグロ」まで定置網にかかっている。

 

④ その他太平洋沿岸で「ボラ」や「フグ」「フクラギ(ブリの若魚)」、「マツダイ」など、ふだん獲れない魚が獲れている。Photo

 ⑤ 日本海の余市町では南の海にしかいない、体長3.5mの「ジンベイザメ」が網にかかり水族館に保護された(その後エサを食べないことから海へ戻した)

 などなどの異変があらわれています。<o:p></o:p>

 反面27日現在の「秋サケ」の累計漁獲量は3580トンと、低水準のままです。 これも残暑で海水温が上昇しているためと見られています。Images
<o:p> </o:p>

<o:p></o:p> この年末年始、食卓に上がる魚の種類が例年と違ったり、異常に高価だったりと庶民を困らせることになりそうなのです。<o:p></o:p>

 

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あこがれの街の意味 

2012-09-22 20:03:36 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、民間シンクタンクの調査による、2012年の全国市区町村と都道府県の魅Img_5619
力度ランキングが発表されました。<o:p></o:p>

 それによると、市区町村のランキングベストテンに、1位札幌市、3位函館市、6位小樽市、富良野市と、4都市が名を連ねています。<o:p></o:p>

 同じく都道府県ランキングでの1位が北海道となっています。

市区町村の1位札幌市は、3年連続で、都道府県の首位北海道は4年連続の栄誉を受けることになりました。Img_1103

シンクタンクによれば、連続トップの理由として「共に食材の豊富さ、食事のおいしさといった点で高い支持を得た」と分析しています。

ちなみに、原発立地自治体への観光意欲度では、後志管内の「泊村」や、再稼働した関西電力大飯原発がある、福井県おおい町などは、のきなみランクを落としています。P8230033


 比較的自然災害の少ない北の国が、このところ報道される「災害予告」への不安の裏返しとして「あこがれの大きな要因」となっているのかもしれません。<o:p></o:p>

 美しい自然と豊富な食材があふれるこの「北の国」を、これ以上汚さずに次世代へ引き継ぎたいものです。Img_1811

それにしても、美しい自然がいっぱいあるということは、反面厳しい日々の生活があるということも、しっかりと判って欲しいと思うのですが・・・・・

Img_1789

 

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五稜郭と函館奉行所のこと 

2012-09-17 22:34:14 | 日記・エッセイ・コラム

先回、北海道新幹線の工事が「新函館駅(仮称)」から始まったと書きました。

それより前、函館で蠣崎波響の作品「夷酋列像」展が開かれていることも書きました。 Img_1825_4

展示作品の見事さに感嘆しつつ、会場隣の「五稜郭・函館奉行所」を見物してきました。

 函館奉行所は、幕末の幕府の対外重要政策の一つとして、函館山山麓に建てられていましたが、元治元年(1864年)現在地に五稜郭が造られそこへ移転新築されました。

<o:p>

Img_1728_2

</o:p>戊辰戦争で負け続けた脱走兵がここに立てこもり、「蝦夷共
和国」としての独立を旗印に、官軍と熾烈な戦いを繰り広げましたが、明治2年(1869年)官軍の勝利で「函館戦争」は終結しました。<o:p></o:p>

 その2年後の明治4年(1871年)、函館奉行所は閉鎖解体されました。 

函館市民他の熱意により、復元計画が持ち上がり、平成18年(2006年)に工事が始まり、平成22年(2010年)復元工事完了、同729日一般公開にこぎつけました。明治初期の解体から実に140年ぶりに姿を現したのです。

Img_1739

 

現存する多くの資料と奉行所跡地発掘遺物などを丹念に調べ、全国の匠の技術を結集して、4年の歳月と28億円あまりの費用をかけて復元されたのです。

 

それから2年、いまでは「五稜郭」の景観とともに「函館奉行所」は立派な観光施設となり、函館の経済に寄与しています。Img_1755

五稜郭と函館奉行所の主役は、なんと言って元新撰組副長「土方歳三」です。

 

毎年、土方が戦死したとされる511日前後に「土方歳三コンテスト」が催され、土方歳三に扮して戦闘場面を演じます。

 

今年は25回目の開催で、17歳の女子高生が優勝したそうです。Img_1847

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 明治期以降に開拓された「北の国」は、それ以前の和人の文化がほとんどありません。 

わずかに「松前藩」を中心にした道南地方にそれらしきものが残っています。 

いまでは函館が歴史回顧の中心地となり、「五稜郭と函館奉行所」は重要な位置を占めることになっているのです。<o:p></o:p>

 <o:p> </o:p>Img_1802

 

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白蛇の上陸・・・北海道新幹線工事着工に思う 

2012-09-01 19:09:52 | 日記・エッセイ・コラム

 青森まで伸びた「東北新幹線」が、とうとう津軽海峡を渡って北の国に上陸することが決まりました。Img_1667_3

 2035年の開業をめざし、新函館駅(仮称)~札幌間の工事の着工が始まることになり、825日「長万部駅」で盛大な起工式が行われました。

この工事は総延長211km、総予算16700億円にもなるそうです。

この新幹線の招致は、長い間北の国の「政、官、経」が待ち望んでいたものですが、中央の政界の混乱で決定が遅れていました。Img_1660
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 この915日に沿線の15市町村長が集まって「並行在来線」の存続や「建設費用の地元負担」問題を協議するとのことです。

新幹線の開通で、確かに一部の都市が便利になることは間違いありませんし、いくらかの経済効果もあるでしょう。

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Img_1674

</o:p> 

ですが、その陰で「並行在来線」が廃止もしくは「三セク」の経営となり、地元の人たちの生活が脅かされ、あるいは金銭的な負担が増えて行きます。
 

なによりも建設費用の地元負担金は莫大なもので、それでもっても財政赤字で四苦八苦する自治体がほとんどです。Img_1723<o:p></o:p>

 減る一方の町村人口、にもかかわらず莫大な負担費用は容赦なく降りかかります。

時速250kmもの速さでうねり走る新幹線車両は、まるで「白蛇」が突き進むかのようです。

その白蛇がはたして通り過ぎる町村の人々に幸せをもたらすのかどうか・・・ここで問うまでもなく答えは明らかなのです。

Img_1693

 

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