平成の大作家と称されているのが、書下ろし時代小説の旗頭「佐伯泰英」です。 氏の作品「居眠り磐音江戸双紙」は巻を重ね、このたび第45巻が出版されました。
初巻が平成14年ですから、12年間で累計1700万部も発売されたとのことです。<o:p></o:p>
絶対的な権力を握る「老中・田沼意次一派」との闘いを根底に、毎巻違ったネタを挙げて読者を魅了しています。 45巻目ともなると、いささか食傷気味になりますが・・・<o:p></o:p>
それにしてもよくもまあ~、こんなにネタを思いつくものと感心します。<o:p></o:p>
ネタが尽きないことでは「JR北海道」も負けてはいません。<o:p></o:p>
2011年5月27日の、石勝線で特急が脱線し、トンネル内で全車両が炎上した大事故から注目が集まった「JR北海道」の不祥事です。
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昨2013年だけでも「エンジン破損」「油漏れ発煙」「配電盤炎上」「送電トラブル」「脱線事故」「ATS故障」「土砂崩れ」「波浪による鉄路基礎流出」などなど。<o:p></o:p>
加えて人為的ミスと思われる不祥事は枚挙に暇がありません。<o:p></o:p>
「停止位置超過」「徐行区間のスピード超過」「居眠り運転」「漫画読みやケイ―タイ操作運転」「ATSスイッチ破壊」「枕木交換基準の不整備」など。<o:p></o:p>
国土交通省の<運輸安全委員会>の数度にわたる監査でも、組織の泥沼の深さに、不祥事の全体像がつかめません。
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もっとも恐ろしいのは『レール幅の点検と修正』を実行していないことでしょう。これが脱線の原因となることは三歳の幼児でも解ることです。<o:p></o:p>
指摘されて、レール幅の点検をしたものの、<監査委員>への報告数値を都合のいいように『改ざん』していたのです。<o:p></o:p>
調べて行くと、こんな操作は昔からやっていたと嘯く始末です。もはやこれは「犯罪」以外のなにものでもありません。
不祥事のネタは、さらに限りなく続きます。<o:p></o:p>
「保線・点検補修」の現場に予算が回って来ないため・・・との言い訳がなされていたのですが、実は下請け企業に工事費を「水増し請求」させ、水増し分を「現金でキックバック」させていたのです。これは子会社のみならず本社も関わっていたとのこと。 <o:p></o:p>
あげくの果ては「古枕木」や「古鉄・金属類」を売った代金を個人の預金通帳にプールし、職員の飲食代に使っていたとのことです。<o:p></o:p>
今のところ「個人的流用」は判明していませんが、遠からず新たなネタとして登場することでしょう。
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国鉄が民営化される際、「三島JR]の経営が不安視されました。<o:p></o:p>
経営安定基金の供与があるものの、JR北海道はことさら不安視されました。 広大な地域、過酷な自然環境、私鉄の補完無し・・・など確かに悪条件がそろってはいましたが、この企業の社員はピンからキリまで端から『使命を投げ出していた』としか思えません。<o:p></o:p>
こうなったらこの際『総員入れ替え』しか手段は無いようにおもうのですが、現実そうは行きません。<o:p></o:p>
いろいろ見て来ますと、2011年9月に全社員に「安全を第一の使命として欲しい・・・」と遺書を残し、石狩の浜に散った第4代社長「中島尚俊」と、全道民の安全に対する切なる願いは、とうぶん叶いそうもありません。