かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

故郷を想いだす「こころ旅」

2015-06-13 13:37:09 | 日記

 

 若いころに、広い世間を知りたくて故郷を出てから数十年・・・・

年齢を重ねて行くにつれ、幼かったころの故郷での小さな出来事を断片的ながら、鮮明に想い起すことが多くなりました。

 

 

NHKで放映中の「にっぽん縦断こころ旅」をしばしばですが観ています。

2011年からスタートしたこの番組は、役者の「火野正平」が、視聴者からのリクエスト手紙を基に、希望した場所・風景を自転車で訪ねるという「ドキュメント旅番組」です。

私生活でとかくの悪評を立てながらも、時代劇では「絶妙の悪役」を演じて健在なかの役者です。

 

 

飾らず地で行き、通過先々の地元の人々との交流は見ごたえがあります。

なによりも自転車での旅で、田舎道や生活道路を走り抜ける「旅番組」は新鮮さがあります。

 

 

訪問リクエストの便りを出す人々は、多くは年齢が高くその昔の故郷や転居先、訪問先の想い出を鮮明に持ち続けているのです。

2015年のいまは、群馬県から栃木県に入り「足尾銅山」があった地域を走っていました。

これから何回目かの「福島県」への旅になるのだそうです。

 

 

個人的な思いですが、NHKの数ある番組の中で、ダラダラ続く「朝昼の連ドラ」や「下手なトーク番組」よりも何倍もの面白さ、楽しさがあるのです。

なによりも悪評紛々だった「火野正平」が、ライフワークとも言える健全な番組に出会ったことを嘉したいのです。

 

 

すっかり定着した「とうちゃこ」と「チャリオ君」の言葉と共に、これからも続くだろう自転車の旅です。

事故に遭うことなく、元気で走り抜けて欲しいと願うところです。

 

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プラスかマイナスか? 

2015-06-07 11:28:12 | 日記

――外国人観光客の増加傾向に思う――

 

中国を筆頭にして、ここ数年東南アジア圏の経済力が向上し、国外旅行をする人が多くなりました。

‘011年の大震災や原発事故の後始末も一息つき、また円安効果に乗ってこの国への外国人観光客が急増しています。

 

 

首都圏を中心にした、家電製品などの「爆買い」で、日本の経済の何パーセントかを押し上げてくれたと歓迎されています。

ごたぶんに洩れず、道内への外国人観光客も急増しています。

たとえば「運河の街小樽」の観光スポットなどは、東南アジア系の観光客で埋め尽くされています。

 

 

日銀札幌支店が2010~2014年の間に、新千歳空港を含む全国主要8空港で入国手続きをした、外国人観光客のその地での「消費した金額」について調べた結果を発表しました。

入国した空港別の外国人観光客の平均消費単価は、新千歳が主要8空港のうち2番目に低い1人6万8700円。1位の成田(13万8500円)の半額ほどだったそうです。 

また、新千歳から入国した外国人観光客の平均宿泊日数も8空港で最少の5・6日で、外国人観光客に占める団体客の割合は道内が53%で最も高かったとのこと。

 

 

国籍別では、中国や台湾など距離が近く滞在日数が短いアジアからの旅行客が約9割を占め、全国平均の7割を上回ったとありました。

 一方、道内は外国人向けのみやげとして菓子類が充実し、人気を集めているという特徴もあるようです。外国人観光客の消費額に占める品目別の割合を道内と関東圏で比べると、菓子類は道内が16・5%で関東圏は8・8%。価格が高いカメラや時計、電気製品は道内の14・2%に対し、関東圏は22・6%だった。

<お菓子類はどんなに大量に買ってもらっても、しょせん家電製品の金額には敵いません>

 

 

と言ったように、調査年が3年前ほどの古いデータですが、ここ数年も人数こそ増えているものの、全体の傾向は変わっていないと思います。 

外国人観光客の増加のおかげで、日本人旅行者に影響がでています。

本州からの観光客は微増してはいますものの、その人々や地元で小旅行を楽しもうとしている人々、ビジネスマン達がホテルを確保するのに困難をしています。

ホテルが確保できたとしても、同宿の「外国人観光客」の騒音、大騒ぎに辟易し、旅の楽しみを味わうどころではありません。

 

 

けっきょく「小旅行の中止」や「宿泊日数の短縮」傾向が顕著になってきています。それはとりもなおさず「観光収入の減」と、なにかの理由で外国人観光客が突然減じたとき、国内、地元観光客を直ぐには呼び戻せない・・・という危険を孕んでいるのです。

 

 

「外国人観光客取り込み」に、大きな目標数値とそのための多額の予算を組んでいる国と北海道ですが・・・国内や道内の、ささやかな旅を楽しみにしている人々にも、しっかりと目を向けて欲しいと切に願うところです。

<北海道新聞の記事を基に書きました>

 

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