かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

湖北の観音さま拝観の旅 ④

2010-11-27 22:05:00 | インポート
photo by karusan from OCNフォトフレンド
<紅葉のトンネルを抜けて>
  
のどかな山路には紅葉の林と、茶畑がつづきます。
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<畑に柚子の木が実をつけています>

途中の畑の道の両側には、無人の「野菜販売所」などが並んでいます。なぜか「鷹の爪」が多いようです。
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<畑中の野菜売り場>

「己高閣(ここうかく)」と「世代閣(よしろかく)」は、「與志漏神社(よしろじんじゃ)」の境内に建てれています。
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<與志漏神社境内>

「己高閣」は、さっきの鶏足寺をはじめ、己高山周辺の諸寺が衰退したためそれらの仏像・宝物などを収めるため、昭和38年に建てられた県の文化財収納庫となっています。
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<鶏足寺の観音さま>

ここの見どころは、なんといっても鶏足寺の「十一面観音立像」でしょう。
国の重文に指定されるだけあって、落ち着きと荘厳さを兼ね備えています。
「世代閣」は<世代山戸岩寺>などの仏像・宝物を収納するため、平成元年に建てられました。「薬師如来立像」や仏画・文書が残されています。

朝からの山路歩きで、さすがに疲れてきました。お昼もとうに過ぎ空腹を覚えます。
己高閣、世代閣の拝観を終えて、北国街道「木之本宿」へ向かいます。
ここの「すし慶」という食事処で待望の昼食です。
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<食事処の入り口、つるし柿のお出迎え>

細い街道に面したお店の入り口は小さいのですが、関西に在りがちな奥行きの広い堂々とした建物でした。
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<すし慶の中庭>
ごちそうを頂いあとは「木之本宿」の散策です。
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<昼食の重ね懐石>

 <つづく>

湖北の観音さま拝観の旅 ③

2010-11-26 19:23:00 | インポート
「歴史民俗資料館」と「渡岸寺・観音堂」を離れて、つぎの「石道寺(しゃくどうじ)」へ移ります。

いくらか寒さはありますが、絶好の観光日和です。
一方に小さな山並みを、片方は広々とした田園風景を眺めながらバスは進みます。
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<車窓からののどかな里山風景>

小さな集落の入り口でバスを降り、ゆるやかな山道を登ります。
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山すその紅葉が一行を迎えてくれ、紅葉に囲まれた小さなお堂が「石道寺」でした。
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<紅葉に囲まれた石道寺遠景>
ここにも国の重文に指定されている「十一面観音立像」が安置されています。
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<石道寺境内入り口>
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<石道寺本堂>

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<本堂をとりまく紅葉>

この「石道寺」から次の「鶏足寺(けいそくじ)<旧飯福寺>」への路を歩きます。
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<鶏足寺への紅葉の山道>
その小さな山路と参道は紅葉の名所として知られています。
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<鶏足寺の参道>

寺への参拝と見ごろの紅葉観賞で、かなりの人出となっています。
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<参拝と観楓の人々でいっぱいです>

「鶏足寺」の観音さまや他の仏像は、このお堂には無く次の「己高閣(ここうかく)」と「世代閣(よしろかく)」に安置収納されています。
紅葉のトンネルをくぐりながら歩いてそちらへ向かいます。
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<鶏足寺本堂>

 <つづく>

湖北の観音さま拝観の旅 ②

2010-11-24 21:15:00 | インポート
旅の二日目がこのツアーのハイライト「観音の里」巡りです。
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<ホテルを後に・・>

8時30分にバスに乗り込み、長浜市の高月町にある「歴史民俗資料館」へ向かいます。

高月町は、戦国武将・浅井長政の居城「小谷城」があった小谷山のふもとに位置します。
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<長浜市街から高月町へ、小谷山と右後方高い山が伊吹山>

長浜の地は、古来近畿と東海・北陸を結ぶ交通の要衝として発展してきました。
戦国の騒乱時、京へ上る重要な地として幾多の戦火に見舞われてきました。
平安のころ、比叡山との関係が深く「天台宗」のお寺が多かったそうです。古来からの「観音信仰」が行き渡っていたとのことですが、織田信長の「比叡山敵対視」の方針から、真宗などへ転向した寺が多かったようです。
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<資料館の展示風景>

たび重なる戦火から仏像を守るため、寺びとや村人が必死になって持ち出し、土中に埋めたりもしたそうです。
村人たちに守られた仏像の多くが、現在では国宝や重文に指定されています。それらの仏像の維持管理の多くは、いまでも村人の手で行われているのです。

高月の「歴史民俗資料館」は、地域文化財の総合資料センターとして、歴史的遺産の調査研究と保存、これら文化財を広く公開するためにつくられたものです。ここで資料館の学芸員からレクチャーを受けました。
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<資料館でのレクチャー風景>

「歴史民俗資料館」に隣接するのが「向源寺の渡岸寺(どうがんじ)観音堂」です。
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<向源寺前景>

この渡岸寺観音堂(向源寺)に「国宝・十一面観世音菩薩立像」が安置されています。
この観音さまは、聖武天皇の天平八年(今から約1250年ほど前)、天皇の勅によりつくられ、息災延命・万民豊楽の祈祷をしたと伝えられています。
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<十一面観音菩薩立像(レプリカ)>

元亀元年の浅井VS織田/徳川連合軍との「姉川の戦い」で戦火に遭い、堂宇が焼け落ちる際に必死に持ち出し、土中に埋めて守ったのがこの観音さまです。
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<十一面観音さまが埋められたと伝えられる場所・境内>

湖北周辺にある数多くの観音像の中でも、この「国宝・十一面観世音菩薩立像」を拝観する人々は多く、その荘厳さは知識を持たない私たちにも、何ごとかを感じさせるものがあります。
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<渡岸寺境内の紅葉>

渡岸寺は真宗の寺ですから、向源寺本堂には阿弥陀如来(県指定重文)が安置されています。慈雲閣に居るこの観音さまは撮影禁止となっていますので、画像は資料館でのレプリカになりました。  <つづく>



あこがれの「近江・琵琶湖」・・・湖北の観音さま拝観の旅 ①

2010-11-23 15:21:00 | インポート
故司馬遼太郎の紀行文「街道をゆく」は、後世に残るであろう名作品にまちがいありません。
その作品の第一回目の紀行が「近江のくにの湖西」でした。
――「近江」
というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩がはじまっているほど、この国が好きである。(中略)近江の国はなお。雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが。粉雪のふるさとであるよう、においをのこしている。―ー

地元の旅行社が『秋の湖北路・観音の里と佐川美術館を訪ねる旅』というツアーを募集していましたので、さっそく応募しました。二泊三日の旅です。

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<湖西の道を一路>

初日は羽田空港で乗り継ぎ、伊丹空港まで。
さっそくバスに乗り込み京都を通過、一路湖西の道へと進みます。

比叡山を左に見ながら堅田から琵琶湖大橋をわたり、守山市の「佐川美術館」の観賞がきょうのスケジュールです。
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<堅田から琵琶湖大橋を渡る>

「佐川美術館」は、故平山郁夫氏の多くの作品が常設展示されていて、その建物の優美さも相まって人気のある美術館とのこと。
今回の参加者のなかでも、この美術館観賞が目当てだったという方も多くいました。

「平山郁夫館(絵画)」「佐藤忠良館(ブロンズ彫刻)」「楽吉左衛門館(陶芸)」とがたくみに配置され、展示内容もさることながら、優美な建物の外観も訪れる人々の心を豊かにしてくれます。

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<佐川美術館の前庭、北東方向にきれいな虹が>

展示品の観賞を終えて、コーヒーショップでおいしいコーヒーを飲み、夕闇迫る湖東の道を一路「長浜市」へ向かいます。

今夜の泊まりは長浜城の近くにある「太閤温泉」のホテルです。
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<琵琶湖の夕景・ホテルの窓から>

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<ホテルの夕食>

晩秋のこのごろ 

2010-11-01 22:06:00 | インポート
「神無月」10月も、あっという間に終わってしまいました。

温暖化のためか、平年より暖かい初秋をノンビリと過ごしていましたが、季節は正直なものです。
10月20日過ぎ頃から気温も下がり、26日にはとうとう街にも初雪が降りました。

さすがにこの季節ですから、みぞれ混じりのベタ雪で、葉を落とし切っていない多くの木々は、重さに耐えかねて折れ曲がってしまいました。為に周りの山々は無残な様子をさらしています。

無残といえば、この国の政治の在り方も「無残」そのものです。

期待した与党は、すべての面で「あっちへフラフラ、こっちでつまづき」して収拾がつきません。

9月の内閣改造あたりから、すっかり興味が失せてきた感じでいます(選んだのは私たち国民ですが・・・)

内外のできごとに対する愚挙を書けば限がありませんし、語るもアホ臭いところです。

つい昨日終了した「事業仕分第3弾」は茶番そのものです。
攻める側と言い訳する側が同じ党の人だなんて・・・

そもそも官のムダに切り込むことは「党としての永年の約束」だったはずです。
その党の人が、いったん省庁の責任者になると、コロっと心変わりしてしまいます。

まして「仕分けされても拘束(法的根拠)が無い」なんて、無駄な努力そのものでしょう。

そんなこんな、書き出すと限がありませんので止めて置きます。

今年もあと残すところ二ヶ月、ますますの混迷の中で新しい年を迎えることになるのでしょうか?

だとしたらこの国は、しばらくの間「神も仏も無い歳月」を甘受せねばなりません。

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<晩秋の支笏湖湖畔>