かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

豊後の国のものがたり

2008-07-27 15:24:00 | インポート
  
先日、作家の佐伯泰英の作品「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの26巻目が発売されました。

‘02年の第1巻刊行から数えて、600万部も発行したと版元は豪語しています。
佐伯泰英については‘06年10月のブログで「出版界の救世主」の題で書いたことがあります(いまは削除中)

「居眠り磐音」が生まれ育ち、仕えたところが「豊後関前藩」となっています。関前藩は作者が作った架空の藩で、そのモデルは「大分県佐伯市」だろうと言われています。

その「佐伯市」がいま、「磐音」の人気以上に全国の注目を集めています。
言うまでもなく「教育界の泥沼汚職」のことです。

こともあろうに、次代を担う子供達の教育を任された人々が「己の栄達とえこひいき」のために〔金品を贈収し合って〕いたことに、驚きと怒りを覚えます。

このことは「佐伯市」のみに留まらず、大分県全体の問題に発展し、さらに全国規模に波及しています。
どうやら程度の差こそあれ、どちらの教育界でも同じような問題を孕んでいる様子です。

お役所と同じように民間との人事交流もなく、その世界のみに浸りきる教育界も「澱み」が生じるのは当然のことでしょう。

永い年月不正がまかり通っていた教育界、その人々に人生の基礎を教えられていた子どもたちの行く末が案じられます。

と言うより、昨今の混沌とした世相をもたらしているその大きな要因が、案外この辺りに潜んでいたのでは? と薮睨みするのは私一人では無いような気がするのですが・・・・

「居眠り磐音」の強い正義感と剛剣が、豊後の国を初め日本の教育界の不正をバッタバッタとなぎ倒し、本来のあるべき姿に立ち戻してくれるようにと、夢見る今日この頃ではあります。

(OCNのメンテの所為か、帆船の画像が消えてしまいました・・・復活したようです)↓
幕末、最強の軍艦「開陽丸」江差港で

photo by karusan
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戦い済んで日が暮れて・・・ 

2008-07-15 22:25:00 | インポート
北海道洞爺湖サミットが終わって一週間が経ちました。

予想通り「玉虫色の話し合いと確認」で終始しました。
「温暖化対策」で大きな進展があったし、成功だった!・・・と主催国の首相が自画自賛していましたが、ほとんどの人がそうは思っていません。

もう一人、任期切れ間もない「さる国の大統領」が満足げなコメントを語っていました。
なんのことは無い「何も決めて来るなっ!!」と出発前に自国で釘をさされていたのが真相のようです。

地元北の国で、開催地としての名誉と経済効果を期待して、あれだけ大騒ぎした「サミット騒動」でしたが、その結果は(吉)と出そうもありません。

警備の膨大な警察官その他への「弁当配布」や「警備車両への給油」で一部の業者に潤いがあったものの、洞爺湖温泉旅館街は依然として一般観光客の入れ込みが戻っていません。

サミットその後の話で、きょう奇妙なニュースがありました。

洞爺湖湖畔で「参加各国首脳夫人」が地元の子供達と植樹をしました。
北海道知事も記念式典で歓迎の辞を述べ、「何年後かにこの地をご訪問された時、立派に育ったこの木を見て欲しい・・・」と語っていました。

ところが、サミットが終了したその翌日、植えられたその木は抜かれて、他市の林業試験場に保管されてしまったのです。

道の「サミット推進室」では、もともと湖畔に定植する考えは無く、あくまでもセレモニーとして記念植樹を行った・・・と話しています。

「定植が目的でなく、植樹をしたことに意義がある」との考え方に違和感を持ちます。

例年行われる「植樹祭」の天皇お手植えの樹木は、終わった後すぐにどこかへ持っていくのでしょうか?

明治以降さかんに行われて「天皇巡幸記念お手植えの木」として各地に残る樹木は、どこかで植えたものを現在の地に移植したものなのかどうか?

このようなニュースを読むにつけ、「サミットの舞台裏」が透けて見えてきます。

まるで「映画撮影のセット」のように、前面だけが華やかで立派に見えても、裏は継ぎはぎだらけで、棒や針金一本で支えられているありさまが垣間見られるのですが・・・

暮れ時の羊蹄山 

photo by karusan
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七夕の日のサミット開催

2008-07-08 08:38:00 | インポート
 
雨や曇りで「天の川」を眺めることの出来ない七夕の夜、とうとうサミット(G8首脳会議)開催の当日を迎えました。

持ち回り主催国として、政府が「北海道洞爺湖」を開催地として決定して以来、悲喜交々の様相を呈した北の国でした。

待った無しの「地球温暖化対策」「石油資源への投機による愚かな高騰」「世界的な食糧枯渇の危機」などなど、喫緊の課題が話し合われるとのことです。

ですが、いままで何十回と開催されたこのサミットで、世界規模の難問が解決された形跡は見当たりません。

当然と言えば当然なことですが、常に自国の利害が優先され「一国の人」でなく「地球人」としての前向きな姿勢を見つけるのは至難です。

今回のサミットもまた「話し合いをした・・・」ことだけの強調で終わり、「玉虫色の確認声明」が発表されて終わり、と言った程度のものだと思うのですが・・・。

それにつけても、晴れたら絶景が望める「会議場所」となるホテルが建つ小高い山頂付近は、7~8月の夏の間「濃霧の発生」で一寸先も見えなくなることがしばしばです。

山の下の洞爺湖やそのほとりの温泉街が晴れていても、山頂はすっぽりと霧に覆われてしまうのです。(観光旅行でそんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?)

この自然現象がもたらす「濃霧」のいたずらに真似て、サミットで話し合われる課題も「五里霧中」で幕となる気配が濃厚だと察しが付くのです。

道東、霧多布湿原

photo by karusan
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