かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

秋の、彼岸の日の感傷 

2007-09-23 22:06:00 | インポート
彼岸に入った21日、この地でこの時期としては、観測史上86年ぶりに30℃を超える猛暑に見舞われました。
さすがにその翌日からは例年並の気温に戻り、「暑さ寒さも彼岸まで」の言い伝えが頷けたところです。

お彼岸は、お盆に続きお墓参りが定番ですが、近所の霊園にお参りする人々はさすがにまばらな観があります。広い霊園の中の、大小さまざまな墓石には秋風が通り抜け、アキアカネが飛び交ううす曇りの空の下に、静かに立ち並んでいます。

私の両親が眠るお墓は遠い地にあり、お盆やお彼岸などの節目にはめったにお参りできません。
それでも今年は、その地に何やかにやと用向きがあり、都度墓参をすることができました。

その墓は、県都からほぼ一時間を要し、大河の中流のほとり、小高い山の途中の小さな寺にあります。
周りは鬱蒼とした杉木立に囲まれ、吾亦紅こそ咲いてはいませんでしたが、足元には小さな野の花が咲き、墓は雑草に蔽われたりしています。

その墓の前で手を合わせ、己の健康さを報告し、そんな風に生み育ててくれたことに感謝します。
「お墓の前で泣かないでください その中に私はいません・・・」と唄われても、やっぱり墓に向えば、無沙汰の詫びや何ごとかを呼び掛けずには居れません。

これから幾たびこの墓の前に佇めるのか・・・そんな想いを飲み込みながら、いつも小さなお寺の墓を後にするのです。


    吾亦紅(われもこう)
 
作詞 ちあき哲也・作曲 杉本真人
唄  すぎもとまさと

マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難い
さらさら揺れる 吾亦紅
ふと あなたの 吐息のようで、、、
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 ひとり逢いに来た
ただ あなたに 謝りたくて

小さな町に 嫁いで生きて
ここしか知らない 人だった、、、
それでも母を 生き切った
俺、あなたが 羨ましいよ、、、
今はいとこが 住んでる家に
昔みたいに 灯りがともる
あなたは あなたは 家族も遠く
気強く寂しさを 堪えた
あなたの あなたの 見せない疵が
身に染みて行く やっと手が届く
ばか野郎と なじってくれよ

親のことなど 気遣う暇に
後で恥じない 自分を生きろ
あなたの あなたの 形見の言葉
守れた試しさえ ないけど
あなたに あなたに 威張ってみたい
来月で俺 離婚するんだよ
そう、はじめて 自分を生きる
あなたに あなたに 見ていて欲しい
髪に白髪が 混じり始めても
俺、死ぬまで あなたの子供、、、、、、



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ある「坊っちゃん」へ捧げる<四字熟語> 

2007-09-17 19:04:00 | インポート
「坊っちゃん」と言えば夏目漱石の代表的な作品で、読まれた方も多いでしょう。
この坊ちゃん、乳母日傘(おんばひがさ)育ちながら地方の教師として赴任し、多くのしがらみに立ち向かう骨のある青年として描かれています。

今日はどこかの国のトップに座り、病気にかかったとは言え、その責任ある地位を「突然投げ出した坊っちゃん」へ、ぴったりと当てはまる「四字熟語」を以下のように贈呈してみたいと思います。

*「膏梁子弟(こうりょうしてい)」・・富裕な家の子供、美食を重ねる子供
( 政治家一族の子として生まれ育ち、何の苦労も経験していません)
                 
*「慈母敗子(じぼはいし)」・・・慈母に敗子有りという。甘い母親には甘ったれの子が育つ。過保護は子供をダメにすると言うこと
(憶測に過ぎませんが、かの坊っちゃんにそんなことが無かったかどうか?)

*「順風満帆(じゅんぷうぱんぱん)」・・・物事が順調に、好都合に進むたとえ
(親の地盤・看板・カバンを引き継ぎ、難なく政治家になりました)

*「付和雷同(ふわらいどう)」・・・自分の主義主張や信念を持たず、人の言動につられて行動すること         (内容はともかく人気が出て、選挙の顔として首相に担ぎ上げられました。この時選んだ議員も、拍手を送った国民も自分の主張が在ったのかどうか?)

*「我田引水(がでんいんすい)」・・・自分の都合のいいように理屈づけること
(戦後レジュームからの脱却などを標榜し、「押し付けられた憲法」だと勝手にきめつけて改憲を目論みました)

*「粗製濫造(そせいらんぞう)」・・・そまつなつくり方。お粗末だが数多くつくる意
(仲間だからと言う理由だけで大臣にし、次から次へとボロが出る始末。欠陥大臣の大量生産となりました)

*「本末転倒(ほんまつてんとう)」・・大切なことと、そうでないことを混同すること     
(我か彼か!!と自ら叫んで戦った選挙に破れたにもかかわらず、続投をあっさり決めてしまいました。重要なのは民意で、自らの延命は取るに足りないことだとは悟りませんでした)

*「薄志弱行(はくしじゃっこう)」・・意志が弱く、物事を断行する力に欠けること
(欠陥大臣を即処罰することもできず、意味もなくかばって墓穴を掘りました)

*「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」・・・うろたえ騒ぐこと。あわてふためいて、適切に措置できないたとえ。周章はあちこち遊び歩く、あわてふためく意。狼は動詞として“よろける”の意に使う
(期限が切羽詰っているにもかかわらず、その段取りもせず外国を飛び歩き、国内の説得と合意よりも先に他国の元首に固く約束したりして・・・あげくの果て“うろたえ騒ぎ”ました)

*「朝令暮改(ちょうれいぼかい)」・・字句の通り、たびたび変更されてあてになら無い例え
*「前代未聞(ぜんだいみもん)・・・これも字句の通りです
(国会の冒頭で所信演説をしながら、突然の辞任表明・・・これほど国民や国会を冒涜した例はありません。まったくあてにならない人格です)

*「一栄一辱(いちえいいちじょく)」・・・ひとたび栄えたかと思うと、それもつかの間、すぐ屈辱的な境遇に落ちぶれるのが世の常であるということ
(それもこれも「己の才能不足に気づかなかった」報い?)

*「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」・・・気が抜けてボンヤリしたさま
*「阿鼻叫喚(あびきょうかん)」・・・泣き叫びたくなるようなむごたらしいさま
(与党の面々は何が起こったのかも解らず、ただウロウロ走り回るありさまです)

*「気息奄々(きそくえんえん)」・・・息も絶え絶えの様子、状況。
*「蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)」・・・<蝸牛角上の争い>といい、取るに足らない争い。蝸牛はかたつむりのことで、その角の上で争っているようす
(茫然自失から抜け出そうとする与党の面々・・・さっそく総裁選びの段取りに入ったものの、しょせんは気息奄々、でんでん虫の角の上での争いに見えてしまいます)


以上長々と「四字熟語」を並べ立てましたが、政治、経済、世情など、すべからく後退気味のこの国の昨今です。

しょせん庶民は<「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」・・・薪の上に寝て苦い肝を嘗める。あらゆる苦難に耐えること>の気構えで、これからの更なる混沌の毎日を送らねばならないのかもしれません。

今日のこの雑記で「四字熟語」をめったやたらと引用してしまいましたので、当分これを見合わせることにしました。あまりにも「食傷気味」なものですから・・・



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「天国」とか「極楽」とかのこと

2007-09-09 19:38:00 | インポート
  
台風9号は東日本を見事に縦断し、8日北の国を通り去り消滅しました。
台風が真上を通ったにもかかわらず、この北の国、当地での被害は予想したよりも少なくて済みました。

それにしても多かれ少なかれ被害を被った被災地のみなさまに心からお見舞いを申し上げるところです。

台風一過の空はいつものことながら穏やかな日差しが戻り、強風、豪雨の日々からみれば、まるで天国か極楽を思わせるような感がしてなりません。

そんなことを想いながら、ことさら信仰心がある訳でも無いのに「天国」とか「極楽」って何だろうかと、辞書を開いてみました。いろいろなことが記してありますが、
「天国」・・・苦難の無い楽園、比喩的に心配や苦しみの無い理想的な世界。

「極楽」・・・きわめて安楽な場所や境遇。
と言った解説が目につきました。

話しが飛躍します。
いま中央、地方を問わず「役所の腐敗ぶり」が大きな問題となっています。日々暴かれる「社会保険庁」のデタラメぶりは甚だしく、聞くほどに怒りが心頭に達します。

このいたるところでのお役人のデタラメぶりは、なにも今始まったことでなく、長年にわたって指摘されてきたのですが、国民の怒りが大きなうねりとならず、いつもうやむやにされて来ました。

血のにじむような思いで納めるいわゆる「血税」を、まるで己の持ち金のように無駄使いをし、挙句の果ては「私服に入れる」ことまでするに至っては・・・この世もすでに終わりかと思わずには居られません。

そのこともさることながら、役人の世界でのそう言った「怠慢、悪徳行為」が、多くの場合不問に付されるかもしくは公にされず、庇い合いながらこっそりと内部処理されていることに驚きます。

さらに問題を嗅ぎつけてするどく迫る報道陣に、殆どの渦中のお役人は「知らなかった、説明の必要無し、無言・・・」で押し通します。
多くの場合、そこには職務への責任感、人としての矜持が見られません。

民間の企業ではとっくに「懲戒解雇、裁判沙汰」になるだろう事例でも、お役人の場合はほとんどそれが適用されていません。

まさにお役所というところは、そこに働く人々にとって「天国か極楽」に他ならない・・・と思ったりするのです。

私たち庶民が本当の意味での「天国・極楽」で安住するためには、日頃からの絶え間のない監視の目と小さな行動が必要なのかな?などと思いながら、台風一過の青空を眺めたこの日です。

「台風-青空-天国・極楽」と三題話しになりました。
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