かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

届かなかった夢・・・・タイガース散る

2003-10-28 22:26:00 | インポート
負けましたので、記事が今日になりました。
そうです「阪神タイガース」は日本シリーズで十八年ぶりの夢を叶えることができませんでした。

万年びりカスを続けたタイガースがリーグ優勝を果たしました。それだけでもオールドフアンは感無量でしたが、ひょっとしたら日本シリーズでも・・・と、つい見果てぬ夢を見てしまうのでした。

しかし、冷静に彼我の戦力を比較すれば、戦う前から結果は明らかです。それでも「勝ち」を信じるトラ狂の面々、心の中の矛盾をひた隠しにかくして応援に躍起でした。

よく頑張りました。指揮官の「引退」騒ぎがおおやけになり、選手達も動揺があったでしょうに、強敵を「王手」をかけるまでに追い詰めました。が、最後はやはり打力の差が表れました。

さてさて、この「阪神タイガース」、来シーズンは新しい指揮官の下で、どんな戦い振りを見せてくれるのでしょう。
以前に記しましたように、せめて毎期Aクラスに踏みとどまって、開幕戦を甲子園で戦って欲しいものと、ささやかな願いをもう一度繰り返してつぶやく、一人のフアンではあります。

ところでみなさん、「89円のジョナゴールド」や「77円のさつま芋」などなど、もうお買い求めになりましたか?
勝負の行方より「優勝、感謝セール」だけが楽しみ・・・という人々。
「肩身が狭い・・・」などとお嘆きあるな
そういう人々もまた、立派なフアンの一人なのですから。
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明るくなりそうな話題――「知床」のこと

2003-10-23 20:01:00 | インポート
10月17日にもう一つの大きなニュースがありました。
このところ暗い話しばかりの北海道にとって、久しぶりに明るい(・・くなりそうな)話題です。

ご存知「知床半島」の自然をユネスコの「自然遺産」に登録してもらうべく、環境庁として04年早々に推薦書を提出するとのことです。
順調に行けば05年6月の委員会できまるのだそうです。

私自身、深夜の当該TV番組を興味深く観る程度で、「世界遺産」のことはよく知りませんでした。「白神山地」と「屋久島」が登録されていること・・・程度の知識しか持ち合わせていません。以下は「北海道新聞」からの書き抜きでのおさらいです。

===「世界遺産」とは===
ユネスコが1972年に採択した『世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約』に基づき制度化されたもので、「遺産」は三つに別けられます。

●自然遺産――
自然を対象にして。(世界で149件登録されており、日本では「白神山地」と「屋久島」のみ)      
●文化遺産――
遺跡などを対象に。(日本では「姫路城」「広島原爆ドーム」など9件ある)
●複合遺産――
文化と自然両面で価値が高いもの。

■自然遺産への登録基準(条件)■
① 生命や地球の歴史での証拠となる地形や地質を有する地
② 生物進化の見本となる生態系が現存する地
③ 優れた自然美を持つ景観がある地
④ 絶滅危惧種など、重要生物の生息地であること

登録されるには、上記の基準を一つ以上《③を含む場合は二つ以上》を満たすこと、さらに類似の自然遺産と比較して独自性があり、法的措置などで「保護が担保」されていることが必要。

で今回、環境庁が数ある候補地から「知床」を選んだ主な理由としては

――オオワシ、シマフクロウなどの希少種が生息する地
――世界最南端の流氷接岸地
――北方、南方系の動植物が交錯する地

などの多様性が評価を高めたとのことです。


さて、上記のように「知床の地」が世界遺産に正式に登録されるのはまだ先の話しです。
先回「朱鷺の死」で書きましたように、少しでも自然が保護され、そのままの姿で次世代に継承されることは喜ばしい限りです。
わが国最後の秘境(手付かず・・という意味で)「知床の地」が、この制度の適用によってさらに保護が強化されることを願いたいものです。

とは言うものの、現実はそう簡単には行かないようです。
ご存知のように、北海道が寄って立つ産業の三大柱は「農業、漁業、観光産業」です。

知床の海は漁業資源が豊富なことで知られています。「かに、ホッケ、すけそう、鮭、昆布」などなど、ご承知の通りです。
この、豊富な漁業資源を狙う”ギャング”達(人間達はそう呼びます)、たとえば「トド」などは、現在ある程度は駆除の対象になっているようです。
しかし、自然遺産に登録されれば、それらの”ギャング”達は駆除から保護の対象になるでしょう。漁業関係者はこの辺の「被害の増大」を今から恐れています。

「観光産業」はもっと話しが複雑になります。
「知床」を訪れた方々は多いことでしょう。
この地方は、北海道の観光地のNo.1的存在です。
いま現在でも観光客の増加に比例して、自然が少しずつ破壊されております。《カムイワッカの滝や知床五湖への規制がそれです》
自然遺産に登録されれば、当然それを売りにして観光客の増加を目論見ます→→自然破壊につながります→→規制が強化されます→→観光客の見所が無くなり、足が遠のきます。
といったように「観光産業」にとって自然遺産への登録が喜ばしいのかどうか? 一部ではすでに疑問符を投げかけるむきもあるようです。

ことほどさように「自然保護と人間生活」の共生は困難さを伴います。
ですが、最後のニッポニア・ニッポンとなった「朱鷺のキン」の死を無駄にすることなく、行政も住民も知恵を出し合って進む以外にありません。

知床の自然が「世界遺産」に登録されることを誇りに、これをしっかりと後世の人たちに残す義務感を、一人一人が思いの底に持たねばなりません。


以下は余談です。
知床半島のある地方は、小選挙区制での「北海道七区」とされております。
ご存知「疑惑の問屋」と言われた人の選挙地盤です。
近く公示される衆議院議員選挙には「病気治療」を優先させ、文字通り泣く泣く出馬を断念しました。
公共工事を優先させる「実力者?」のとりあえずの失脚と時を同じくして、「自然保護」という大きな網が被せらようとしている今回の事態です。
もしかしたら・・・環境庁辺りも、彼の人の影響力が薄くなったのを見計らって、待ってましたとばかりに推薦手続きを進めたのでは?・・
などと思うのは「下司の勘ぐり」と言うものでしょうか。

すがすがしい「大自然」の話しと、どろどろした「政治の世界」の話しを、同時進行で進めることの違和感を強く感じながらの、今日の「雑記」です。






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当たった予感・・・・中坊公平さんのこと

2003-10-19 18:50:00 | インポート
弁護士、中坊公平さんの人となりや、その業績に尊敬の念を抱いております。

10月17日の夕方、次のようなニュースが伝えられていました。
「東京地検は、中坊公平氏の起訴を見送る方針である。氏が天職というほどの”弁護士”の職を辞したことが影響したのでは?・・・」と。

{住宅金融債権管理機構}が実施した債権回収をめぐり、社長だった中坊さんは部下と共に詐欺容疑で刑事告発され、地検の事情聴取を受けていたのです。

ご存知のように、中坊公平さんは「森永砒素ミルク事件」や「豊島(てしま)の産業廃棄物撤去」「豊田商事事件の債権回収」などなど、大きな事件での徹底した被害者側に立った活躍で知られております。

その中坊さんが、当時の政府にその手腕を買われて{・・・機構}の社長に就任しました。
{・・・機構}の債権回収額が多ければ多いほど、結果として国民の負担が軽減されるという仕組みです。
――――{住宅金融債権管理機構}はすでに{整理回収機構}に変り、中坊さんは社長も辞し{回収機構}の顧問も辞めている―――――

政府にとっては、これほど都合のよい人選はありませんでした。氏は持ち前の正義感から「知恵をしぼり、回収に全力」を注ぎました。その途上で「法に触れるような行為を部下に指示した」ということが今回の告発の中身のようです。

こんな結末になった今だから言う訳ではありません(キッパリっ)
中坊さんに、政府のご用である{住管機構}の役が廻って来た・・と報じられたとき、思わず
『だめッ、だめだッ、引き受けるな!!必ず後悔するから・・・』と叫んだのを覚えています。

中坊さんの人となりを知れば知るほど、体制側(古い言い回しです)の向こう側に居てこそ力が出せる人・・・と思っていました。
なによりも氏は、仕事上では「政治を動かす」手法を難なく操ります。ですが、私的にはこれほど政治屋の世界が似合わない人も、また居りません・・・と私はいまでもそう思っております。
人一倍「法を守って」きた中坊さん、自分の行為が法に触れると疑念されることは、なんとも残念に思い、身の処し方も止むを得ないことかと考えます。

しかし、、住専問題から銀行への資本注入(税金から)までの、一連の流れをつぶさに眺めてみれば、本当の意味で「法に触れている」のは誰か? 「裁かれるべきは誰か?」がはっきりと透けて見えてくるのです。

中坊さんには、まだまだ天職の”弁護士”として頑張って頂きたかった、と思うのは私だけではないでしょう。
例えば「諫早湾の干拓地問題」「ダム建設是非訴訟」など氏の活躍場所は限りなく大きかったでしょうに・・・心残りなことではあります。

長年、宝くじで100円すら当たったことの無い私です。
ですがこの中坊さんへの「予感」だけは見事に当たってしまいました。
なんとも悲しい思いのする当たりくじでした。

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朱鷺の死

2003-10-12 22:48:00 | インポート
人々にとって、03年10月10日は忘れられない日になりました。

佐渡のトキ保護センターで、日本産でただ一羽残っていた朱鷺の「キン」が死亡したとのニュースが伝えられました。

戦前までは、日本のいたるところで見られたこの鳥も、ごたぶんに漏れず乱獲と環境の悪化で急激に数が減り「保護しなければ絶滅か・・」と気づいたときはすでに手遅れでした。
この間、中国の好意で固体を増やすべく努力して、現在39羽の朱鷺が生息しているとのことです。
今後これらを野生化させ、ケージの中での飼育から自由に飛び回ることが出来る地域を広げていく計画のようです。

―――― Today Birde、Tomorrow Man―――
     鳥たちのいのち、私達の明日

(財)日本鳥類保護連盟という団体が毎年発行しているカレンダーに、上記の警句が刷り込まれております。
このカレンダーには、スズメとかホオジロ、コハクチョウなど、私達の身近にいて、親しみのある「鳥たち」が、なんとも可愛く載っています。
日本産の朱鷺が絶滅したのは、環境への対応力が、他の鳥たちよりチョッと足りなかっただけに過ぎません。
同じように絶滅の危機に瀕している鳥たちは数知れません。
《北海道で生息する鳥たちの中でも、シマフクロウ、ワシミミズク、エトピリカなどがそれ》

CAFEのお仲間の多くが自然をこよなく愛し、風景や野の花などをデジカメして送ってくれます。文字だけではいささか殺風景なPCのやり取りの中で、心を潤してくれる「貴重な画像」とありがたく受け止めております。
そんな草花の中にも「絶滅を危惧」される種類がいくつもあるようです。

地球上に人類が生き延びていく上で、文明、文化を発展させて行きます。
そのためには自然の破壊は「仕方ないこと」と思われて来ました。
それは今でもなお止まることなく続けられています。

ここ十数年来、ようやく「自然破壊への警鐘」が世界的にいわれるようになって来ましたが、轟然と走る機関車のような「破壊の速力」を押しとどめることは、ほとんど不可能に近いことです。
それは私達の日常の生活を見つめてみればよく判ることです。
電気や水、食べもの、着るもの一つとっても、なんらかの形で「自然の破壊と引き換え」に手にしたものに他なりません。

だからと言って自然に全く手を触れずに、人類が生き延びることは出来ません。
「自然と人類の共生」を激しく模索し、なによりも一人一人が「これ以上周りの環境を汚さない!!」という小さな決意を固める必要があります。

鳥や草花がのびのびと生息できる豊かな環境を、一平方メートルでも多く広げていくことが肝要です。
でなければ

朱鷺の絶滅は、私達人間の明日の姿・・・・

となることは必至です。


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天災と人災

2003-10-02 01:05:00 | インポート
『災害は忘れた頃にやって来る!!』

使い古された言葉ですが、決して疎かにしてはなりません。
自然がもたらす突然の猛威には、及ばずながら「備え」を固めて置く以外にありません。

今年の北海道地方の災害は「忘れるいとまも無く」立て続けにやってきました。

七月、八月の冷夏で、暗い気持に取りつかれて居る最中の「台風10号」の上陸でした。
日高地方を中心とした広範囲にわたる被害は、一ヶ月半経ったいまでも生々しく残り、一部地域では未だに「生活水」にも困っている状況です。
この台風の被害は、最近ようやく「激甚災害」に指定されました。(但し、農地・農業用施設・林道への被災に限って)
ダム湖一面を覆い尽した流木、泥流に埋まった牧場、土砂による昆布や推貝の漁礁被害などなど、損害を挙げたら切りがありません。

その台風災害を忘れる間もないその数日後、今度は「十勝沖地震」の発生です。
9月26日早朝の、二度にわたる激震には震源地から遠い当地に居ても驚きでした。
地割れ、液化現象、津波の襲来、めちゃくちゃの室内・・・などなど。
こと細かにこれを伝えるTVニュースにより、状況については皆さん先刻ご承知のところです。
そのお終いは、念入りに二回にもおよぶ石油コンビナートの「タンク火災」でした。

このたびの台風や地震に際しては、その規模の大きさの割には犠牲者、家屋の倒壊などの被害が小さかったのは幸いでした。(人口が密集していなかったので・・・)

人類は、いまのところ自然の猛威、災害から逃れるすべはありません。
宇宙のはるか彼方、火星にまで進出しようとたくらむアメリカですら、巨大なハリケーンの猛威にさらされていますし、時として巨大地震の被害を受けたりもしております。
「天災」をいかに予知し、被害を最小に抑えるかが人類の目下の大きな課題です。

そんな意味合いから今回の冷夏・台風・地震という「天災三重奏」を眺めて見ますと、もう一つの災害『人災』という言葉が見え隠れします。

【冷夏】
当初「平年並みの気温で推移、もしくはそれ以上の気温になる・・」との気象庁の予報でした。それがみごとに外れ、農作物は不作、夏物商戦は裏目、さらなる景気下降の大きな要因となりました。
自然を予報する事の困難さは痛いほど理解できます。
できますが、気象庁もプロ集団を自認するならば、いま少し正確な予報をして欲しいものです。これほど科学が発達し、過去のデータの蓄積も豊富になっている訳ですから。

【台風】
この台風で犠牲になられた人々の大半が、そうならずに済んだのでは?という疑問が湧きます。
台風の接近に伴う豪雨は予想されたところです。河川の氾濫と道路の寸断も明らかです。
道路と河川を管理する役所が、早めの通行止めなどの適宜な処置を取っていれば?と後に問題視されました。開発局だ、土木現業所だと責任の擦り付け合いをして、結局はその責任はウヤムヤとなってしまいました。
挙句、犠牲者という現実だけが重く残っているのです。

【地震】
例えば、日高地方の海岸部に位置する「浦河町」の辺りは地震のメッカです。
ここ何年来、日に何度も有感地震を体験しています。
ですから今回の変事にも、役所も住民も慌てず騒がず行動しました。日頃の「危機管理意識」がもたらした好例と言えるでしょう。

ところが「危機管理」の欠片さえ持たないのでは?と思われる民間企業がありました。
《平成十五年・十勝沖地震》と名づけられた今回の地震の掉尾を飾る?石油タンク火災を起こした「○光○産」のことです。

この企業は2000年2月に、道内で初のコンビナート火災を引き起こしてから今回で五回もの重大火災を発生させています。
今回の二度の火災も、地震が引き金であったかもしれませんが、これほど大騒ぎになったのは、この企業の「危機管理意識」の甘さが原因では・・・と思わずには居れません。
この火災で人的被害は無かったものの、だからと言って「思った通りに燃え尽きさせ、鎮火し
たのは何よりも嬉しい・・・」とコメントする最高幹部のどこか「異常な感覚」に、薄ら寒さを覚えたりします。

『災害は忘れた頃にやって来る!!』
充分に気を配っていても、ある程度の被害は避けようがありません。
しかし、どんな災害でも後で検証して見ると、必ずと言って良いほど「人災」の部分が多く見受けられます。
世の中これだけ情報網が発達し、それぞれが「痛い経験」を共有する事が可能となりました。そして、そこから多くのことを学び、同じ愚を繰り返さないよにすべき、だと思うのですが・・・
いつの時でも、一般の人々が「人災」の犠牲者になる・・と言っても過言ではないようです。


とうとう暦は10月に入りました。
北国は日増しに寒さがつのってきております。
冷夏に打ちひしがれ、台風や地震のトリプルパンチに見舞われた「北海道の人々」は、当然のことながら今年の冬を『極寒』になると、心中ひそかに思ったりするのです。

あい変わらず「暗い話し」になりました。
たくさんのCAFEのお友だちからお見舞いのお言葉を頂きました。この場であらためて厚く御礼申上げます。



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