かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

いま流れる三種の泪 

2011-02-26 10:47:00 | インポート

地球規模で頻発する大きな災害に、人々はなすすべを知りません。

異常気象による豪雨、豪雪、旱魃などの被害や、火山の噴火に大規模な地震や津波などなど・・・

ニュージランドで発生した大地震では、大きな被害が起きています。
日本からの語学留学の若い人々がこの被害に遭遇しています。
安否が気遣われている人々、救出するタイムリミットとされる72時間がむなしく過ぎていきます。

かの都市で生活する人々の困難さと、希望に燃えて語学学習を志している若者たちの無事を願い、そのご家族の心労を思いながら涙を流します。

北アフリカや中東各国で、貧困と不公平、思うことも言えない強権支配から抜け出そうと、人々は死を賭して起ち上がりました。

21世紀のこの時代でも、多くの国々ではいまだに「人が人として認められない」状況が続いています。

『freedom』 自由をッ!!と叫びながらデモの隊列に加わる多くの人々の勇気と、その困難さに強い連帯を覚え、なみだがこぼれます。

自然界の異変、国家間に横たわる数々の軋轢、内を見れば不景気と失業者の増加、少子化傾向と福祉の貧困さ・・・などなど。

国の先行きを根本的なところで見通さねばならない昨今、この国の政治屋たちは「身内の矮小な欲望追及」に血まなこになっています。

変革を期待されて政権を担ったいまの与党も、けっきょくのところ「言行不一致」を見事にさらけ出し立ち往生しています。

他方野党に落ちぶれたかっての政権党は、自分達がやってきたと同じような「敵失」を、重箱の隅をつっつくように取り上げて復権のみを声高に叫んでいます。

災害で救いをもとめる人々の叫び声、死を掛けて自由を求める人々の叫び声・・・・

それにくらべれば、この国の政治屋同士の「愚かな叫び声」には落胆のナミダを禁じ得ないのです。
photo by karusan from OCNフォトフレンド
<阿弥陀如来はこの混乱を救ってくれるのでしょうか?>
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変る独裁者の敵

2011-02-21 20:20:00 | インポート

チュニジアからエジプトへ飛火した変革をもとめるうねりは、とりあえず民衆の勝利が伝えられています。

いまやその変革の波は、中東、アラブ諸国全体に広がって騒乱が続いています。

報道によれば、当該国の民衆の蜂起に大きな役割を果たしているのが「ネット通信」だとのことです。

「フェースブック」や「ユーチューブ」などで、全世界へリアルタイムで騒乱のありさまが伝えられています。

独裁国家のこれまでは、国内の混乱をひた隠しにし、反対勢力を暴力で弾圧するのが常でした。

独裁国家における権力者の敵は、国内の「政敵」だけに限られてきましたが、いまや通信技術の進歩で、その国の人民の大半はもとより、世界を敵に回すことになりました。

必死に「情報統制」を行うとしますが、まるでモンスターターのように成長する「ネット通信」は、もはや独裁者の手に負えるものではありません。

この国で時として「ネット通信」の弊害が言われますが、独裁者に立ち向かう人々にとってそれは、まるで「アラジンの魔法のランプ」のように思えることでしょう。

とりあえず大きな規制を課せられていないこの国の「ネット通信」です。
くだらないいたずらや、犯罪への利用が目に余るようになれば、国家権力は必ず「必要以上の規制」を掛けてくるのは目に見えています。

日々「ネット通信」を利用する私たちは、独裁者に敢然と立ち向かっている「ネット通信者」たちに思いを馳せながら、健全な「ネット通信」の発展に協力せねばなりません。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<借用画像・一日も早い平穏が来ますように・・・>
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「自己責任」という言葉は死んだのか? 

2011-02-02 21:23:00 | インポート
四大文明の発祥地エジプトが騒乱のまっただ中にあります。

かの国の政治体制、国民の日々の生活への不満などなどは知るよしもありません。
なにせ一度も訪れたことがないのですから・・・

古代エジプトは、紀元前3000年~前30年クレオパトラの自殺でローマ帝国に支配されるまでのことを指すとのことです。
3000年の間に花開いたエジプト文明は、その後の世界文明の発展に大きな影響を与えています。

なによりも近年発掘される、数々の遺跡や発掘物は、その巨大さや美的感覚のみごとさで現代の私たちを驚かせ堪能させてくれます。

そのエジプトへの日本人観光客の数は、年間約6~7万人ぐらいでしょうか(記入者推測)
このたびの「エジプト騒乱」で日本人観光客の帰国が困難になり、およそ500人が数日空港に足止めされたようです。

きょう2日、その人たちの一部が、政府の派遣のチャーター機で帰国しました。
さぞやホッとしたことでしょう。

それはともかく、ニュースなどで見たカイロ空港などで帰国を待つ観光客の言動に疑問を持った一人です。
たしかに日本政府の救出手配が、他国のそれより遅れたことは事実なのでしょう。
ですが、現地空港内で救出に躍起になっている外交官(らしき人)へ、激しい言動で食って掛かる「残され観光客」にはあきれるばかりでした。

チュニジアから波及した「エジプト騒乱」は、日本人観光客にとっては青天の霹靂だったのでしょう。
世界各国を観光する日本人は、ますます多くなると思いますが、世界情勢はそんなに甘くはありません。

風光明媚な国、歴史的価値を持つ国などの多くに、国情の混乱や自然災害がついて回ります。
平和ボケしているこの国ですら、天変地異・災害は日常化しています。

少なくとも観光で他国を旅する日本人は、そこのところをじゅうぶん頭に入れて『自己責任』という言葉を噛みしてもらいたいものです。

他国への観光旅行者だけでなく、昨今なにごとにおいてもこの『自己責任』という言葉が死語になりつつあるのは、嘆かわしいと思ったりするのです。

ツタンカーメンさんもそう言ってるかもしれません。
photo by karusan from OCNフォトフレンド
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