――「生物多様性の保全条例」の制定――
ちょっと変わった条例が、全国で初めてこの23日北海道議会で成立しました。
北海道「固有の生態系保護」をめざすことを目的としています。
動植物の外来種が、さまざまな被害を及ぼし、この国の固有種の存在を脅かしていることは早くから指摘されていました。<o:p></o:p>
一般に知られるところでは、動物で「アライグマ」、魚種で「ブラックバス」、昆虫類で「アルゼンチンアリ」が挙げられます。
このたび制定された条例のねらいは、次のようなところにあるようです。<o:p></o:p>
◎ 希少動植物の保護<o:p></o:p>
◎ 野生鳥獣への餌付け禁止<o:p></o:p>
◎ 生態系に害を与える外来種を放すことの禁止<o:p></o:p>
◎ 違反者には刑事罰を科す<o:p></o:p>
などなど・・・
*カブトムシ *アライグマ *シマリス *カイウサギ(飼いうさぎ)<o:p></o:p>
* アカウミガメ * ニジマス * ゲンジボタル<o:p></o:p>
が載っています。<o:p></o:p>
養殖までして美味しくいただく「ニジマス」や、こどもたちが捕獲・飼育に夢中になる「カブトムシ」まで規制の対象になります。<o:p></o:p>
一部は食糧難を救うためだったとしても、外来種の多くは人間が勝手に持ち込み、山河に捨てて繁殖してしまった例が多いのです。<o:p></o:p>
「アライグマ」や「ブラックバス」の被害はその典型です。
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この条例が厳格に施行されますと、子供たちが飼っている「カブトムシ」を捨てたとしても罰金が科されることになるのです。<o:p></o:p>
この国はいま、勝手な人間の『自業自得』と笑ってすまされない事態に陥っているのかもしれません。 <外来タンポポ>