かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

勝手な人間どもへのふくしゅうか?

2013-03-23 16:32:17 | 日記・エッセイ・コラム

 ――「生物多様性の保全条例」の制定―― 

ちょっと変わった条例が、全国で初めてこの23日北海道議会で成立しました。Photo_2
 

北海道「固有の生態系保護」をめざすことを目的としています。

 

動植物の外来種が、さまざまな被害を及ぼし、この国の固有種の存在を脅かしていることは早くから指摘されていました。<o:p></o:p>

 一般に知られるところでは、動物で「アライグマ」、魚種で「ブラックバス」、昆虫類で「アルゼンチンアリ」が挙げられます。Kabutomushisum


このたび制定された条例のねらいは、次のようなところにあるようです。<o:p></o:p>

  希少動植物の保護<o:p></o:p>

  野生鳥獣への餌付け禁止<o:p></o:p>

  生態系に害を与える外来種を放すことの禁止<o:p></o:p>

  違反者には刑事罰を科す<o:p></o:p>

 などなど・・・

この条例に指定される可能性のある「動植物」としては130pxoncorhynchus_mykiss

*カブトムシ *アライグマ *シマリス *カイウサギ(飼いうさぎ)<o:p></o:p>

 * アカウミガメ * ニジマス * ゲンジボタル<o:p></o:p>

 が載っています。<o:p></o:p>

 養殖までして美味しくいただく「ニジマス」や、こどもたちが捕獲・飼育に夢中になる「カブトムシ」まで規制の対象になります。<o:p></o:p>

 一部は食糧難を救うためだったとしても、外来種の多くは人間が勝手に持ち込み、山河に捨てて繁殖してしまった例が多いのです。<o:p></o:p>

 「アライグマ」や「ブラックバス」の被害はその典型です。135c4e1
<o:p></o:p>

 この条例が厳格に施行されますと、子供たちが飼っている「カブトムシ」を捨てたとしても罰金が科されることになるのです。<o:p></o:p>

 この国はいま、勝手な人間の『自業自得』と笑ってすまされない事態に陥っているのかもしれません。   <外来タンポポ>                                        

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うれしい話もあります

2013-03-09 16:48:07 | インポート

 「白い闇」と言われる暴風雪や、大量の降雪の被害などで、この冬の北の国は沈み気味です。

そんな昨今うれしい話題がありました。4936_0

数年前にもここで話題にしたような気がするのですが・・・

 この冬、北の国の日本海沿岸であの「ニシン」が豊漁となっているとのことです。<o:p></o:p>

 なるほどスーパーの魚売り場でも、けっこう豊富に安く売っているのが見受けられます。

庶民的な魚が「まぼろしの魚」とまで言われて、一時は宝石並みに珍重されたものです。<o:p></o:p>

 稚魚の放流などの涙ぐましい努力の甲斐があったのか、ここ数年石狩管内沿岸、小樽管内沿岸に「群来(ニシンが産卵・受精のため沿岸に押し寄せるさま)」が見られようになりました。<o:p></o:p>

 雄魚が放出する精子で、海岸近くの海が数キロにわたってがまっしろになるのです。25toyoikuki2
 <o:p> </o:p>1月から始まった漁期半ばの2月末で、漁獲量が2030トンに達したとのこと。

戦後(1950年頃)に突然漁獲量が激減してから、2009年の豊漁2059トンに迫る、それ以上の豊漁になるのはまちがいと・・・・漁業関係者はうれしさをかくしきれないようです。

 

調子に乗ってまたまた「乱獲」しないよう願っているのですが・・・・

<o:p></o:p>

Nishin2
*海藻などへの産卵もよう

<o:p></o:p>

<画像は借用しました>

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「白い闇」と「雪の海」の恐怖

2013-03-04 19:12:40 | 日記

 きょう4日、政府がこのたびの東北・北海道の「暴風雪被害」の実態把握をすべく、関係閣僚会議を官邸で開いたそうです。

 3月2日未明、オホーッツク海に発生した低気圧が、海上の水蒸気を取り込んで猛烈に発達しました。

これにより、根室管内では2日午後9:00ころ、観測史上最高の23.7m、オホーッツク管内では同じく観測史上最高の30.4mの暴風が襲ったのです。

 

夏や秋の台風被害が比較的すくない北海道は、春が近づくこの時季に発生する「暴風雪被害」が恐れられています。

この「暴風雪」は、文字通り一寸先も見えない「白い闇」と、嵐の海のような「雪の海」と化します。

 大型車両でも停止せざるを得なくなり、小型車はたちまち吹きつのる雪にうずまってしまいます。

うずもれた車の中にとどまった4人の家族が、痛ましくも犠牲になりました。

車から脱出しながらや徒歩帰宅の途中、家を目の前にして雪原で凍死された人が3人にもなりました。

 

北の国に住む人々は、この時季の「暴風雪(ホワイトアウト)」の危険性はじゅうぶん知ってはいるはずですが、それでも自然の猛威の前にはなすすべもありません。

 それにしても、普段から車の利便性に頼り切って『冬季の車載用具』の準備がおろそかになっていることを危惧します。

作業手袋、長靴、鉄製スコップ、牽引ロープや毛布などをぜひとも搭載して欲しいと・・・このたびの犠牲者を悼みながら思うのです。

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シカタが無い・・・エゾシカの駆除

2013-03-02 17:54:49 | 日記・エッセイ・コラム

 2日、当地の新聞に「エゾシカ捕獲、順調・・・」という記事が載っています。

北海道と釧路管内・白糠町が、自衛隊などと連携して実施する「エゾシカ捕獲事業」が31日から始まったのだそうです。D_deer19

同町の国有林で、自衛隊のヘリコプターから群れを探したり、車で移動しながら撃つ「流し猟」などを取り入れて、昨年の初日を上回る28頭を捕獲したとのことです。

<o:p></o:p>

 エゾシカは、明治初期の開拓期からの乱獲と、大雪・寒冷による大量死で、一時絶を危惧されたことがあります。

それが、1900年代後半(戦後)から、とくに1990年代に個体が増加しました。

2010年度の全道の個体数は65万頭あまりと推定・公表されています。<o:p></o:p>

 増加の要因は、牧草地や植林地などの、人工的自然環境の変化が、結果的にエゾシカを飼育する状況になっているからだと言われています。<o:p></o:p>

 さらに温暖化傾向で、自然死が減ったことや天敵のエゾオオカミが絶滅したことなども増加の一要因だとのこと。D_deer24


 増えすぎたエゾシカによる「農林業被害」が甚大になっています。 農作物では「トウモロコシ・小麦・甜菜・バレイショ・豆類・牧草」などが挙げられます。

林業では「木の樹皮」が食われ、樹林全体が枯れる被害となっています。 

樹林の壊滅は水資源の枯渇や、川や海での漁業に悪影響を与えます。<o:p></o:p>

 農作物の被害は、1955年頃は500万円程度でしたが、1976年に1億円を突破してから急激に増加し、1996年には50億円ほどの巨きな被害額となりました。

一時減る傾向にありましたが、2010年にはまた50億円を超えてしまいます。

 

さらにエゾシカによる交通事故は年間1800件、列車遅延件数も年間1400回ほどとにもなっています。<o:p></o:p>

またエゾシカが食べる植生(草類)とそうでない植生が偏って、自然界の植生に異変も起きています。200712191449

エゾシカの増加の要因は自然界にもありますが、なにせ捕獲のためのハンターが不足していることが大きな要因となっています。

ハンターの高齢化と動物愛護の思いや、銃に対する忌避感情などで、ハンターが減る一方なのです。

「ハンターは絶滅危惧種?」などと自嘲めいた言葉が聞かれる昨今です。<o:p></o:p>

 北海道を訪れてくださる観光客の人々には、たまさか現れる「エゾシカ」に歓声をあげられますが、農作業、林業にたずさわる当地の人々には幾多の苦労話が潜んでいることも知ってほしいものです。

道内の観光旅行をなさる皆様、どうか『エゾシカとの事故』に遇われず、『エゾシカの肉を食し、お土産』にお持ち帰りいただきますよう願うところです。

 

20111213_4fe93a

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