‘05年も数日で終ろうとしています。
政治を見れば、国と地方ともどもの財政破綻、剥き出しの増税策、近隣諸国との軋轢などなど。
社会面では、留まらない凶悪犯罪、金品詐欺にカード偽造、ITシステムの欠陥による混乱、極めつきは耐震強度偽装事件です。
果てしもない暗い世相に神もお怒りになられたか、異常気象による記録的な大雪でこの国の人々に鉄槌をくだしています。
と、そんな想いで新聞を広げましたら、年末恒例の「あなたが選ぶ10大ニュース」が発表されて居りました。
世界の、また全国的な10大ニュースは、四大新聞やそれぞれの地方紙ともほぼ同じようなものかと思います。
この北国のそれはどんなものであったのか、もう一度それぞれの場面を思い起こしながら列記してみます。
①駒大苫小牧高校、夏連覇
②知床、世界遺産に
③旭山動物園、夏入場者167万人
④根室沖で漁船転覆(イスライル船籍のコンテナ船に当て逃げされ、漁船の乗組員8人が死亡)
⑤道内でも灯油価格高騰
⑥北海道新幹線着工
⑦丸井今井、抜本再建へ(地元の老舗デパート。経営不振で店舗閉鎖と本州大手デパートの支援を仰ぐことに)
⑧衆院選、道内は民主勝利
⑨市町村合併相次ぐ
⑩札幌でポィ捨て条例施行
となっています。
全国的に景気浮揚が言われる中で、この北国に明るさは戻らず、雇用者の平均給与は下がりつづけています。
そんなムードをいくらかでも払しょくしてくれた話題が①~③のニュースかと思います。
とりわけ高校球児の頑張りは、いまだに信じ切れないながらも多くの道民に「喜び」を与えてくれました。
さて、この時期に来て来年のことを言ったところで「鬼が笑う」こともありませんでしょう。
年末の10大ニュースの、せめても7~8番くらいまでは「明るい」話題で占めて欲しいものです。
なによりも社会事象での“凶悪事件”、“欺き事件”の絶滅を願うところですが・・・しょせん無理な神頼みとなるのでしょうか?