かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

バルク散る・・・

2004-05-30 19:20:00 | インポート
五月の最終日曜日、ここ札幌は爽やかな五月晴れの下「百花繚乱」を満喫する一日を過すことができました。

そんな絶好な天気の一日、市内の小学校の大半で「春の大運動会」が催されました。

校庭にうず高く積もった雪が融けてから約1ヶ月、懸命な練習を積み重ねての晴れ舞台です。
足の速い子も、遅い子も、力いっぱい走りきるその姿に、グラウンドを取り囲んだ多くの参観者からも盛んな拍手が沸いておりました。

同じように晴れ上がりはしましたが気温の高い東京競馬場は、13万人ものファンで埋め尽くされ「第71回日本ダービー」が開催されました。

選ばれた優駿18頭の中で、地方競馬の星「コスモバルク」は二番人気に押され、枠順も好位置の5枠9番でした。
フアンとしての期待感はいやが上にも高まります・・・・・

皐月賞の無念さを晴らすべく、4コーナー手前で早くも仕掛けたバルクです。トップに出たのもつかの間、追って来るカメカメハ他の強敵に巻き込まれます。
自慢の差し足もいま一つ延びず、あえなく馬群に飲み込まれ、そのままのゴールインでした。

上位入賞すらならず、なんとも残念な結果に終ってしまいました。

わずか400万円で買われたこの馬が、綺羅星のごとく居並ぶ高額馬を向うに廻し、最高のレース「日本ダービー」にまでたどりついたことに、庶民フアンは「せめてもの夢」を託しはしましたが-―――――――
     今日、コスモバルクは散りました。


さくら前線の終着駅

2004-05-16 21:20:00 | インポート
GW.の後半にやっと咲いた我が家の庭の「ソメイヨシノ」でした。
『どうしたわけか』今年は花付きが悪く、いつものような妖しさを観ることができませんでした。

いまこの街では、八重桜がボッテリと田舎臭く主役を張っているところです。
それも、今日のこの恨みの雨で、見る影も無い「化粧剥げ」の姿に成り果ててしまいそうです。

きょう、道東の釧路で「さくらの開花」が宣言されました。

去年の12月頃から始まったこの国の「さくら前線情報」でした。
土地々のみなさんは、その情報を待ち焦がれ、咲いた、咲か無いと一喜一憂し、その妖艶さ華麗さに酔いしれたものです。

その「さくら前線」も約半年の長旅を終えて、終着駅「釧路」にたどり着きました。

この前線の終着駅は、長い間「根室」がその栄誉を担ってきました。
ところが今年も含めて過去4年間、「釧路」がその代役を果たして居るようです。
なにか気候の変化でもあるのでしょうか? 確かなところは判りません。

この釧路での開花は、平年より二日早く、去年より六日も早かったのだそうです。

いよいよ北海道もみじかい夏を迎える季節となりました。

ーーーーーーー*(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)**(桜)*ーーーーーーー


さくら伝説

桜の樹の根元には
死人が眠っているという
裸の男と女が
土の下に、、、、下に、、、、
この世で結ばれなかった愛の
恨みの涙を吸って
桜はあんなにも美しく咲く

恋人よ さあおいで
二人の体を紐でしばって
帰らない旅にでかけよう
公園の
年老いた桜の樹は
こんどの春にちらほらと
花を咲かせるだろうか
もしも花が咲いたら
その桜の樹の根元には
ぼくたちが眠っているだろう
裸の男と女が
土の下に、、、、下に、、、、


(歌曲 日本の十二ヶ月 より   なかにしれい 作詞)




悲しき教え――子らの未来は?

2004-05-15 01:15:00 | インポート

-子供の遊び-

ぼくら子供は遊ぶよ
歌い叫び ふざけあう
芝生をふんで跳ねたり
一日走りまわるよ

不平不満は言わない
そんな奴は おバカさん
若草もえる景色に
抱かれて遊ぶ楽しさ

ごらん蝶々が飛んでる
誰も捕っちゃいけません
意地悪すると 蝶々の
仲間が泣いて怒るよ

なんでお日様沈むの
ぼくら遊び足りないよ
さよなら みんなお休み
明日もきっと遊ぼうね

(モーツアルト歌曲集から――なかにしれい作詞)


いまさらですが、
子供の日からもう10日あまりが経ちました。
自分だけの感じで言えば、年々家回りに泳ぐ「こいのぼり」の数が減っているように思います。
少子化現象の昨今、それもまた当然なのかもしれません。

風が爽やかな春の一日でした。
そんなことを考えながらの散歩の途中、学校帰りの小学生三、四人(2~3年生?)とすれ違いました。
楽しそうにふざけあいながらの帰り道です。

そんな時、いつも何気なく声を掛けることが慣わしになっています。
「おお~、元気そうだね!!」「車に気をつけなよ!!」「あまり道草しないようにね」とか・・・

このとき、もう一言声を掛けました。「ぼくたち何年生かな?」って。

一人が応えました。
「しらないひとと、しゃべっちゃいけないんだよ・・・」

べつな一人も言いました
「そうだよ、はなしかけられたり、ちかよられたりしたら、にげるかたすけをよぶんだよ・」と

瞬間でしたが、立ちすくみました。でも直ぐに「頭が理解」しました。
そうなんです。
このこども達は、近ごろ先生や親が言う警句をしっかりと守っているのです。

「じゃあねェ~」とあいさつ言葉を言いながら歩き始めたのですが・・・・・
心のなんと重たいことか、、、、、、

ここ数年、この国での子供の置かれている環境は厳しいものがあります。
厳しさを通り越して「悲惨さ」が漂ってきています。
「岸和田事件」に象徴される家庭内での虐待の多さ、他人による突然の「殺傷」「連れ去り」などが毎日の新聞紙上を賑わせます。

ことさら「連れ去り」事件に対処する為には、学校、家庭、地域、の見張りにも限界があります。
どうしても子供たちに「理不尽な教え」を刷り込み、自衛させねばなりません。
教える側のこころの辛さ・・・

それ以上に、人格形成の初歩段階、最も肝心なこの年代に「他人を疑ってかかれ・・・」と教えられる子供たちの悲劇・・・・

この子らが成長した時の「この国のありさま」はどうなってしまうのか? 想像するだに暗嘆たる思いがするのです。

軒々に「こいのぼり」が高々と泳ぎ、こども達に「人間性豊かなこころ」がすくすくと育つ日が、一日も早くおとずれますことを強く願わずには居れません。

大型連休の、その陰で

2004-05-07 00:56:00 | インポート
大形連休が終わりました。
 
何年ぶりかの暦の好配と、景気がチョッピリ上昇気味?とのことで、多くの人々は「高・遠・長」モードの余暇を楽しんだようです。

期間中の天候はいまひとつパッとしませんでしたが、それでも嬉しい連休ではありました。

そんな「大型連休」で人々が楽しんでいる間にも、当然のことですが世相は刻一刻と動いて行きます。

この間、ニュースの主役を取ったのは次のようなことでした。

①―イラクで米軍による捕虜の虐待明るみに
②―イスラエルとパレスチナの戦争激化
③―年金未納議員続々判明
④―歯科医師会の贈収賄事件
⑤―日朝協議再開
⑥―三菱自動車、タイヤ脱落事故虚偽報告事件

などが挙げられます。

どれもこれも重要で、嘆かわしくも目が離せない問題ばかりですが、
その中でも⑥の、三菱自動車の虚偽報告事件には怒り心頭を通り越して「激怒」を覚えます。

該社は、総会屋への利益供与や長い間の「リコール隠し」で刑事罰を受けたにもかかわらず、事故に繋がった最も重要な部品の欠陥を『隠しに隠して強弁』し、被害者や世間一般、役所までも欺いたという悪質なものです。

ご存知の通り三菱グループの発祥は、幕末、土佐藩で坂本竜馬などと活躍した下層武士(とも言えぬほどの微禄)だった「岩崎弥太郎」の並外れた努力と知恵によるものでした。
その後政商として権力と結び着き、戦前までは「三菱は国家なり」とまで言わしめたほどの存在でした。

三菱自動車(その後、三菱ふそうトラック・バス社)は数ある三菱グループの中でも中枢どころのようです。

このグループでの重要課題は「各企業のトップで構成される会」に諮られるのだそうです。

あくまでも推測にすぎませんが、この会の席上「部品の欠陥」を正直に話したならば、今日のような事態に到らなかったのでは・・・と思います。
自動車側は「グループのトップ達」をも欺いたことになります。

この雑記でもたびたび書いて来ましたように、この時代「役所も民間企業も」不正義を行って、世間を騙し通すことはもはや不可能なこととなりました。
すぐにバレて、かえって問題が大きくなり、
それをした多くの企業がドロップアウトして行きました。

資本提携で「ばば」を引いたダイムラー・ベンツ社の撤退は当然なことです。

そのことを受けて、三菱グループ各社が多額の資本を調達し「三菱自動車(ふそうトラック・バス)」を再生させようとしています。

関連企業に関係する人たちには気の毒な言い方になりますが、この会社は「再生」よりも「消滅」させた方が、むしろグループ各社にとっても、日本社会の健全化のためにもベストな選択なのでは・・・と思ったりしています。

異能の政商「岩崎弥太郎」が築き上げた「三菱王国」も、創業からわずか130年余りを経て、王国であるが故の「驕り昂ぶり」の為にその一角が、いま崩れ去ろうとしています。

古人曰く
「奢れるもの久しからず、構えて心せよ!!」と・・・・