かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

この怒りをどこへ・・・

2011-05-24 22:33:00 | インポート

原発事故から2ヶ月半が経とうとしています。
事態が終息に向かうどころか、次々と「最悪の状況」が発表されています。

「原子炉内の核燃料体融解」などは当初から言われていたことで、素人でも「そうだろう!!」と思っていました。

東電をはじめ、直接の関与者は事態を極力小さく認識しようと努めています。
その結果、事態がさらに悪化し当該地域に居住する人々のみならず、世界全体に被害と不安を与えています。

そもそも「原発」建設時に「危険条件」を意図的に過小評価しながら、今回の災害を「想定外」のひと言であっさり片付けようとしています。

こう見てくると、「原発」を強力に推し進めてきた「政・官・業」の薄汚れた体質が国民を、ひいては全世界の人々を不安に陥れている元凶である・・・ことが判ります。

放射能漏れにより住み慣れた家、町から追われるように避難した人々の怒りは、
いったいどこへ持っていったらよいものか・・・

さらに怒りが倍増するのは「政治屋」の情けない「蝸牛角上の争い」でしょう。

被災者へは「口先の励まし」だけで、他党を非難し、災害を政争の道具にさえしています。
あきれることに、それは野党だけでなく与党内の方が激しいありさまです。

この国の浮沈にかかわる状況のこんにち、『被災者の救出と全世界への信頼回復』を最大の目標として、与党も野党も「政・官・業」挙げて一致団結せねば、人々の怨みが氷解する日は、永久にやって来ないと思ったりするのです・・・・。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<裏洞爺湖のサクラ風景・・美しい自然を汚さないでほしいものです>
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「邑犬群吠」・・・メディアの情けなさ 

2011-05-03 20:43:00 | インポート

また四字熟語の引用です。
「邑犬群吠(ゆうけんぐんぱい)」・・・村里の犬たちが群がり集まって、一緒にほえたてるように、小人どもが、物の道理もわからず、集まり寄っては人の悪口を言っているさまをいう-----

「東日本大震災」発生から50日ほどが経ちました。
当初よりいくらか落ち着いたというものの、避難生活を余儀なくされているみなさんの苦労が変ることはありません。

「原発事故」によるさまざまな懸念は、一向に払拭されていません。
住み慣れた地を、我が家を追われて「流浪の民」の境涯に陥った当該地区の人々の無念さはいかばかりでしょうか。

いまにして「原発」の存在是非論議が、世界的に論じられています。
論じられている問題点は、以前から一部の学者や識者が幾度も発表し、警告してきた論から大きく外れてはいません。

この国の「反原発訴訟」は原告側がことごとく敗訴しています。
政治も司法も産業界も、国民の多くも暗黙裡に「原発推進」を是としてきました。

エネルギー資源を持たないこの国では、仕方が無い一面はありましたが・・・
このたびの事故を機会に、もう一度真剣にこれを考え直す必要に迫られています。

それにしても不可解な場面に出くわします。
それは、東京電力の事故経過発表の会見場で、東電側をなじりつけるような発言をする記者がけっこう多くいるということです。

彼らがいま、まなじりを決して東電に攻め寄るその以前に、原発推進に疑問が提された時点で、なぜもっとそれらのことを、継続的に深く取り上げて、論を張ってこなかったのか・・・?とつくづくいま思ってしまうのです。

このたびの不幸な事故を契機に、「原子力の平和利用」という甘言に惑わされず、この国の人々が、この国のエネルギー利用について、将来のありようをじっくりと考えるチャンスだろうと思っているところです。

盗賊が去ってから「群れて吠える」犬でなく、事前の番犬としての務めこそが彼らに求められているものではありませんか?・・・と思ったりするのです。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<古城の一風景>
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