かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

レーモン・ルフェーヴルを悼む

2008-06-29 16:14:00 | インポート
今朝(29日)の新聞に「レーモン・ルフェーヴル」の逝去が報じられていました。

06年の11月に亡くなった「ポールモーリア」と並んで、イージーリスニングの大御所として世界のフアンを魅了した人でした。

数年前まで日本へも毎年のように公演に訪れ、楽団の指揮者として、またフルートの演奏者としても卓抜なものがありました。

残念ながら生演奏を聞く機会を逸してしまいましたが、若かりし頃、ある人から贈られたLPレコードを聴いて、すっかり虜になってしまいました。

ポールモーリアの「軽く華やかな」それよりも、いささか重厚な感じの中に「甘い悲哀」が秘められたその調べは、いつも私の心を捉えて離しません。

自作の曲を初め、知られたポピュラー曲や、クラシックの部分を取った編曲の演奏は数多くあります。

舞台のオープニングに演奏される「カデ・ルーセル」、ミック・ジャガーが作ったヒット曲「悲しみのアンジー」、名曲「チゴイネルワイゼン」、フランソワ・シューベルトの小曲「蜜ばち」の重厚さとリズミカルさの取り合わせには心奪われるのです。

ポール・サイモンが発掘し作曲したと言われる「コンドルは飛んで行く」はインカの郷愁を思い起こさせます。

ミッシェル・ローランによって作られ、ルフェーヴルの代表的ヒット・ナンバーとして親しまれている「シバの女王」は、この国のフアンが最も好む一曲となりました。

少し古ぼけた「レーモン・ルフェーヴル・ライブインジャパン」のLPレコードのほこりを払いながら、今宵はじっくりと、旅立った「レーモン・ルフエーヴル」を偲ぶことといたします。

捧げる野の花

photo by karusan
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この国の異常な日々

2008-06-11 18:42:00 | インポート

書くだにオゾマシイ事件です。
8日、日曜のホコ天で起こった「秋葉原通り魔事件」のことです。

7名に及ぶ人々が突然暴漢に襲われ尊い命を失いました。また多くの人々が重軽傷を負ったようです。

事件発生から3日経ち、犯行の経緯が少しずつ明らかになってきています。
それら報道による犯人の言い分、主張を聞くにつけ「どこか遠い宇宙から来た生物」の話しのように聞こえてきます。

ちかごろこの国でやたらに起きる「殺人、放火、強盗、etc.」の凶悪犯罪は、いったいどうしたことなのでしょうか。

事件のたびに、と言うより毎日のように識者がそれらしい解説をしていますが、事件の沈静化はおろか、解決の糸口さえ見つかっていません。

資本主義社会(弱肉強食)の行き着くところとか、教育の不足とか、宗教心の欠如、道徳心の欠如、為政者への反感、厳罰主義への回帰・・・などなど話しだけが空回りしています。

間違いなく始まっているこの国の滅びの方向、それから己個人を守る手立てはありません。

地上を歩き回らず、電車やホコ天へは近づかず、ひたすら「地下壕」に閉じこもって生きる以外「運が悪かった・・・」状況から逃れられない昨今です。

それにしても今回に限らず、被害に遭われた人々の無念さ、それ以上に遺族の方々の悲しみと憤りに涙が出ます。

昨夜、加害者の両親が報道陣の前に出てこられました。
これがなんとも日本的で、成人になったわが子が起こした事件に、泣き崩れる母親の姿を正視することができません。

「このような凶悪な犯罪が、二度と起こらないように・・・」などと言った、ありきたりの言葉すら虚しく感じるこの種の事件の連続に呆然とします。

鎮魂の花一輪

photo by karusan
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YOSAKOIソーランまつりの始まり

2008-06-03 20:53:00 | インポート
雪まつりに次ぐ北の国の一大イベントとなった「第17回YOSAKOIソーランまつり」が明6月4日からはじまります。
期間は6月8日までの5日間です。

このまつりもいまや全国規模で浸透し、なにかのイベントとなるとあちこちで踊られるようになりました。

ですが、本場の札幌のそれは、年々チームが「プロ並み化」して、当初の頃の「老いも若きも気軽に」という傾向が薄れてきているようです。
地方の町内単位や婦人のサークル単位などと言ったチームは、人手不足や財政難で参加が難しくなっています。

けっきょく学生チームや、札幌の選りすぐりチームなどが企業をスポンサーとして参加し、コンテストのファイナル舞台に残ることになっています。

注目され、規模が大きくなるにつれ、初期の頃の「だれもが楽しく・・・」という命題から遠ざかってCMベースが強くなります。これも一つの宿命なのかもしれません。

先日、このまつりをターゲットとした「爆破予告」の妨害メッセージが報道各社に送りつけられてきました。
許すことのできない卑劣な行為ですが、年々派手になり庶民の手から遠ざかって行くこのイベントに反感を持つ人が居るのも事実です。

ともあれこの5日間、何事も無く「踊るあほうに観るあほう」ともども楽しんでもらいたいと切に願って居りますが・・・。

YOSAKOI乱舞

photo by karusan
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五右衛門の確信

2008-06-01 19:09:00 | インポート
   浜の真砂はつきるとも世に盗っ人の種はつきまじ

安土桃山時代の伝説の大盗、石川ノ五右衛門が捕らえられて、釜ゆでの刑に処せられたときの辞世の句として伝えられています。

それからおおよそ400年、五右衛門の辞世の思いがいかに的確であったかと・・・痛切に思い知らされる昨今のこの世の姿です。

時と共に善人の方向へ進歩せねばならない人類は、むしろ反対の方向へ歩んでいるように思われます。

卑近な一つの例にしか過ぎませんが、この北の国で人々の善意を前提とする「福祉制度」を食い物にする輩が後を絶ちません。

その1《滝川市、介護タクシー代の詐取事件》

暴力団員の夫婦が、生活保護受給者に支給が認められている「通院時のタクシー料金」2億4000万円余りを不正受給し、騙し取ったという事件です。

当然ながら他に1000万円にも及ぶ「生活保護費」の不正受給もあります。
それらの「福祉を食い物」にしたお金で、高級マンションの購入、高級外車の乗り回し、夜の街での豪遊、暴力団への上納・・・などなどやりたい放題をやっていました。

当該役所は、かねて外部から「不正行為」と指摘されていながら、具体的に調査もせず放って置いたのです。

税金を無駄遣いされた住民は、不正受給犯もさることながら、当該役所の怠慢に怒りを爆発させています。


その2《非障害者による「聴覚障害者手帳」不正取得事件》

札幌在住の耳鼻咽喉科の医師が、芦別市など旧産炭地の住民を中心にした、身障者手帳申請者の障害程度を、実際より重く診断し約800人に手帳を不正取得させていたという事件です。

疑惑発覚後の再検査実施前に、約400人が手帳を自主返還したとのこと。
この不正申請の取りまとめ役とされる、元炭鉱労働者を会員とする「障害者の会」の代表者と称する人物、申請を代行し手数料を取った社会福祉労務士たちは、まったく反省の色も見せていません。

その3《「塵肺労災補償、不支給」が続出・・虚偽の喀痰などを提出》

診断した病院の医師がおかしいことに気づき、不支給としたり支給者への再検査を実施する事態が発生しています。

この事件についても上記の社会保険労務士が関与しています。

などなど、それでもっても「財政再建」の美名の下に大きく削減される「福祉予算」です。

本当にそれを必要とする人々には届かず、不正をたくらむ輩にはいとも簡単に支給される昨今のありさまです。

「悪の種は尽きず、どこまでも続く」このことを、
あの世の五右衛門は「・・・云わない事ではないだろう? フッ フッ フッ、、、」
なんて笑い飛ばしているのかもしれません。

暮れなずむ羊蹄山

photo by karusan

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