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「長編時代小説の完結」 

2016-01-09 15:50:07 | 日記・エッセイ・コラム

「平成の大作家」と言われるようになった「佐伯泰英」です。

人気シリーズの「居眠り磐音江戸双紙」が、第51巻「旅立ノ朝」(双葉文庫2016年1月9日 第1刷発行)で完結しました。

 

 

作者は昨7月発刊の第49巻のあとがきに「50巻で終りにすると、たびたび言ってきたが、どうやら51巻まで書かねば終わりそうにない・・・」と述べています。

予告通りこのたびの第50巻、51巻の2巻同時発売で「長いシリーズもの」を終了させました。

 

「居眠り磐音シリーズ」は2002年4月の第1巻「陽炎ノ辻」から始まりました。その時点では読み切り短巻の意向だったようですが、物語を悲劇で終わらしたくないという思いから、想の湧くまま巻を重ねてきたとのことです。

2002年4月からこの1月まで、およそ13年の長い年月をかけた大作になりました。

 

 

その間、2007年にNHKの木曜時代劇と2008年の土曜時代劇で、ドラマ放映されました。

このシリーズの累計発行部数は1900万部に達したと公表されています。税金がらみがありますから、この数字はあながち法螺ではないのでしょう(50、51巻の売り上げで2000万部は超すと言われている)

 

 

恐るべき発行部数ですが、それだけ多くの読者が居たということでしょう・・・・「文章のまだるっこさ、同じことの繰り返し、長過ぎる」などの批判も多く聞かれましたが、なんにせよこれだけの実績を残した実力は並々ならぬものがあります。

 

 

氏の時代小説家としての原点となった作品「密命シリーズ」も1999年~2011年の間で26巻で完結しています。

その他「酔いどれ小籐次」「吉原裏同心」「鎌倉河岸捕物控」「古着屋惣兵衛」「交代寄合伊那衆異聞」「夏目影二郎始末旅」など、シリーズものを多く抱え、月に1~2冊が刊行されています。

 

作者の健康がイマイチでは?と噂されていますが、このような多作がいつまで続きますのやら、多くの読者は新刊の発売を待ち焦がれ、作者の健康安からんことを願っているのです。


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