かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

話題のニュースの陰に・・・

2007-11-28 23:01:00 | インポート

前防衛次官夫妻が逮捕されたり、不明だった祖母と孫たちが無残な姿で発見されたなど、朝から二大ニュースで持ちきりの今日でした。

その陰で小さな新聞ニュースが目に留まりました。

遠い昔の12月8日は「太平洋戦争開戦の日」として記憶されています。
札幌のお坊さんたちでつくる「12・8戦禍を語り継ぐ会」が、12月7日に、沖縄戦の集団自決で生き残った<吉川さん>という方を呼んで「沖縄戦―集団自決の真実」と題した講演会を開くのだそうです。

相変わらず話しが飛びます。
「関東学院大学」の名は、大学ラグビー界の雄としてほとんどの人が知っています。

このラグビー部は‘97~’06まで、10年連続で大学選手権の決勝に進出、そのうち2度の2連覇を含む6回の優勝を果たしています。
――つい最近、部員が自宅アパートで<大麻>を栽培していたとして逮捕され、ラグビー部は謹慎の憂き目にあっています――

この関東学院大学に、沖縄戦の専門家の「林 博史教授(現代史)」という方がいらっしゃいます。

この人が、著書「沖縄戦と民衆」の部分を、高校日本史教科書に取り上げられた時、著者の趣意を恣意的に曲げて『集団自決に軍の関与は無かった・・・』としたことに「政治的圧力があった・・」との批判を発表したとのことです。

その発表の中で「前政権時代の官房副長官が、歴史教科書を<自虐的>と批判し、官邸主導でチェックすると公言していた」と言っています。

戦後62年が経ったいま、この国は戦争によりアジア近隣諸国へ与えた苦難を忘れ去ろうとしています。

中国や韓国などから苦言が呈されるたびに「いつまで贖罪せねばならんのか? もういい加減に・・・」という意見が多くなっています。
「将来を見据えた、前向きな関係を構築する」といった美名の下に、過去の惨禍から目をつぶろうとしています。

ドイツの例を見るまでもなく、あれほど金銭的にも文化・技術の面でも贖罪を尽くしながら、なお被害国から折に触れ非難の言葉を浴び続けていることに気づきます。
未だにナチドイツを悪役にした映画が作られ続けている現実がそれをよく現しています。

人類の歴史の中で「ある国が故なく他国を侵略」した場合、その咎めは人類が続く限りほとんど永久的に語り継がれるのが常です。

わずか60年そこそこで、かっての戦争を賛美する、もしくは忘れ去ろうとする人々が居る限り、この国は遠くない将来同じ過ちを繰り返すのでは? と危ぶむ心があるのです。

さらに突飛な感想ですが、防衛庁の前事務次官一味の目に余る腐敗振りを目の前にして「制服組による武力を基にしたクーデター」が起こっても不思議ではない・・・と思ったりするのです。

そのことは近隣諸国の例を持ち出すまでもなく、71年前にこの国で起こった「二・二六事件」を想い起こせば、あながち妄想とは言えないような気がします。

取りとめもない今日のこの稿、さほど深刻に記したわけではありません。念のため・・・・


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勤労感謝という祝いの日に・・・

2007-11-23 22:15:00 | インポート
昨日までの極寒模様が緩んで、いくらか穏やかな祝日の一日でした。

この国の昨今の「記念日・祝日」は、土日を掛けた連休にすることから、曜日を変えてあるため歴史的な因縁がうすれてしまいがちです。

今日の「勤労感謝の日」はそもそも「新嘗祭(にいなめさい)」として
<天皇が新穀を天神地祇にすすめ、また親しくこれを食する祭儀で、古くは陰暦11月の中の卯の日に行われたが、近時は11月23日に行われる祭日の一つ>
とされていたのを、現制では国民の祝日に加えられました。

この日のニュースで、全国の司法書士会が各地で「パート、派遣社員なんでも110番」の相談会を開いたと伝えていました。

一連の規制緩和政策実施からこの方、この国の「雇用形態」が大きく変わってしまいました。

日本的美徳の一つだった「終身雇用制度」はすっかり影をひそめ、勤労者は報酬の切り下げやいとも簡単に解雇される時代になり、替わってパート、アルバイト、派遣社員などの非正規社員が大幅に増えることとなったのです。

人件費を大きく抑えることができ、いつでも雇用契約を解除できる「非正規社員」の増加は、経営者にとってまことに都合の良い制度となりました。
――もちろん、企業が世界的な競争時代に打ち勝つための、一つの手段であることは少しは理解しますが・・・――

「非正規社員」が増えることによる、さまざまな歪みが今この国を蔽っています。
「勝ち組とか負け組み」と単純に表現し、一見割り切ったような今の世相ですが、能力を持ちながら何かの理由で負け組みに入れられる不条理さ、人々の間での格差はますます拡大されていきます。

社会を構成する最小単位の「家庭の崩壊」、「暴力や残虐事件」「人と人の不信感」「モラルの低下」がいま顕著です。

人は己の能力の範囲で「心地よく労働」し「適宜な報酬」をもらい「こころ豊かな生活」を営むことを願っています。
であればこそ「働くことに感謝」し「明日への希望」が生まれ「社会の安定」につながってくるのだと思います。

せっかくの「勤労感謝の祝日」が単なる暦の上での「印(しるし)」だけに終わらないよう、この国の「雇用形態の在りよう」をもう一度考え直さねばならないのでは・・・と思ったりするこの日です。


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富貴は浮雲の如し

2007-11-19 21:30:00 | インポート
 
富貴浮雲(ふうきふうん)
しばらく封印しようと誓った「四字熟語」ですが、ついつい引用してしまいました。

ミートホープ社や白い恋人などが先鞭を切った「食に対する偽装」事例が後を絶ちません。
ついこの間起こった“赤福”や“比内地鶏”事件などは、いまでは忘れ去られてしまうくらい次々と新しい例が暴露されています。

極め付きは“船場吉兆”のそれで、内容については連日の報道でご承知の通りです。

いずれの場合でも、その偽装工作の手口はともかくとして、該社の経営陣のその後の対応が、判で押したように似ていることが、なんとも不思議でなりません。

①不正を最小限に小さく発表 ② 不正期間を最短に ③ 担当の従業員の単独行為である(または仕入先の所為にする) 
④経営者は関知していない ⑤ 新事実を突きつけられて小出しに認める ⑥ ⑤の為に何度も記者会見をせざるを得なくなる ⑦ 責任者が雲隠れする ⑧ 司直の手が入っているのでそれ以上は話せないと逃げを打つ ⑧ etc.

どの事例でも、おおむね以上のような経緯となります。

それにしても“赤福”や“船場吉兆”というような、名の知れた老舗や有名店がこのありさまでは人々はなにを信用してよいのやら・・・大袈裟に言えば「この国も終わりか?」と思ったりします。

なによりも上記2社の、記者会見での発言者がまさに「巧言令色」そのもので、ペラペラ喋りながらも真実や徳が無いことに思い当たります。消費者をいかに甘く見ているか、一聞瞭然です。

<富貴浮雲>
「創業者が苦労して築いた富や名誉、地位は永久に続くものではない。また不正な手段で手に入れた地位や財産は、はかない浮雲のようなものだ」

と言った先人の言葉を、この国の人々はもう一度重く噛み締めねばなりません。

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凍え死にそう・・・灯油の高値!!

2007-11-11 22:42:00 | インポート
暦の上での「立冬」がやって来て三日が過ぎました。

温暖化の所為か例年より降雪も遅く、この地では雨さえ降らなければ、まだアウトドアースポーツが楽しめますが、さすがに今週の後半からの予報は雪マークが表れました。

家屋内では先月半ばごろから、すっかり暖房器具のお世話になっています。
こちらでの暖房のエネルギー源の大半が「灯油」となっています。(ガスや電気での暖房が普及しつつありますが・・・)

「北海道のサラリーマンには、冬季間“暖房手当て”が支給されるのが一般的です。札幌市の職員には民間の平均と比較して、倍以上の手当てが支給されていて、財政難に喘ぎながらも支給額を減額しないことに批判があがっています」

世界的な原油の高騰で、ガソリンや灯油が大幅に値上がっています。

為に食材をはじめ、あらゆるものが値上がりの傾向にあります。食べるものを切り詰め、暖房費節約に汲々としながら、果たしてこの冬を過ごしきれるのかどうか? 不安を抱え枯葉の上に降りかかるミゾレをじっと見つめるこの頃です。

それにしても人類共有であるべき「地下埋蔵資源」が、一握りの人々のさらなる「金儲け」の為にだけ在るこの世の不公平を呪いたくなるのも、止むを得ないところではあります。

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