この四字熟語の言わんとするところは
[まず第一に筋道、道理をよく考え、利害打算はそのあとにするという、商業道徳、企業倫理の基本理念を述べている。
義は、大義に通じる物事の筋道。利は、利益。
商売は利潤追求が目的ではあるが、何でも儲かればいいというのではなく、その行為、手段が商業道徳に反していないかどうかをよく考えなければならない。それから利害得失を計算すべし・・・]
ということです。
反対語として「悪徳商法」の四文字があります。
国政における「年金問題」を頂点とする「各種重要法案」の強行採決に違和感を持ち、この国の先行きに懸念を抱き始めたこの時期・・・この話題を吹き飛ばしかねない不祥事が、この北の国の食品会社で発生しました。
ここで書くのも憚りますが、ミ○トホ○プ社の食肉加工偽装事件です。
すでに日々詳細な報道がされていまして、みなさんご承知のところです。食の安全と偽装については「不○家」の事件がまだ記憶に新しく、問題の最終解決にもいたっておりません。
会社そのものが消滅に近い憂き目にいたった「雪○乳業」のことも忘れられていません。
にも拘らず、次々と明るみにさらされる「悪徳商法」をいったいぜんたいどう考えればよいのか・・・
言葉もありません。
この北の国は、将来のこの国の「食糧基地」の最重要拠点として生きていかねばならない立場にあります。
ことさら食肉、ジャガイモなどは魚介類と並んで北の国の特産品として評価を得ていました。
この種の事件により、一時的にせよこの評価が失墜することは間違いないでしょう。
道民感情としてなんともやりきれない思いがするところです。
さらに腹立たしいことは、所轄官庁の対応の不誠実さです。せっかくの「内部告発」を一顧だにせず、あるいはおざなりな調査ですませていたという点です。
「連絡した、受け取っていない・・・」など醜い責任の擦り付け合いの様相をみせています。
為にもっと早く事件を摘発できたであろうものを、みすみす見逃してしまったのです。
政、官界の不祥事と同時に、相次ぐ民間企業の「倫理観の喪失」を庶民はどう受け止めればよいのか、
「美しい国つくり」などのお題目は「絵に描いた餅」に過ぎないと・・・つくづく思ってしまうこの頃ではあります。