かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

「先義後利」(せんぎこうり) を考える 

2007-06-22 22:24:00 | インポート

この四字熟語の言わんとするところは
[まず第一に筋道、道理をよく考え、利害打算はそのあとにするという、商業道徳、企業倫理の基本理念を述べている。
義は、大義に通じる物事の筋道。利は、利益。

商売は利潤追求が目的ではあるが、何でも儲かればいいというのではなく、その行為、手段が商業道徳に反していないかどうかをよく考えなければならない。それから利害得失を計算すべし・・・]
ということです。

反対語として「悪徳商法」の四文字があります。

国政における「年金問題」を頂点とする「各種重要法案」の強行採決に違和感を持ち、この国の先行きに懸念を抱き始めたこの時期・・・この話題を吹き飛ばしかねない不祥事が、この北の国の食品会社で発生しました。

ここで書くのも憚りますが、ミ○トホ○プ社の食肉加工偽装事件です。

すでに日々詳細な報道がされていまして、みなさんご承知のところです。食の安全と偽装については「不○家」の事件がまだ記憶に新しく、問題の最終解決にもいたっておりません。
会社そのものが消滅に近い憂き目にいたった「雪○乳業」のことも忘れられていません。

にも拘らず、次々と明るみにさらされる「悪徳商法」をいったいぜんたいどう考えればよいのか・・・
言葉もありません。

この北の国は、将来のこの国の「食糧基地」の最重要拠点として生きていかねばならない立場にあります。

ことさら食肉、ジャガイモなどは魚介類と並んで北の国の特産品として評価を得ていました。
この種の事件により、一時的にせよこの評価が失墜することは間違いないでしょう。
道民感情としてなんともやりきれない思いがするところです。

さらに腹立たしいことは、所轄官庁の対応の不誠実さです。せっかくの「内部告発」を一顧だにせず、あるいはおざなりな調査ですませていたという点です。
「連絡した、受け取っていない・・・」など醜い責任の擦り付け合いの様相をみせています。

為にもっと早く事件を摘発できたであろうものを、みすみす見逃してしまったのです。

政、官界の不祥事と同時に、相次ぐ民間企業の「倫理観の喪失」を庶民はどう受け止めればよいのか、

「美しい国つくり」などのお題目は「絵に描いた餅」に過ぎないと・・・つくづく思ってしまうこの頃ではあります。

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「YOSAKOIソーラン祭り」の話です 

2007-06-10 14:40:00 | インポート
第16回「YOSAKOIソーラン祭り」が6日から始まり、きょう10日が最終日となります。
最終的なものではありませんが、この祭りを数字的に表してみますと 
① 出場チーム数と人数・ 約360(43~45000人) 
② 踊り会場・ 札幌市内で約30ヶ所 
③ 観客動員数・ およそ180~190万人
④ 経済効果・ 約240億円(‘06年度)
と言ったところです。

この祭り、回を重ねるごとに規模が大きくなり、国内はもちろん外国からの参加チームも増えています。
ですがこの類の「まつり」の宿命でしょうか、批判や異見もまた数多く表現されています。

6月9日の地元新聞に《YOSAKOI 好き? 嫌い?》と言うアンケート記事が載りました。(10代~70代の345人を対象とし、75.4%の回答)
それによれば、[好き・・45.3%、嫌い・・53.6%、無回答・・1.1%]となっています。

この記事のサブ表題に「意外?敬遠派が過半数・・・」とありますが、敬遠派が多いのは今に始まったことでなく、ここ数年いつもくすぶって来た市民感情ではあります。

嫌い!!と答えた人たちの理由として
* まつりでなくコンテストになっている
* プロの踊り子によるショーになっている
* 規模が大きくなりお金がからみ過ぎる
* 何でもすぐに商業ペースになってしまう
* 地下鉄を占領して当たり前という参加者の態度の大きさ(複数会場への移動手段として利用)
* 衣装を着ていれば何をしても許されるという態度
* 暴走族のような衣装でどうも好きになれない
* 奇抜な衣装や大音響など、子供が嫌がる
などなど・・・・

一方、好き!!と答えた人の意見は
* 躍動感あふれ踊り手が楽しんで居る
* 懸命な練習とその踊りの姿に感動する
* 華やかな衣装を見る楽しみ
* 音楽がいきがよくて、楽しみ
などが挙げられています。

なんとも不思議なのは「嫌い!!」組みが若者たちで、「好き!!」組みがお年寄りの傾向なんだそうです。

以上のアンケート記事と違いますが、6日の同じ新聞夕刊に「田中義剛・・タレントで花畑牧場牧場長」
が「花畑通信」というコラムに次のようにYOSAKOIを冗談ぽく語っています。(要旨抜粋)

* それまでおとなしかった近所のおねいさんが、いきなり胸にサラシを巻いて「ソーラン、ソーラン」と踊られても普段とのギャップが大きく困ってしまう

* オレはいつも疑問に思っていた。よさこいソーランという祭りになぜチームに順位をつけるのか?  勝ちたいチームはブラジルから本物のサンバダンサーを呼ぶんじゃないか?

* そのうち「ルール違反」の意見が出て、「よさこい助っ人ダンサー枠」ができ、一チーム二人まで外人枠OK・・・なんてことに

* 審査員をススキノへ接待し「お車代」を渡し「今年はうちのチームをお願いします」とかなんとか票集めをしたり・・・

* ものすごい作り笑顔で踊って、ステージが終るとみんな肩を抱き合い泣いていた。「涙と感動、そして青春」、うらやましいがオレには無いキーワードばかり・・・

この二つの記事に勢いづく訳ではありませんが、私は「YOSAKOI踊り」に以前から違和感を覚えて来ました。

一つには、集団の踊り(盆踊りなど伝統的なもの)は、いま少し静かで、多少物悲しく優雅さが漂うものとの先入観を持って来たからです。

おそろいの浴衣や衣装、頭に手ぬぐいや鳥追い笠の女性群が、優雅な手振りで通りを流して行く・・・通り過ぎそうでなかなか進まない流し踊りのお姉さん・・・「これぞ踊りだっ!!」と思ってしまうのです。

商業主義への傾斜と、「経済効果を錦の御旗」にする主催団体の怪しさのことはさて置いて、あくまでも好き嫌いの感情として、私には躍動的と言われるYOSAKOIの踊りが、どうしても「エアロビクス」にしか見えません。
なによりも踊り中の「異常すぎるつくり笑顔」が嫌いです

とは言うものの、今年の「YOSAKOIソーラン祭り」も成功実績が高々と語られ、次回はさらに規模が拡大され、プロ並み軍団が幅を効かすプロモーションと化すに間違いはありません。

フィナーレを迎えるこの時間、雷鳴とともに土砂降りの雨が襲ってきたところです。

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