わがまま勝手で、横道にそれて、おごり高ぶること。辟には、よこしまの意もある。侈はおごる、ぜいたくの意味。
参議院選挙の当落報道を見ているうちに、つい就寝が遅くなり今日は寝不足モードの人々が多い一日だったことでしょう。
結果はみなさんご承知の通りです。
今回の選挙の争点は「年金、政治資金、閣僚の問題発言」の三点セットだったと言われています。
確かに選挙が近づいてから俄かに浮上した問題です。
これで国民は愚弄されたとして怒りを覚え、今回の選挙でNOを突きつけた大きな要因になりました。
確かにその通りでしょうが、もっと深いところでの国民の怒りの「真因」は、
与党を構成している政治屋の「放辟邪侈」にこそ向けられたのではないかと思っています。
世界的にまれに見る「長期政権」を担う間に、国民の目から見て「おごり高ぶる」ことが彼らの常識となり、庶民の痛みを感知する心を喪失してしまったのでしょう。
ひるがえって国民の側を見れば「即時一杯」―――目前の一杯。後の名誉より、今の一杯の酒のほうがましということ。後の大より今の小をよしとするたとえ-――
に汲々として本質を見定めようとしないきらいがあります。
選ぶ側も、選ばれる側もこれを機会に真摯に思いを及ぼさない限り、この国は永遠に「美しい国」にはなり遂せないと思うのですが・・・・