かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

コンブの話し――後日談

2004-01-31 20:19:00 | インポート
先日のコンブについて書いた雑記、多くのお仲間に読んでいただけたようです。
お仲間のSさんから「松前漬け」に使うコンブは? との質問をいただきました。

ですが、コンブのことを書いてはみたものの、製品・品質などについての知識は殆ど皆無です。
恥を忍んで、つたない知識を振り絞って書いています。コンブに詳しいみなさん、僭越をお許しいただき、間違ったところはご指摘いただけたらありがたく思います。

コンブはおおざっぱに言って、①ダシに適しているもの ②煮たり漬けたりして食するに適したもの ③そのどちらにも使えるもの
があるようです。

生産地ーこれもおおざっぱな分け方ですが 
①利尻コンブに代表される道北地方産はダシ昆布が多い ②日高コンブの日高地方は「ダシ、食」両方が多い
③南茅部辺りを中心とした道南地方産は「加工や食」に適しているようです。
「川汲漁港」近辺で産するそれは大阪か北陸かの?「某加工業者」が独占して引き取っているとの話しも聞きます。品質が高く評価されて高額で取引されるのだそうです。
 、
Sさんは自家製の「松前漬け」をつくられるとのこと、そのためのコンブを求めるときは「専門知識のあるお店で」聞いた方がよろしいでしょう。

せっかくですから「松前漬け」のつくり方を記してみます。(北海道新聞社刊「北海道の漬物」から)
ただし、お料理にしろ漬物にしろ、その地域々によって材料も作り方も微妙に違ってきます。さらに各家庭それぞれに、独特な作り方と味の出し方があるようです。以下はほんの一例として参考にしていただけたら・・・と思いながら書きました。

[材料]

スルメ→2枚、コンブ(肉厚のもの)→30cm、ニンジン→1/2本、赤唐辛子→1本、酒→1/3カップ、
A{しょうゆ→1/2カップ、みりん→1/3カップ、砂糖→大さじ3~4、酒→大さじ2}

[容器]

かめ、陶器(ふた付き)、広口びん

[作り方]

① スルメの足を取って、胴の薄皮をきれいにむき調理ばさみで細切りにします。酒を振りかけて半日ほどおいて、柔らかくします。

② コンブは拭きながら砂をはらい、調理ばさみで細切りにします。

③ ニンジンは皮をむいて長さ6cmの千切りにし、赤唐辛子は種を除いて小口切りにします。

④ 鍋にA(調味料)を合わせて火にかけ、ひと煮立ちさせ冷やします。

⑤ 容器にスルメ、コンブ、ニンジン、赤唐辛子を入れ、④の漬け汁を注いできっちり密封します。

[保存方]

二日頃から食べられます。冷暗所、または冷蔵庫に入れます、一日一回は混ぜるようにしましょう。


コンブのお話し、これにて終りとします。
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北海道のコンブ――その生産と消費・・②

2004-01-28 00:39:00 | インポート
タイトルが固くなっていますがご勘弁ください。

ここからが今日の本題です。相変わらず新聞のネタからですが。
1月24日の「北海道新聞・夕刊」三面にこんな記事が載っていました。

『生産日本一なのに・・コンブ消費ワースト3・・北海道』

と言った見出しです。例によって少し記事の内容を拾ってみます。

――全国のコンブ生産で9割以上のシェアを誇る道内のコンブ消費が、02年は全国10地域のうち8位で、札幌市は47都道府県所在地の中で最下位。

総務省の02年の家計調査年報によれば

※ 道内の一世帯当たりのコンブ年間購入量は416グラムで、全国10地域別の8位

※ 同じく年間消費金額は1071円と最下位

と、この傾向がほぼ毎年続いている。

上位の常連は、北陸、東北、近畿、沖縄で、02年の東北の購入量は646グラム、最下位札幌の消費金額、購入量は1位の富山市の25%にすぎない。

道民はなぜコンブを食べないのか?

江戸時代、コンブを運んだ「北前船」が寄港した北陸の敦賀市や大阪では、早くから「昆布卸問屋」や「加工業者」が栄えた。北陸地方の「おぼろ昆布」大阪では「塩昆布や昆布佃煮」が有名。沖縄では刻んだ コンブと豚肉を一緒に炒める郷土料理「クープイリチー」がある。

と言ったところが記事の内容です。もう少し続きますのでお付き合いください。






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北海道のコンブ――その生産と消費・・③

2004-01-28 00:30:00 | インポート
けっきょく言えることは、北海道は「蝦夷地」の昔から、収穫したものは全て「一次産品」としてのみ送り出す(お金にした)・・・ということです。
そこに付加価値をつけて「ちょっと高価な」製品にする、そんな知恵が働かなかったということです。

そんな工夫で頭を使う必要も無いほど、自然が豊かで、無尽蔵に「魚介藻類」が採れたということでしょう。
そんなことから、この手の産業は発展せずこんにちに至っているようです。

以下は余談です。

江戸時代、大阪を中心とした「綿」の作付け面積の増大と、それに伴う収量の飛躍的な増量は、「蝦夷地」の干しニシンが「金肥」としていかに役立ったか。
けっきょく、それまで衣料と言えば「麻材」が主流だった(冬は衣料として適さない)社会から、「木綿と綿」がふんだんに使える社会が到来し、近畿圏の経済的繁栄はもちろん、人口増により日本社会が多いに発展した原因にもなったのです。

先に書いた「おぼろ昆布」や「昆布の佃煮」など、各地の数々の「銘産品」の原料、中でも誰もがご存じの九州の「辛子明太子」の素材、たら子はほとんど北海道が供給してきたものです。(ちかごろは、たぶん北欧からの輸入品が大半でしょうが・・・)

北海道の原材料を使っての「全国制覇の銘産品」は数え挙げたらきりがありません。(例えば新潟の「〇島屋」の商品などがそれ)

ですが、以上のようないきさつから、北海道ではそれらの「見るべき銘産品」は育っておりません。

北海道へ観光でお見えになったみなさん、お土産としてなにか「魚介藻類」の加工品をお求めになリましたでしょうか?
多くの方々は「採れたままの姿」でお持ち帰りになりませんでしたか?―-カニ、コンブ、さかな、ホタテなどの貝類――などなど。

けっきょくコンブの消費が進まない北海道、北海道大学の先生がおっしゃるには「健康に良くておいしい、という視点から消費を増やして行く方法が・・・」程度のものです。

ごくごく身近にある「コンブ」に、道民一人々が関心を持つ以外にありません。自分の健康のためにも、ぜひそうあって欲しいものです。

――ここで道民を贔屓にして言えることは、先ほどの総務省の統計に引っかから無い「相互贈答品」があることを付け加えておきます。

浜の親戚が送ってきたので、おすそ分け・・・的なやり取りが結構あるのです。この手の消費量も馬鹿にはなりません・・・と思うのです――


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北海道のコンブ――その生産と消費・・①

2004-01-27 22:38:00 | インポート
この25日の日曜日の夜、「NHKスペシャル・63億人の地図・第一回(2004年いのちの旅)」という番組を放映していました。
ほぼ一年をかけ9回にわたって放映するとのことです。

この第一回の内容は「肥満、ストレス、飢餓」といった理由で、世界的に人の寿命が短くなって行くことへの警告でした。

この中で「沖縄の人々の肥満」が取上げられていました。それによれば沖縄は、戦後の占領統治の歴史の中で、すっかり食生活が「欧米化」し、結果「肥満」による「生活病」が増え平均寿命が短くなってきているとのことでした。

これを聞いて驚きました。いままで沖縄と言えば長寿の邦で、地元産の野菜や肉を使った「沖縄料理」による、さらに気候風土からくる「ゆったり」とした生活スタイルがそれを助けている・・・と聞き及んでいたからです。現実はそうでもなかったようで、がっかりしました。

その沖縄の「食生活からくる長寿」の大きな要因として「コンブの消費量の多さ」が昔から挙げられ、そのことは私も知ってはおりました。

以上はこの話しの前段です。
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中高年へ吹く風――②

2004-01-14 00:50:00 | インポート
ほんとうは以下のようなことを書くつもりでしたのに、ついつい「思いの丈」が溜まってしまい、①のような雑記になりました。

相変わらず新聞の記事からの話しです。

1月10日の朝日新聞・朝刊にありました。

『放送業界、中高年に照準』――AMラジオCM人気■TV編成「大人」が軸に――

というのが見だしです。

その内容によれば「人口の重心が若者から中高年に変わりつつあることから、業界で、広告制作や番組企画のターゲットを中高年層に移す動きが広がっている」とのことです。

若者たちとともに時代の文化をつくってきた放送メデイアにも、少子高齢化の高波が打ち寄せて来ている・・・ということのようです。

この記事で驚いたことがあります。
放送業界の「ラジオ聴取率調査」の対象が59歳までだった・・・という事実です。(01年10月の調査から10歳拡大されて69歳までになった)

ということは、いままで60歳以上の高年者は「放送文化」の恩恵に与かることもなく「シカト」されていたことになるのです。

この調査対象者の見直しで「50~69歳」の聴取率は、午前6時~午後6時の時間帯で10%もあることが判ったようです。
(今さら判りようが遅い・・・と言いたいが)

これには「広告業界」も黙って居る訳にはいきません。レスポンス広告を中心にして、保険会社や健康食品産業、情報通信業界などが飛びつきました。
ある放送会社の「平日午前の生CM枠」は3ヶ月先までいっぱい・・・なんだそうです。

ついこの間までは「TVやほかの時間帯と抱き合わせた”たたき売り”」を余儀なくされていたことを思うと「隔世の感」があるとのことです。

以上のことはAMラジオの業界にことですが、TV業界でも考えが様変わりしているようです。

※ スカパーでは雑誌に「大人が楽しい世の中
へ」という広告を掲載しました。
――サッカー人気の陰りで大きく落ち込んだ視聴率を50歳以上への勧誘でカバーする方針。
経営者いわく「高齢者のライフスタイルを研究して番組編成を変える事も検討したい、とのこと――

※ TBS系の(BS-1)は局全体のキャッチフレーズを「オトナになったらBS-1」にした。
――夜の6時~7時台のOL向け番組を大人向け「情報番組」に変更するなどで、自動車や住宅など高額品のCMが増え、00年の放送開始以来初めて増収を達成する原動力となった――

※ テレビ朝日が昨年8月に採用したキャッチコピーは「オトナって、なんだろう?」
――「楽しくなければテレビじゃない」などと、子供中心のテレビ文化を考え直し「これからはオトナの時代・・・」の方向で行くとの話し――

以上ながながと、こと細かに記事の内容を書きました。
放送業界の一部が「中高年層に目を向け始めた」ことに敬意を表わしはしますが、今さらなんとも遅い認識・・・と思ってしまいます。

音楽、映画、放送、出版、情報など、どの業界でもターゲットは「若者・・それも10~20歳台が中心」でした。
「お金を持っている、金離れが良い」などがその理由のようでした。確かに「アムロ」の「アユ」の「モームス」のCDのミリオンセラーは彼らの購買力の功績でしょう。これには「中高年」はなんのお手伝いもしておりません。

(歌の業界について言えば、中高年はとことん非協力的です。シングルCD一枚はおろか、演歌の新曲カセットテープですらあまり購入しません。
だいたい仲間同士でダビングし合って一件落着です。
これでは演歌歌手も干上がってしまいますが)

ですが若者たちに、そんなにいつまでも「購買力がある」とは考えられません。
物欲しさから無理を重ねることによる「犯罪」も、近ごろは頻繁に報道されて来ています。

いつまでも若者を重要購買層としてターゲットとしている、さまざまな業界に疑問を持っていました。

「中高年者層」の購買力の底力を侮ってはいけません。
決して富裕とは申しませんが、無駄なものには目もくれず、これと思った「価値のある商品」には猛然とアタックします。

今までは、あらゆる業界で「彼らの目に適った商品」が開発されなかっただけの話しです。
目線が若者層だけに向いていたのです。

話しはチト外れますが、お正月(だけでは無いが)のTV番組の「くだらなさ加減」には長年うんざりして来ました。
「馬鹿タレント達の為に貴重な公共の電波を無駄に使うな!!と声を大きくしたい気がします。

ここへ来て、ようやく「大人たち」を意識し始めた放送業界のさらなる前進により、「若者層」との住み分けが可能になることを望んでいます。

というように「中高年層」に吹き始めた一部の
「フォローの風」を冷静に受け止め、堅実な生活姿勢を推進させながら、為政者の「弱いもの苛め的」「とり易い処から取る的」方向にはっきりと「ノン」と言える・・・そんな一年にしたいと思ったりします。

――せめて思いだけでも――


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