正月三が日から5日頃までは好天に恵まれて、穏やかな年明けと喜んでいたのですが・・・
七草の7日あたりから崩れ出した天候は「急速に発達した低気圧」のせいで、北の地は「暴風雪」に翻弄されています。
とくに週末になると決まって「暴風雪」が全道を覆い、公共の交通機関は運休、欠航があいつぎます。
ということで、 新千歳空港 の1月の欠航便数が24日現在で950便近くとなり、月間の欠航便数として統計が確認できた2011年1月以降では、東日本大震災のあった同年3月の729便を上回り最多となりました。
年明けから大雪に何度も見舞われ、国内最高水準の体制にある滑走路の除雪作業も難航、発着便数の増加も欠航の増加につながっているとみられます。
ひとたび冬の悪天候に見舞われると搭乗客への影響がこれまで以上に広がることが懸念されています。
今日現在、まだ1月の日別の欠航便数の詳細はまとまっていないようですが、最多は18日の223便。100便以上の欠航は計4日もありました。欠航原因には機材故障なども含まれるが、大部分が悪天候の影響による欠航です。
そんなことで、欠航により身動きが取れなくなったり、また到着便の遅れで地上交通手段がなくなるなどして、空港内に足止めされた人々が続出しました
。今月7日夜には約1500人が会議室やロビーに宿泊することになり、1月に空港内で一夜を明かした旅客は約2200人に上りました。
新千歳の14年の旅客数は過去最高の1926万人。 格安航空会社 の参入や国際線就航なども相次ぎ、14年の1日平均の発着便数は350便にもなり、11年から約70便も増えています。
空港の混雑が、悪天候時の欠航の増加と混乱に拍車を掛けているようです。
太平洋側に近い新千歳は少雪とされていますが、ここ数年は大雪傾向が続いています。冬の総降雪量は12年度が288センチと、統計がある06年度以降で最多です。欠航便数も12年度の冬は1412便を数えました。
「アベノミクス」が言うところの景気アップとは縁遠い現状が続く北の地です。外国客も含めた観光客の増加にわずかな光を見い出しているのですが、その玄関口となる「新千歳空港」がこのありさまではどうにもなりません。
2月に入ると「さっぽろ雪まつり」や、中国の「春節」による観光客がドッと増えることが予想されます。
せっかくきていただく観光客が、空港のロビーなどで一夜を明かすなどのアクシデントが無いように切に願うところです。