かるさんのgooブログ <北国たより>

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北海道新幹線開通の光と影

2015-08-11 15:55:22 | 日記・エッセイ・コラム

 

お盆休みに入って、列車での帰省客でどちらの主要駅も、混雑を極めているようですが・・・・

新幹線の導入により、取り残される地域の嘆きについては、ここでしばしば書いて来ました。

 

来年(2016年)3月、いよいよ北海道新幹線が、部分開通(新青森駅~新函館・北斗駅間)の運びとなりました。すでに新車両も導入され、目下試験運転に余念がありません。

観光地「函館」は通らないものの、函館市を中心にして全道が盛り上がっています。将来的には「新函館・北斗駅」から札幌まで、さらに札幌駅から旭川までの計画が了承されています。

 

 

「新幹線開通」の喜びの裏で、あいかわらず過疎地域の交通手段である「地方路線」の廃止が決まり、また廃止予定が地域に通告されつつあります。

江差追分で知られる「江差」へのアクセスだった「江差線(木古内~江差間)」は。2014年5月に廃止され「バス運行」で地元自治体と折り合いがついて実行されています。

 

 

さらに、新幹線開通で「盲腸」のようになった「函館駅」と「木古内駅(新函館・北斗駅)」は、列車を走らせるものの、在来江差線のうち「五稜郭駅~当間駅」間が、第三セクターの「道南漁火鉄道」に移管されることになっています。

 

 

いまのところ新幹線とは直接関係が無いような、内陸の鉄道路線も何路線かが風前の灯となっています。

日高本線は、2015年1月に台風による高波で 、線路脇の土壁や土台が大きく削られ、いまだに部分運行を余儀なくされています。JR北海道はその補修に57億円と1年有余の日数がかかると言っています。補修しても、今後「費用対効果」は見込めず、どうやら「路線廃止」の方向が本音のようです。

 

 

さらに「留萌線(深川~増毛間)」が、利用客減で、経営が成り立たず廃止路線としたい意向とのこと。手始めに(留萌~増毛間)から廃止しようとの魂胆です。「増毛駅」と言えば、あの高倉健主演の「駅・STATION」の舞台となった、小さな漁村のある町です。

過疎で、自家用車が普及しているとは言え、公共交通手段の廃止はさらなる限界集落化するのはまちがいありません。

 

と言ったように「北海道新幹線」開通に沸く北の地ですが、一方では地方に何の恩恵も無く、新幹線開通のための、なにがしかの費用負担を強いられ、あげくの果てに「利用路線」が廃止されるのです。

 

ものごとには、何時でも「裏と表」「光と影」がつきものですが、全国てきに「置き去りにされる地方」の悲しみは、これからもますます大きくなって行くことは間違いありません。

 

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